目黒記念 回顧 [競馬]
長距離巧者ノリの快心の逃げであった。ホクトスルタンは父子4世代に渡る天皇賞制覇の夢が膨らむ重賞初勝利であった。
レース結果 天候; 馬場;良
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◎ ホクトスルタン 2:31.9 3F 36.3
○ アルナスライン クビ
▲ ロックドゥカンブ 1 3/4
フォルテベリーニ ハナ
△ アイポッパー 1 1/2
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馬券 馬単、3連単 ドンピシャ!
予想通りホクトスルタンの逃げで始った。ラップは3F36.4、4F48.6、1000mが60.7、
1200mが1分12秒8と平均ペースでハロン12秒台前半を正確に刻んでいった。ロックドゥカンブ、アルナスラインもホクトスルタンをマークし前目の位置取りでの競馬になった。
後続を引き付けて逃げるホクトスルタンはペースを落とさず後続に脚を使わせスタミナ勝負に持ち込んだ。直線坂を上ってからアルナスラインに迫られたが二枚腰を使って粘り凌いだ。斤量差があったとはいえ、府中の二千五百を菊花賞2着、3着馬にマークされて逃げ切るのは容易なことではない。宝塚記念を回避して秋に備えるようだが、血統的にも晩成型で更なる成長が期待できるのでこの選択は好感がもてる。「天皇賞 回顧」でも述べたが、この馬の逃げは中山の二千五百で更に威力を増すような気がする。順調であれば今年の有馬記念で狙いたい馬である。
一番人気のアルナスラインは中団の前目の位置取りで、直線坂上からホクトスルタンに襲いかかったがジリジリと伸びるもスパッと切れるだけの余力がなかったようだ。道中の平均的に速いペースで脚を使わされて瞬発力が奪われていたのだろう。とはいっても2Kの斤量差を考えるとマズマズのレースをしたと思う。この後は宝塚記念だと思うが強い5歳勢にどこまで迫ることができるか今後を占う意味でも注目したい。
有馬記念以来のロックドゥカンブは3番手からの競馬で、4コーナーでは2番手に上がりホクトスルタンを追ったが、休み明けが影響したのか最後の伸びを欠いた。勝ちに行った分末が鈍り、ゴール前ではフォルテベリーニにハナ差まで迫られた。一度叩いたことで次の宝塚では変わってくると思う。
トップハンディの古豪アイポッパーは道中ロックドゥカンブの直後の位置からのレースとなったが、直線では思うように伸びず年齢的な衰えを感じさせられた。長距離ではまだ見限るのは早いかもしれないが、強力な5歳勢と伸び盛りの4歳勢が相手では苦戦しそうだ。
馬単、3連単を的中し払い戻しを受け、ダービーの負け分を取り戻した上幾分財布を厚くし、競馬場の門を出て府中駅までノンビリ歩いたが初夏の風は気持ちよかった。やはり勝って帰る爽快感は格別だ。
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