【株戦記】 相場の転機か? サマーラリーの予感も… [株]
今週の市場
13日続落は阻止したが、日経平均は辛うじて13000円の大台を維持したものの風前の灯である。
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週末値 前週比
Nikkei225 13,039 -198
NikkeiJQ 1,468 - 13
Mothers 517 - 23
Dow30 11,100 -188
Nasdaq 2,239 - 6
CMEN225 12,960 -405
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日経平均は外部環境の悪化を背景に、オプションSQも意識してザラ場で13000円割れが何度かあったが、終値では何とか13000円台を死守した。業種別では売られ過ぎの銀行・不動産株の買戻しが目に付いた。オプションSQ値は13155円であった。
新興市場はボロボロで、マザーズ指数に至っては連日の指数算出来安値更新で、週足では7週続落であった。騰落レシオは東証1部が67%、マザーズが58%とどちらも売られ過ぎの水準にある。
ニューヨーク市場は連日の年初来安値及び昨年来安値更新で、11日金曜日にはWTI原油先物が一時147ドル台まで上昇し最高値更新したこと等からDOWが11000ドル台を割る場面もあった。これで週足は4週続落である。一方、NASDAQ指数は3月17日の年初来安値2155ポイントからは200ポイント以上高い水準にあるが、6週続落で終えた。
携帯電話契約純増数でソフトバンクが14ヶ月連続トップと予想通りの強さを示したが、純増数自体は減少傾向で頭打ち感があるようだ。11日に発売したiPhoneでどの程度上積みできるか見物である。株価は11日にご祝儀もあり2000円台を一時越えたが、その後は利益確定売りに押され前日比-13円の1958円で終えた。
今週は東京エレクトロンを5600円台で買いを入れていたが、タイミングが悪く買えなかった。10日に4-6月期の受注高を発表したが、当初予想1150億円に対して1040億円と、予想以上にメモリー関連の設備投資が冷え込んでいるようだ。7-9月期はメモリー関連の回復を見込んでいるようだが、一方で液晶関連は前4半期から半減する見通しなので、全体としては前4半期並みの水準になると見ているようだ。4-6月期が底で7-8月期から回復するとの当初の見通しは少し怪しくなってきた。
来週の主なスケジュール
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国内
14日 日銀金融政策決定会合(~15日)
海外
15日 6月小売売上(米)
6月生産者物価(米)
16日 6月消費者物価指数(米)
17日 6月北米製半導体製造装置BBレシオ
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来週の展望と投資スタンス
来週は米国で経済指標の発表と4-6月期の決算発表が相次ぐ。特に、金融関連とハイテク関連には注目だ。15日にインテル、16日にイーベイ、17日にマイクロソフト、グーグル、JPモルガン・チェース、メリル・リンチ、18日にシティなどである。予想通り、あるいは予想以上の決算が続けば、悪材料出尽くし感からサマーラリーの可能性もあると見ている。
東京市場も米国市場の動向に一喜一憂する展開が予想されるが、週明けはCME日経平均先物が大証終値比-130円の12960円で戻ってきているので、安く始まると見ている。その後米国の決算発表を受けて上昇に転じるのではないかと見ている。何となく相場転機の週になる予感がする。
一部で言われていることだが、FRBは利上げに向けて下準備に入ったのではないかと思われる。政府系住宅金融機関(GSE)への支援が何らかの形で行われるのはほぼ確実だし、金融機関の破綻処理もターゲットになっているようなので、8月FOMCに向けて布石を打っているように見えるのだが…。
来週も引続き買いのスタンスで半導体関連とネット関連を物色したいと思っている。ターゲットゾーンに入っている銘柄は相当あるので、どれを買うか迷い気味ではあるが…。
いよいよ17日から「The Open」が始まる。Liverpoolの北にあるRoyal Birkdaleが舞台だ。Tiger不在で混戦模様だが、Post Tiger の若手が現われることを期待したい。時差の関係でライブで見るためには夜更かししなければならないが、ニューヨークの株価の動きを見ながらテレビ桟敷で観戦しようと思っている。生活リズムが狂うが止むを得ない。寝不足の1週間になりそうだ。
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