神戸新聞杯 予想

ダービー１～３着馬が夏を順調に過し出走してきた。夏に３連勝した上がり馬オウケンブルースリ（しっくりこない馬名だが…）は先週のセントライト記念のダイワワイルドボアとの比較から期待が膨らむ。

昨年から距離がマイル半になったことで必然的にダービーと関連性が高くなり、昨年は７着までのうち６頭がダービー出走馬だった。ダービー出走馬以外ではホクトスルタンの４着が最高だった。この傾向は今年も変わらないと思うのだが…。

ミッキーチアフルのスローな逃げで２番手にスマイルジャックがピタッとつけ、ダービーと同じように直線スマイルが抜け出した所に他の有力馬が急襲するような展開になると見ている。推定タイムは２分２４秒の前半か。

毎日杯、NHKマイル、ダービーと３連勝したディープスカイはキングカメハメハを彷彿させる。そのキングカメハメハは２０００ｍの神戸新聞杯を楽勝したが、ディープスカイにはちょっと厳しそうな感じがする。ダービーを勝った時点では使い過ぎの反動が心配されたが、ここまでのところ何事もなく順調のようである。目標は先にあるので、さすがにダービー当時の気配はないようだが、出してくる以上それなりに仕上げてくると思う。ただ、ダービーのように時計のかかる馬場なら末脚鋭く差し切る事も可能だろうが、今の阪神は前が止まらない時計の出る馬場であるので、最内枠から大外をぶん回しては届かないのではないだろうか。四位騎手のコース取り、追出しのタイミングが鍵になるが、恐らくユタカのブラックシェルをマークして乗るだろうから、直線上手くばらけてくれれば外に持ち出さなくとも済みそうなので差し切る事も可能だろう。阪神の外回りは意外と直線ばらけないので脚を余す可能性が高いと見て今回は対抗に落としたい。

ダービー２着のスマイルジャックを本線にする。先週のセントライト記念を使えなかった狂いは気になるところだが、展開がこの馬に向く上に、土曜日のレースを見ると前残りの馬場状態なのも味方しそうだ。逃げ馬が早くバテて早めに先頭にたつようなことが無ければ、有力馬が追込み脚質なので持続力のある末脚で凌ぎ切る可能性が高いと見たい。

ダービー３着のブラックシェルは距離面、時計の早いレースへの対応面で不安がある。父クロフネなので距離はマイルから二千辺りまでが適距離だと思うし、デピュティミニスター系なので軽快なスピードよりも力強さが身上であると思う。末の切味でディープスカイに歯が立たないことは春のＧⅠ２戦でハッキリしている。ユタカも判っていると思うので、やや前目の位置から早めのスパートでディープを押えにかかるだろうが、最後の二百で脚が上がるような気がする。実績から無印には出来ないが連下の押さえとしたい。

狙ってみたいのは阪神二千四百に実績のあるダンスインザダーク産駒のアインラクスだ。弥生賞以来６ヶ月ぶりのレースとなるが、休養で脚部不安も解消し、調教を順調に消化できるようなのでこの馬の未勝利→オープンを連勝した素質に期待したい。追ってから長くいい脚を使えるので、菊の権利を取るためにもユーイチには積極的な競馬をしてもらいたいものだ。

他では母系にリアルシャダイの血が入っているフローテーションが面白そうだ。僚馬のノットアローンに調教で遅れ調教師も弱気のようだが、実戦タイプの馬であるから仕上がっていればインをついて上位にくる無欲の意外性に期待したい。

前売りで２番人気に支持されている３連勝中のオウケンブルースリは底を見せていない魅力はあるが、流れの落着く傾向のある阪神のこの距離で初めての一線級メンバー相手では流石にキツイのではないだろうか。菊の出走権を取るため全力投球だろうから無視は出来ないが勝ち負けはどうだろうか。連下の評価でいいと思う。母系にリボーの血が流れているので、ここよりむしろ菊で楽しみにしたい馬ではあるが…。

まとめると　　　

　　　◎　　スマイルジャック
　　　○　　ディープスカイ
　　　▲　　アインラクス
　　　△　　ブラックシェル
　　　△　　フローテーション
　　　△　　オウケンブルースリ

馬券は◎▲を軸の馬連を中心にしたい。

 

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