エリザベス女王杯 回顧 [競馬]
今日のサンスポは「ルメール魔術! アマポーラ」と追込み馬を変身させた有馬記念のハーツクライと重ね合わせて絶賛していた。これまでもコーシローの乗り方には疑問を呈してきたが、こうも見事にテン乗りで結果を出されると、長浜調教師に何故もっと早く決断しなかったのかと言いたくなる。死んだ子の歳を数えるようなものだと言われるのを承知で、コーシローでなければ少なくとも三冠の一つは取っていたと思うのだが…。
天候; 馬場;良
---------------------------------------------------------------
△ リトルアマポーラ 2:12.1 前半3F 35.1 - 4F 47.2
▲ カワカミプリンセス 1 1/2 上り4F 47.6 - 3F 35.2
◎ ベッラレイア 3/4
マイネレーツェル 2 1/2
○ レインダンス クビ
---------------------------------------------------------------
馬券 最悪のパターン、①③着、②③着、何も言いたくねぇ~。
下馬評通りコスモプラチナがハナに立ち後続を引き離して逃げた。スタートでポルトフィーノが躓きユタカが落馬というハプニングがあった。ラップは3F35.1、1000m通過が59.3と平均ペースで、有力馬が前々で競馬する展開になった。後半の1000が60.4とスタミナも要求されるレースになり、リファール系ダンシングブレイヴの血を母系、父系に持つ馬が台頭することになった。
ルメールのリトルアマポーラは1コーナーを回る時に5番手で、3コーナーからの下り坂を利用して先を行く馬との差を詰め、4コーナーでは3番手まで上がってきていた。直線残り400の標識で先頭に立ち、上がり34.4の末脚でカワカミの追撃をアッサリ封じてゴールした。ルメールのコメントは「スタミナがあるし、長く脚を使える」と言っているように、不足している瞬発力を補う騎乗は見事であった。クラシックでの煮え切らない成績はコーシローのステレオタイプな騎乗によることがはっきりした。今日の様な競馬ができれば、来年のヴィクトリアマイルでも期待していいだろうし、来年のこのレースでの連覇も夢でないような気もするのだが…。
ノリでGⅠ2着なら定番?とも言えるカワカミプリンセスだが、道中は終始先を行くリトルアマポーラを見る位置でレースを進めた。直線先に抜け出したリトルアマポーラを追うも、どこまで走っても差が詰まらないように見えた。馬の力は出し切ったが完敗である。正直、全盛期は過ぎたと見ていいだろう。よほど恵まれない限り来年のヴィクトリアマイルでは勝てないと思う。
期待した強い4歳世代の3番手ベッラレイアはカワカミをマークして、直線の叩き合いに賭けたが思うほど切れなかった。この馬も瞬発力勝負より、長く脚を使えるタイプと思われるので、ヒシミラクルと同様に3コーナーから捲くるようなレースをしなければ活路は開けないと思う。向いていると思われる京都コースで勝てないようでは、他のコースでは連対も難しいのではないだろうか?
4着のマイネレーツェルは川田騎手の臨機応変な騎乗の賜物だろう。いつもは後ろから行く馬が、今回はリトルアマポーラの直後につける積極策。さすがに最後は甘くなったが、重賞2勝がダテではないことを証明した。
コーシローに手戻りしたレインダンスは後方グループのインでジッとしていて、3コーナーから徐々にラチ沿いを上位に進出し、直線はインを突いて一瞬いい脚を使ったがそこまでだった。前走中舘が乗って前に行く競馬で復調の兆しを見せたのに、コーシローは後ろから行く消極的な競馬ではどうしようもない。これではこの馬も下ろされるだろう。本人の意識改革がなければ騎手生命も危うくなるのでは…。
コメント 0