【株戦記】 値動きの荒い展開か? [株]
今週の市場
世界同時株安の恐怖が市場を席巻した暗黒の週であった。
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週末値 前週比
日経225 13,629 -232
日経JQ 1,551 - 23
マザーズ 663 - 17
NYDOW 12,207 108
NASDAQ 2,326 - 14
CMEN225 13,470 - 90
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日経平均は週初の2日間で1287円下落し、昨年来安値を更新し12572円まで下げた。これは2005年8月の水準である。日経ジャスダック平均に至っては何と2004年2月の水準まで下げた。マザーズ指数は最安値を更新し607ポイントまで下落した。22日には全市場で118銘柄がストップ安をつけた。
3連休明けの米国市場が始まる直前にFRBが緊急利下げを発表したことや、その後モノライン保険会社への支援、景気刺激策の具体化などで米国市場に安堵感が広がり、金融株を中心に急反発したこともあり、日経平均も23日から反発し3連騰で終えた。
業種別ではブリジストンなどのゴム製品、その他金融、証券・商品先物などが上昇し、サービス、その他製品、情報・通信などが下落した。
DOWは22日ザラ場で11634ドルまで下げ、NASDAQも2202ポイントまで下げ、いづれも昨年来安値を更新した。昨年の10-12月期の決算発表では金融、一般消費財以外は好調だったが、今年の1-3月期が弱気見通しのため、アップルなどが売り込まれた。半導体関連のテキサスインスツルメンツ、KLAテンコールなどの決算はアナリスト予想を上回り堅調だった。
12月の日本製半導体製造装置のBBレシオは3ヶ月連続で上昇したが0.99で6ヶ月連続で1.0割れだった。受注は2ヶ月連続で穏やかに回復している。底は脱したようだが受注の回復は鈍い。
16日に買った銘柄の内、ソフトバンクを損切りしたが、1900円を切ったので再度買った。他の銘柄は損切りラインまで下がらなかったのでホールドしている。新たに4万円以下になったヤフーを購入した。昨年安く推移したIT関連銘柄などを仕込むのが基本方針である。昨年上場来高値を付けて値頃感まで下落した銘柄には手を出さないことにしている。
来週の主なスケジュール
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国内
30日 12月鉱工業生産
海外
28日 12月新築住宅販売件数(米)
29日 FOMC(~30日)
12月耐久財受注(米)
30日 10-12月期実質GDP速報値(米)
01日 01月雇用統計(米)
01月ISM製造業景気指数(米)
OPEC臨時総会
03日 スーパーボウル(Glendale, Arizona)
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来週の展望と投資スタンス
25日の米国市場が下落し、急騰後の反動もあり、来週の東京市場は下落基調で始まると予想される。急騰したとは言え、騰落レシオは依然として70%以下なのできっかけがあれば上昇に転じる可能性も捨てがたい。
米国ではイベントが目白押しに加え、ヤフー、アマゾン、グーグルなどネット企業の決算発表があるので波乱の展開も予想される。FOMCによる追加利下げが最大の波乱要因だろう。0.25~0.5%の利下げを既に織込むような市場状況で、万が一利下げ見送りとなれば大幅な下落は避けられないだろう。
米国市場のイベントを睨みながら、国内も決算発表が本格化する。既に速報が発表されている会社もあるが、エルピーダ、京セラ、キャノン、コマツ、東芝、ソニー、シャープなどに注目している。
例年なら節分天井を目指して上昇する場面だが、今年は鬼が多くて少しくらいの豆では退治できそうにもない。いずれにしてもボラテリティの高い相場になる可能性が高い。投資スタンスは中立にして臨機応変に対応しようと考えているが、さすがにここからの売りは危険があると思うので、下がったところは仕込むことを考えている。
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