日本ダービー 回顧

アグネスタキオン産駒が皐月賞に続いてダービーも制した。残るは淀の三千だが、この産駒の勢いを持ってすればもしかしたらと思えるようになってきた。

レース結果     　　　　　　　　　 天候；　　  馬場；良
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　　　△　ディープスカイ　　　　 2:26.7　　　3F 36.4
　　　▲　スマイルジャック　　　 １ 1/2
　　　○　ブラックシェル　　　　　 ３／４
　　　◎　マイネルチャールズ　　 クビ
　　　△　レインボーペガサス　　 クビ
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馬券　シルシを付けた馬が全て掲示板…なのに何で～…

逃げ宣言をしていたアグネススターチを押えてレッツゴーキリシマがハナに立った。ペースは３Ｆ35.5、４Ｆ48.4、１０００ｍが60.8と良馬場発表だったが少し時計のかかる馬場だったことを考えると平均的な流れと言っていいだろう。前半の千二が１分１３秒６、後半の千二が１分１３秒１と前後半バランスの取れたタイムである。稍重の８レース古馬１０００万下（青嵐賞）が２分２６秒３であった事から、レース自体のレベルは水準以下である。

レッツゴーキリシマ、アグネススターチが後続を引離して逃げたため、３番手以降の馬群は１２００通過が先頭より１秒半～２秒近く遅く１分１５秒前後になるので、ほとんどの馬にはスローペースだった。レースはスローの上り勝負になって、瞬発力のある馬が有利になったと見ていいだろう。

上り３ハロン34.2の豪脚で直線大外からまとめて差し切ったディープスカイには驚いた。幾らスローで前半脚を溜められたとはいえ、４コーナーから外に持ち出して直線追出されるとグイグイと伸びてきた。ゴールでは２着のスマイルジャックに１馬身半差つけての楽勝であった。道中は馬群の後のインで、ブラックシェルをマークする形になった。ＮＨＫマイルのように直線はインを突くかと思いきや、四位騎手の「詰まりそう」との一瞬の判断で外に進路を取ったようだ。昨年のウオッカと同じような乗り方をしたわけである。今年に入って７戦目、３連勝で一気に３歳牡馬の頂点に立ったが、勤続疲労が心配になる。秋までに無事であることを祈りたい。秋は菊花賞より天皇賞からＪＣに向った方がこの馬の切味を活かすには良いと思うのだが…。

２着のスマイルジャックは皐月賞の凡走で人気はなかったが、血統的にも府中適性が高く皐月賞では仕上げミスがあったことから、立て直して来ればこのメンバーでも十分通用することを証明した。道中は離れた３、４番手の馬群の先頭ににつけ、直線は坂上から馬群を抜出し先頭に立って、一瞬勝ったかなと思わせたが、最後はディープスカイの末脚に屈した。先行し直線抜出す正攻法の競馬で敗れたのだから仕方がない。この馬が一番強い競馬をしたと思うのだが…。

３着のブラックシェルはユタカが上手く乗ったことと時計のかかる馬場になったことが好走に繋がったと思う。９Ｒむらさき賞でも２着に人気薄のクロフネ産駒が来て大穴になったが、荒れた馬場はフレンチデピュティ系には向いているようだ。ゴール前はマイネルチャールズに迫られていたとこを見ると、距離は少し長いような気がする。

本命にしたマイネルチャールズは馬群の中団に位置し、直線もジリジリと伸びているのだが決め手がないため突き抜けられない。マサミはソツなく乗っているつもりだろうが、これではいつまでたってもＧⅠは取れないだろう。切れる脚がないなら、もっと積極的に前に出したレースを何故しないのだろうか？　皐月賞もこのレースも全く同じような負け方をしている。一度ヤネを替えた方がいいかもしれない。距離延びればの期待もあるようだが、上がりの速くなる京都コースでは苦戦すると思う。馬体もこじんまりとまとまりすぎているので、更なる成長は期待できそうにない。終ったと見ていいかも…。

アンカツがスローと見て前に出してレースをしたレインボーペガサスは５着だったが、この馬も決め手に劣るので好判断だったと思う。今日のように先行抜出しがこの馬には合っている様な気がする。距離は最後マイネルチャールズに交されたとこを見ると少し長いかも？

期待したショウナンアルバは見せ場もなく1.5秒差の１２着。外枠と荒れ馬場が堪えたこともあるが、本質的に距離が長すぎるようだ。心配した折合い面は少しはよくなっているようだ。

馬体重に注目していたアドマイヤコマンドは－２Ｋで、前走から更に減っていてはどこにも来ないと思って見ていたが、直線インで渋太く粘っていた。結果７着だったが、３月デビューで押せ押せで使ってきたことから、一度放牧に出して立て直してくれば秋には恐い馬になりそうだ。アグネスタキオン産駒の中では菊に向くのはこの馬のような気がする。

今年も祭りは終った。馬券は外れ、「２００８年　クラシック三冠予想」も外れた。また、明日から来年のダービー馬探しが始まる。競馬って終わりのないゲームですね。

 

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