【株戦記】 相場は相場に聞け… [株]
今週の市場
日経平均は予想通りボックス圏の動きだったが週末に窓を開けて上昇した。しかし、安値引けで嫌な終り方だった。
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週末値 前週比
Nikkei225 14,489 151
NikkeiJQ 1,536 9
Mothers 638 - 14
Dow30 12,209 -429
Nasdaq 2,474 - 48
CMEN225 14,065 -305
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米国市場は信用不安の再燃もあり軟調であったが、円安、原油安で日経平均は堅調であった。週末には3月17日安値以来の戻り高値14601円まで上昇した。特に自動車や鉄鋼などが強かった。
一方新興市場は物色の蚊帳の外で軟調であった。マザーズ指数は4日続落で、主力のネット関連銘柄が弱かった。マザーズ市場の騰落レシオは91%まで下がってきているので、東証一部の111%に比べテクニカル的には押目のチャンスかもしれない。
5月の携帯電話契約純増数が発表されソフトバンクが13ヶ月連続のトップを維持した。株価はピクッと反応したが一瞬ですぐに戻ってしまった。孫社長が株主を喜ばす何かをやらかすかもと先週書いたが、何とアップルのアイフォーンを年内に国内で販売することを発表した。ドコモとの獲得競争に勝ったわけである。株価は1991円まで跳ね上がったが、業績向上に直結するか不透明なこともあり急速に下げ1919円で引けた。前日の夜間取引では2050円まで上昇していたので期待していたが、市場は話題性だけと判断したような感じだ。
予想以上に強い日経平均の動きに戸惑っている。3月17日を基点に株価、為替、債権の動きが一変したのだが、「小回り三月」で6月には調整に入ると見ていた。が、一向にその気配がない。やはり、植木靖男氏が言うように株、為替、債権が同時に大転換した相場は1年ほど続くのだろうか?
更に食品、ガソリンなどが上昇し初期インフレの兆候も出てきているので、「インフレ始めの株は買い」の格言通りなのだろうか? 正直判断を迷っている。
来週の主なスケジュール
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国内
10日 4月機械受注
11日 1-3月期GDP改定値
12日 日銀金融政策決定会合(~13日)
13日 メジャーSQ
海外
09日 上海・香港市場休場(端午節)
12日 5月小売売上高(米)
13日 5月消費者物価指数(米)
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来週の展望と投資スタンス
6日の米国市場が失業率の急上昇、原油価格の最高値更新、ドル安などで急反落したことから、CME日経平均先物は大証比455円安の14065円で戻ってきている。週初の日経平均は急落が避けられず、加えて週末にメジャーSQを控えているので先物主導の波乱があるかもしれない。梅雨空の中鬱陶しく重苦しい憂鬱な相場展開になりそうだ。
来週は相場動向を見極めるために中立で臨みたい。「小回り三月」の調整相場なのか「大転換」の長期上昇相場なのか目鼻をつけたいと思っている。来週一週間で答えが出ない可能性もあるが…。「相場は相場に聞け」とも言われているので素直に相場の流れを見てみたい。所詮自分の経験や知識なんてたかが知れているものだ。個別には安値圏に近づいてきている銘柄もあるので、ターゲットゾーンに入った銘柄は買いたいと思っている。
来週の注目はアップル世界開発者会議(9-13日)で何が飛び出してくるかである。3G対応iPhoneの動向は目が離せないので9日の基調講演を楽しみに待っている。
株主総会の案内が次々と届いている。今年は3社の総会に出席する予定でいるが相変わらず27日に集中しているので、出たくとも重なって出れない会社がある。何とかならないものかと毎年思う今日此の頃である。
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