皐月賞 回顧 [競馬]
今年もミスプロ系産駒に勝利の女神は微笑まなかった。勝馬も2着馬もHalo系で皐月賞本流の血統だった。そしてマイネルのクラシック初制覇を阻んだのはまたもや社台であった。
レース結果 天候; 馬場;良
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○ キャプテントゥーレ 2:01.7 3F 35.2
タケミカズヅチ 2 1/2
◎ マイネルチャールズ ハナ
レインボーペガサス クビ
レッツゴーキリシマ クビ
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馬券 今年もまたまた2着抜け…
押して出たキャプテントゥーレのラップは3F36.2、4F48.8、1000が61.4のスロー。後半1000を60.3でまとめ2分1秒7の平凡なタイム。ここ10年で最もレベルの低い内容と見ていいだろう。自分の馬を上手く折合いつけても、勝てなければ意味がないことを、ジョッキー達は知っているのだろうか? 騎手のレース後のコメントは言い訳ばかりで積極果敢な姿勢は感じられない。これでは世界で通用する騎手は育たないので外国人ジョッキーにもっと門戸開放しないと...。
ハナを奪いマイペースに持ち込んだキャプテントゥーレは-18Kの馬体減が心配されたが、後続を引き付けて3,4コーナー中間あたりでピッチを上げ、直線坂下では後続を引離しセイフティリード。末脚も衰えずゴール付近では流す余裕の勝利であった。何よりも川田騎手の攻撃的な騎乗を賞賛したい。BMSトニービンは2年連続の勝利、3年連続の連対と皐月賞の新しい潮流になるかも...。皐月賞を逃げ切った馬はダービーでも好走できる確率は高く、馬体さえ戻れば距離面の不安も克服しそうな気がする。と思っていたら骨折で全治9ヶ月だって...残念!。
ヨシトミのタケミカヅチは後方のインでジッとしていて、直線は上手く前が開いたこともありインを鋭く伸びてきたが、先頭を行く馬を捉えられる勢いはなく2着がやっとだった。ニジンスキー系の母系から底力を受けついているようなので、時計の掛かるダービーならチャンスはあるかも...。ただ、左回りはササル癖があるのが気になる。
断然の一番人気マイネルチャールズはスタートしてすぐに隣のブラックシェルに押し込まれていいポジションが取れなかった。ユタカも結構エグイことをやるもんだ。道中中団の内で流れに乗り、3コーナーから徐々に進出して、4コーナーーは5,6番手で回った。直線は伸びてはいるものの、それ程瞬発力があるわけではないので、前の馬との差を詰めるのに手間取っての3着。人気を背負っているので動けなかった面もあるのだろうが、もう少し積極的な競馬をしてもらいたかった。マサミはダービーでの目鼻がたったようなことを言っているが、本当に大丈夫なんだろうか?
アンカツのレインボーペガサスは後方グループの内でレースを進めた。直線は馬群に突っ込んでブラックシェルの内に潜り込んで伸びてきた。3ハロン34.3はメンバー中最高タイムでゴール前の伸びは際立っていたが、脚を余した感じの4着だった。母系がダンジグ系なので府中のマイル半は厳しいと思うが、今日の末脚からダービーでは人気になるだろう。
クロフネ産駒のブラックシェルは中団馬群でマイネルチャールズを前に見るような位置取り。直線もマイネルの外から一瞬伸びたが続かず同じ脚色に。それでも2着とは差のない6着であるからマズマズだろう。いい脚が長続きしないので府中では苦戦すると見ているが...。
ショウナンアルバ、フサイチアソート、ドリームシグナルのミスプロ系産駒は全て馬群に沈んだ。3番人気のショウナンアルバは大外枠が堪えたか後方からの競馬で、3コーナー手前から外を捲って上がって行ったが見せ場は4コーナーまでで直線はバタバタ。緩い馬場も合わなかったようだが、概して早熟傾向のある血統なので終った可能性もある。
タニノギムレット産駒のスマイルジャック、スズジュピターの2頭も馬群に沈んだ。スマイルジャックがスプリングSに勝ったことで、この産駒の中山適性が忘れられているが、基本的に中山より東京向きの血統である。2頭とも府中のマイル半では見直したい馬である。
今日のレースからダービーを占うと別路線組にもチャンスはがあるように思う。青葉賞組がどのようなレースをするかだが...。皐月賞組ではマイネルチャールズ、スマイルジャックの巻返しに注目したい。
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