【株戦記】 代表者の顔色でも眺めてくるとするか… [株]
今週の市場
原油高、米株安、上海・香港株急落に引きずられ折角の円安も焼け石に水の東京市場であった。先週末の嫌な終り方で何となく胸騒ぎはしていたが…。
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週末値 前週比
Nikkei225 13,973 -516
NikkeiJQ 1,516 - 20
Mothers 603 - 35
Dow30 12,307 98
Nasdaq 2,454 - 20
CMEN225 14,220 155
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日経平均は予想通り週初急落して始まり、翌日は上海市場の下落が嫌気されて続落。水曜日こそ反発したが、木曜日には原油高と米国市場の軟調さに引きずられて終値で14000円を割り込んだ。週末は高く始まり反発したが上値は重く、結局14000円台を終値で回復できなかった。SQ値は14053円であった。
新興市場も軟調で出来高も細り、値動きのいい大型株に投資家の関心が向いて、置いてけぼりの状態だ。マザーズ市場の騰落レシオは72%と売られ過ぎ一歩手前の水準まで下がってきている。
上海市場が8日続落で総合指数が3000ポイントを割り、2868ポイントまで下落している。昨年10月の最高値6124ポイントから実に53%の下げである。この下落率は日本のバブルの最高値38915円から翌年の最安値20221円の48%下落以上である。中国企業は利益の4分の3を株と不動産投資で稼いでいるとの話もあるので、売りが売りを呼ぶ状況になっているのだろうが、香港市場を経由して東京市場にも影響してくるのでいい加減に下げ止まってもらいたいものだ。
注目していた「WWDC 08」の基調講演でアップルのスティーブ・ジョブスCEOは“iPhone3G”を「7月11日に世界22カ国で同時発売する」と発表した。ソフトバンクの孫社長は「時差の関係で世界で初めて手に入る国になる」と取材陣に答えた。価格はアメリカでは$199(8GB)と$299(16GB)。日本での価格と料金プランは未定。機能や性能は想定内だったが、価格と発売時期ははサプライズだ。私自身も買って試したいと思っているが、同じ思いの人は多いのではないかと思う。恐らく今年のヒット商品になるだろう。全てはソフトバンクの料金プラン次第だが…。
来週の主なスケジュール
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国内
16日 会社四季報 夏号発売
18日 5月日本製半導体製造装置BBレシオ
海外
17日 5月卸売物価指数(米)
19日 5月北米製半導体製造装置BBレシオ
22日 OPEC緊急会合
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来週の展望と投資スタンス
来週も原油先物価格と為替の動き次第だろうが、それに米国証券大手の4半期(3~5月)決算が加わる。16日にリーマン・ブラザーズ、17日にゴールドマン・サックス、18日にモルガン・スタンレーの予定だが、内容次第では波乱の展開もありそうだ。リーマン・ブラザーズの赤字見通しから類推するに、恐らく他の2社も予想外に悪い内容になるのではないかと見ている。米国市場は下値を探る展開になると見て、東京市場もCME先物が大証比240円高で戻ってきているので週初こそ高く始まるだろうが、週末にかけて弱含むと予想している。
日米で半導体製造装置のBBレシオが発表される。先週から今週にかけて野村證券、モルガン・スタンレーが半導体製造装置の市況回復が予想より緩やかになるとの見通しから、東京エレクトロンの投資判断を引き下げている。5月のBBレシオも冴えないと見ているので、株価も軟調になると思うが東京エレクトロンの株価が6000円を割るようであれば買い増しを考えたい。
来週は株主総会があるが20日の東京エレクトロンには出る予定である。都合がつけば18日のセガサミーも出たいと思っている。
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