【株戦記】 反発基調だが上値は重い展開か? [株]
今週の市場
ドル安で海外業績好調な米国ハイテク企業の好決算が市場センチメントを改善した週であった。
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週末値 前週比
Nikkei225 13,476 153
NikkeiJQ 1,446 3
Mothers 611 17
Dow30 12,849 524
Nasdaq 2,402 112
CMEN225 13,770 715
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GEショックで下げた11日のニューヨーク市場の影響をモロに受けて、14日月曜日は400円以上を下落し13000円を割ったが、インテル、IBM、グーグルなど予想以上の好決算とJPモルガン・チェース、メリルリンチの決算が想定の範囲内の損失だったことでDOWが続伸したことで、15日火曜日から日経平均は4日続伸で終えた。これで週足は5週連続で陽線となった。
個人的に注目していた新興市場は相変わらず閑散として低調であった。テクニカル指標からは出遅れが読み取れるので近々物色の矛先が向くと見ている。
業種別には鉄鋼が9.2%上昇したのが目立った。他では銀行、海運、不動産などが上昇し、食品、紙・パルプなどが下落した。新日鉄、JFEが来期二桁減益見通しが伝えられている中で意外な気もする。
日米で3月の半導体製造装置BBレシオが発表された。日本製が0.73、北米製が0.89と2月より低下している。肝心の受注額は日米とも横這いないし微減でほぼ底に近いのではと考えているので、半導体関連銘柄は押したら買いで臨みたい。慎重を期してアドバンテストや東京エレクトロンの3月期決算を見てからでも遅くはないと思うが…。
来週の主なスケジュール
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国内
25日 3月全国消費者物価指数
海外
22日 3月中古住宅販売件数(米)
24日 3月耐久財受注(米)
3月新築住宅販売件数(米)
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来週の展望と投資スタンス
来週は日米とも決算発表が注目される。日本では23日に日本電産、24日に任天堂、KDDI、25日にヤフー、アドバンテスト、エルピーダ、NTTドコモ、米国では21日Texas Instruments、22日Yahoo、23日Apple、24日Microsoft、KLA Tencorなどに注目したい。
1部市場は騰落レシオが114%と買われ過ぎの120%に近付きつつある。更に日経平均が13500円を超えると戻り待ち売りが控えているので、上値が重い展開が予想される。ただ、悪材料は概ね織り込んだと見られるので、相当なネガティヴイベントがない限り下値も限定的だろう。
CMEが大証終値比290円高で戻ってきているので週初は高く始まると思うが、その後は決算を控えているので模様眺めの揉み合い状態が続くのではと想定している。為替も円安になってきているので輸出企業には追風であるが、これまたある程度織り込み済みなので大きなインパクトにならない可能性もある。
ウォッチしている銘柄は買いゾーン、売りゾーンから外れているので、当面待ちのスタンスを継続したい。漫然と見ているだけでは面白くないので、来週は新たなターゲット銘柄を探そうと思っている。業績下方修正して売り込まれた銘柄や新興国需要を取りこめる銘柄などが検討の対象である。
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