【株戦記】 記録破りは天底の気配か…? [株]
今週の市場
日経平均は12日続落で終えた。毎日ジワジワと下がるのは真綿で首を絞められるような感じだ。
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週末値 前週比
Nikkei225 13,237 -307
NikkeiJQ 1,481 - 13
Mothers 540 - 6
Dow30 11,288 - 58
Nasdaq 2,245 - 70
CMEN225 13,365 -195
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日銀短観でのDI悪化、原油先物最高値連日更新、雇用統計による景気悪化懸念などが嫌気され東京市場は週を通して軟調であった。日経平均の12日続落は実に54年振りとのことだが、過去の続落を調べてみると
12日続落 1953年 スターリンショック
13日続落 1949年 ドッジデフレ
15日続落 1954年 朝鮮戦争特需反動
戦後の混乱・復興期で株式市場がまだ未成熟で不安定な時代の記録がここで蘇ってくることは、何かしら先々の破局を示唆しているような気もする。
週足で見ても4週続落で、6月7日の記事「相場は相場に聞け…」で“嫌な終り方”と書いてからずっと下落している事になる。
新興市場はマザーズ指数が指数算出来の安値を更新し6週続落となった。物色の矛先が環境関連株が主力になっているため、不動産・ネット関連銘柄の多い新興市場は個人投資家から見捨てられている。米国では4-6月に新規上場したベンチャー企業が30年ぶりにゼロとなった。日本でも新興市場に上場した企業は4-6月でたった3社である。世界的に投資家心理が悪化して、リスクを取るよりリスクを回避する流れになっているようだ。
今週はセガサミーが800円台まで下がったので少しばかり買ってみた。東京エレクトロンも5700円台で指しておいたが買えなかった。ウォッチしている銘柄がターゲットゾーンに入ってきているので、どれを買うか迷い気味である。まさに、選り取り見取り状態である。
来週の主なスケジュール
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国内
07日 6月携帯電話契約者純増数
G8サミット
09日 5月機械受注
11日 ソフトバンクiPhone3G発売
オプションSQ
海外
10日 バーナンキFRB議長、ポールソン財務長官議会証言
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来週の展望と投資スタンス
日本経済新聞土曜版でも指標面で「売られ過ぎ」のサインが相次いでいる記事が載っていた。サイコロジカルラインは0%、RSIは7.9%、騰落レシオは72%、25日移動平均乖離は-5.2%などである。自律反発が近いとの見方がある一方で、12500円が下値目処と弱きな声もあるようだ。
G8サミットで環境関連銘柄が注目されそうだが、これを機にピークアウトするのではと見ている。外国人も休暇入りで見送り状態になると思う。市場は買い手がなく、物色対象にも事欠くような状態になるので、盛上りに欠け下落基調は続くと見ている。
4日は米国市場休場だったが、5日のGLOBEXではCME日経平均先物が大証終値比85円高の13365円を付けている。週初は高く始まるかもしれないが、オプションSQもあり週末にかけてジリ貧になるような展開を予想している。ただ、ニューヨークDOWもモメンタム指標のRSIが11%台なので自律的に切り返してくる可能性もあるので、東京市場も相場転換局面があるかもしれない。
「記録破りは天底の気配」との格言があるので、買い手にとってはチャンスの到来の時期だろう。半導体関連、ネット関連は今が買いと見て出動したい。更なる下値があるかもしれないが、その時は損切りするつもりだ。
来週はアップルのiPhoneが全世界で同時に発売される。時差の関係で日本が最初に発売されるので注目が集まるだろう。6月の携帯電話契約純増数も発表されるので、ソフトバンク株は注目だ。
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