フィリーズレビュー 回顧 [競馬]
伏兵マイネレーツェルの「謎の末脚」が爆発しゴール前の大接戦を制したレースであった。
レース結果 天候; 馬場;良
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マイネレーツェル 1:22.5 3F 35.8
○ ベストオブミー ハナ
▲ レジネッタ アタマ
△ ラベ クビ
△ ビーチアイドル クビ
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馬券 TV観戦のみ 買っても当たらないわな…
予想通りペプチドルビーが先頭に立ち、エイシンパンサー、ビーチアイドルなどが続き、中団にレジネッタ、エイムアットビップ、後方グループにマイネレーツェル、ベストオブミーの並びとなった。
ラップは3F34.8、4F46.7と思ったよりスローな流れで、3,4コーナー中間あたりからエイムアットビップが外目を回り前に上がっていった。 直線で先頭に立ったのはエイシンパンサー、その外からビーチアイドルが2番手に、更に外からエイムアットビップが追ってきた。
残り200を切るとエイムアットビップの外からレジネッタ、ラベ、大外からマイネレーツェル、更にインの狭いところをアンカツのベストオブミーが追込んできた。最後は内からベストオブミー、真ん中にレジネッタ、大外にマイネレーツェルの3頭が鼻面を並べてゴールに飛び込んできた。少し離れてラベとビーチアイドルが入線した。
タイム1分22秒5は昨年のアストンマーチャンから0.7遅く、前日の古馬牝馬準オープンうずしおSの1分21秒7にも0.8遅れている。ハロン10秒台のラップがないスローなのに最後の1ハロンが12秒台では決して褒められた内容ではない。マイルに換算すると1分35秒0あたりなので、このレベルでは桜花賞では通用しないと見る。
勝ったのは396Kの小兵マイネレーツェル。ステイゴールド産駒らしく馬体が細化したとき劇走するタイプかも知れない。それにしても後方から4コーナー大外を回し追込んで差し切ってしまうのだから驚いた。陣営がキッチリと仕上げた結果だと思うが、桜を考えると少し仕上げすぎた嫌いもあるようだ。馬体の回復が鍵だろう。
惜しかったのは内埒を縫うように追込んできたベストオブミーだ。上手く前が開く運にも恵まれたのでアンカツも勝てたと思ったようだが、ゴール前スローで見るとマイネレーツェルのアタマが下がった分クビが前に出たような感じである。予想でも述べたように芝でも問題のない馬であることが証明された。距離もマイルまでなら何ら問題なく、府中のマイル半でもそこそこいけるのではと見ている。春に軌道に乗ると一気にビッグタイトルをとる可能性を秘めた血統なので桜でも要注意の1頭だろう。
3着はレジネッタもいい脚を使ったが、1,2着馬と比較すると切味が鈍い。エルフィンSを使って調子を上げていたことが3着食い込みに繋がったのではと思う。距離もも少し伸びたほうが良さそうだ。桜花賞が道悪にでもなればチャンスがあるかもしれない。
4着のラベは能力が相当あると思う。今日のところは距離不足だろう。小柄な馬で今日も体重減で馬体が少し寂しくなっているのが気にかかる。
熱発の後遺症が心配されたエイムアットビップは馬体重とパドックを見ていいとこ八分の仕上がりなので勝つのは無理だろうと思ったが0.8差の10着は負け過ぎだ。中3週あるのでどこまで立て直す事ができるかだが、繊細な3歳牝馬なのでかなり厳しいのではないかと思う。桜花賞では取捨に迷う1頭になりそうだ。
桜を展望すると現時点ではチューリップ組のエアパスカル、トールポピー、オディール、今日のこのレースからはベストオブミー、レジネッタの5頭の争いかと見る。昨日のアネモネS組で権利を獲得した2頭は少しレベルが落ちるように思うのだが…。
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