宝塚記念 回顧 [競馬]
時計のかかる芝はやっぱりフレンチデピュティ産駒だな。レジネッタ、アドマイヤジュピタに続きこの春3頭目のGⅠ馬を輩出したこの種牡馬の馬産地での人気は相当なものになるだろうな。
レース結果 天候; 馬場;重
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△ エイシンデピュティ 2:15.3 3F 37.3
○ メイショウサムソン アタマ
インティライミ クビ
△ サクラメガワンダー 1 1/2
アサクサキングス 1/2
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馬券 絶不調…
ウチパクの何が何でもハナに立つ気迫が優り、下馬評どおりエイシンデピュティの逃げで始まった。ラップは3F35.5、4F48.2、1000mが60.6と馬場状態を考えれば平均ペース。4ハロン目からキッチリとハロン12秒台のペースで逃げるも、3コーナー辺りからロックドゥカンブに絡まれ、後続も早めにスパートしてきたので、決して楽な逃げではなかった。
エイシンデピュティは最後一杯一杯だったが、何とかもたせたウチパクのGood Jobと言っていいだろう。フレンチデピュティ産駒なので時計のかかる力の要る馬場が幸いしたとも言えると思う。6歳世代の芝のGⅠ馬はディープインパクト、スズカフェニックスに続き3頭目である。弱い世代と見ていたので意外感もあり正直フロックではとの思いもある。秋に真価が問われることになるが、暑い夏を上手くクリアしても、厳しい競馬になるのではと見ている。
中団のやや後目の位置取りから、3、4コーナー中間からスパートして外目を回って追い上げてきたメイショウサムソンは、アサクサキングスに寄られた不利もあったが、直線での反応が鈍く残り200から末脚を伸ばしてきてアタマ届かずの2着。馬がズブくなっているのか、ユタカの乗り方が合わないのか解らないが勝てるレースを落としてしまった。秋の天皇賞のように、前目の位置取りで直線早めに先頭に立ち押し切るレースが合っていると思うので、ヤネを替えた方がいいように思うのだが…。
インティライミは終始インピッタリの3番手で、直線アサクサキングスに前をカットされる不利のため一瞬鞍上が立ち上がる場面もあったが、そこから猛然と追込んであわやの3着。この馬も重馬場に恵まれての好走と思う。先週のマーメイドSのトーホウシャインもスペシャルウィーク産駒だったことを考えると、重で要注意の種牡馬と記憶しておきたい。
期待したドリームパスポートは後方2番手の位置取りで、3,4コーナー大外を回って上がってくるエビショー得意の凡走パターン。転厩による調整方法に戸惑っている馬に追い討ちをかける様な酷い乗り方では、馬が精神的に参ってしまうと思う。厩舎を替えた事を大失敗だし、後悔している関係者も多いのではなかろうか?
先頭から20馬身以上の大差の殿負けのアドマイヤオーラは重馬場のせいだけではなさそうな気がする。これだけ大負けをすると立て直すのは不可能に近いと思う。終ったと見たいが、マイル路線なら何とかなるのではとの期待は少しある。と書いていたら骨折のニュース。昨年は左で今度は右ですか? 競争能力に影響しそうだな…。
4歳馬のトップクラスが4頭出走したが、結果は5着が最高で他は馬群に沈み2頭は故障を発生している。依然としてこの世代の牡馬はタフなGⅠを勝てないのだ。牡馬牝馬混合GⅠ勝っているのはスプリンターズSのアストンマーチャン、安田記念のウオッカの2頭の牝馬だけである。牝馬にダービーを勝たれた世代の牡馬は弱いと言われているのも肯ける結果だ…。
今日のメンバーで秋に期待できそうな馬は見当たらない。メイショウサムソンも転厩とユタカへの乗り替りで、持味が殺されて並みのオープン馬になってきているような気がする。秋はここに出ていないメンバーがGⅠを全て取るような気がしてならないのだが…。
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