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オークス 回顧 [競馬]

後味の悪いオークスだった。トールポピーに罪はないのだが、オークスの勲章が泥で塗られた汚いものになってしまった。泥を塗った犯人は公正性に疑念を抱かせたJRAに他ならない。[soon]

レース結果                天候;[曇り]   馬場;稍重
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  [1] △ トールポピー     2:28.8    3F 35.7
  [2]   エフティマイア     アタマ
  [3]    レジネッタ       1 1/2
  [4] ☆ ブラックエンブレム  クビ
  [5]    オディール       1/2
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馬券 惨敗だ~[ちっ(怒った顔)]  身も心も財布も11506016.gif

外から内に切れ込んで積極果敢にハナを奪ったのはエアパスカルで、2番手にブラックエンブレム、カレイジャスミン、少し離れてハートオブクィーン、ソーママジック、その後のインにトールポピー、外にエフティマイア、更に間があいてオディール、レジネッタ、リトルアマポーラが続き、後方からマイネレーツェル、シャランジュの並びで縦長の展開になった。

ラップは3F35.9、4F48.7、1000mが61.4と馬場差を考えれば平均ペース。ハロン13秒台が一度しかない淀みのない流れとなり、3、4コーナーの中間からは一塊の馬群となって直線に出てきた。前半の千二が1分14秒3、後半の千二が1分14秒5とバランスの取れた時計で、底力の差が出るレースであった。レースレベルは2秒以上の馬場差を考えると時計、内容とも水準以上であると思う。

僅かながらプラス体重でパドックに登場したトールポピーの気配は悪くなかった。レースでは中団のインで流れに乗り、直線内に急に切れ込む行儀の悪い競馬で残り二百で抜出したが、外から伸びたエフティマイアに徐々に迫られゴール前はアップアップだった。何とかアタマ差凌いだが、内斜行で犠牲になった馬のことを考えるとこの頑張りも手放しで賞賛は出来ない。荒れた力の要る馬場の適性がモノを言いGⅠ2勝目となったが、血統的に早熟色が強いのでこれ以上の成長は望めないような気がする。秋には今日負かした馬に逆転される可能性が高いと見ているのだが…。

2着のエフティマイアは幻のオークス馬となった。道中中団の前目に位置し馬群の外を追走し、直線は外からブラックエンブレムに並び馬の闘争心をかきたて伸びてきたがアタマ届かなかった。これで桜花賞2着がフロックでないことを証明した。鹿戸調教師の「正々堂々としたレース」の言葉が示すように、真のオークス馬はこの馬である。

3着のレジネッタはトールポピーに寄られる不利があったが、最速の上りの脚で追い込んできた。フレンチデピュティ産駒らしく時計のかかる馬場は得意なようだ。こちらも桜花賞がフロックでないことを示した。

パドックで最も良く見えたブラックエンブレムが3番手追走からあわやのレースを見せたが、最後は距離適性の差が出たようだ。ミスプロを父母に持つ血統には府中のマイル半は長すぎたと言う事だろし、力の要る馬場でスタミナを消耗するような競馬にも向いてないような感じだ。

一番人気のリトルアマポーラは中団のやや後の外を追走し、直線も外から追い込みに賭けたが思うように伸びず0.5秒差の7着。大きく負けた訳ではないが、大外枠の不利とともに馬場も向かなかったかも。距離は問題ないと思うのだが…。

桜花賞3着のソーマジックは6、7番手追走から、直線追出しにかかったとこで不利を受けたのが影響して8着。懸念したように距離も長すぎたように思う。この馬は二千以下が向いていると思うのだが…。

今年も桜花賞組が強かったが、秋に期待が持てるのはエフティマイア、ブラックエンブレムの2頭と、成長力のあるリトルアマポーラ、ソーマジックの巻き返しだ。

審議になったレース映像を何度も見たが池添騎手の斜行は相当酷い。それ以上にJRAの審判部長の説明も相当乱暴である。「継続的で修正動作のない内斜行」がJRA審判部長の言葉であるが、これが「致命的な走路妨害」に当たらないと判断されたわけである。これを平たく言うと、騎手は馬を真直ぐ走らせる技量がない、あるいは騎手は意図的に斜行したと言っている訳で、これで失格・降着にならないなら、一体全体「致命的な走路妨害」とはどんなことを言うのかJRAはきちんと明文化して発表してもらいたいものだ。

この件に関しては日刊競馬の柏木集保氏が「netkeibaのコラム」で勇気をもって幾つかの問題点を指摘してるので一読してもらいたい。また私の愛読している「馬券日記 オケラセラ」でも取上げているので目を通していただければ幸いである。

 


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