京都大賞典 回顧 [競馬]
春の天皇賞馬が同じ淀の舞台でこうも酷い負け方をするとは…。休み明けとはいえ今後に暗雲が垂れ込めてきた印象が拭えない。
天候; 馬場;良
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トーホウアラン 2:26.9 前半35.3-48.5
▲ アドマイヤモナーク 1/2 上り46.6-34.5
△ アイポッパー アタマ
メイショウカチドキ クビ
アルナスライン 1/2
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馬券 見送りぃ…
予想通りマンハッタンスカイの逃げで、ラップは3F35.3、1000mが61.8と予想通りのスロー。しかも4~6Fのハロンラップは全て13秒台とペースはガクンと落ちた。2番手にポップロック、続いてアイポッパー、中団にトーホウアラン、アドマイヤジュピタ、後方からアルナスライン、殿はアドマイヤモナーク。
並びに変化はなく、残り800あたりからペースが上がってきて、4コーナーを団子状態で回った。直線に向くと逃げるマンハッタンスカイを捉えたのはアイポッパーだったが、内の狭いところをトーホウアランが抜け出してきて先頭に踊り出る。大外からはアドマイヤモナークがいい脚で追い込んできた。3頭の争いになったがトーホウアランがアドマイヤモナークを半馬身ほど押えた。前半の千二が1分14秒9、後半の千二が1分12秒0と上りの瞬発力勝負のレースであった。
勝ったトーホウアランは京都コース走るダンスインザダーク産駒。終始インでジッとして直線も最内の狭いところにいたが、上手く割って抜けてきた。ロスのない競馬をした鮫島騎手の騎乗が光ったが、オーバーシードの洋芝で例年より全体的に上りのかかる芝状態が幸いしたようだ。正直言って恵まれた勝利で、GⅠでは、特に府中、中山では苦戦すると見ているが、JCなら掲示板はあるかもしれない。
例によって最後方からの競馬になったアンカツのアドマイヤモナークは、4コーナーを大外を回り、直線猛然と追い込んできたが、ゴール前では前を行く馬と同じ脚色になってしまった。好仕上がりでよく走ったほうだろう。この馬もGⅠでは少し足りないと思う。
8歳のアイポッパー3番手追走で直線一旦先頭に立ったがそこまでだった。そのまま流れ込んで3着に粘ったが、やはり決め手が衰えているようだ。今後も長距離ではそこそこ走るだろうが、さすがに年齢的にも多くは望めないような気がする。
意外と仕上がっていたアルナスラインはスタートで後手を踏み後方からの競馬になった。3コーナーでアドマイヤモナークに外に併せられて動きを封じ込められたし、直線も行き場を失い、ようやくエンジンがかかったのは直線の半ば。そこからの脚は見るべきものがあったが、完全に脚を余してしまった。これだけの不利がありながら先頭からは0.2差なので、負けてもそれ程悲観する必要はないだろう。ただ、賞金不足でGⅠへの出走は絶望なので、次のレースをどこにするか難しい選択になる。
天皇賞馬アドマイヤジュピタがー14Kで出てきたのにはガッカリした。スタート直後躓き、59Kを背負っているせいか行き脚もつかず、3コーナーからの勝負所でもモタついてとバラバラな競馬だった。先頭から1.1秒差の9着はブービーであった。どう見ても夏場の調整に失敗したようだ。この状態から立て直すのは容易でないと思うので天皇賞・秋は自重してじっくりと馬を作って、JC、有馬での復活を期待したい。
天皇賞・秋とJCを展望するとこのメンバーで勝負になるような馬はいないと思う。唯一アルナスラインは思っていた以上に成長しているので、賞金さえクリアできれば馬券圏内に割り込んでくる可能性はあると見ているのだが…。
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