朝日杯ＦＳ 回顧

グラスワンダー産駒が２頭目のＧⅠ馬を出した。それにしてもロベルト系種牡馬（グラスワンダー、タニノギムレット）×ＳＳ牝馬の産駒は走るね…。

レース結果     　　　　　　　     天候；　　 馬場；良
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　　　　 セイウンワンダー　　　1:35.1　前半3F 34.3 - 4F 46.3
　　△　フィフスペトル　　　　  アタマ　  上り4F 48.8 - 3F 36.3
　　△　ブレイクランアウト　　 １／２
　　○　ホッコータキオン　　　クビ
　　　　 ピースピース　　　　　 ２
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馬券　　２歳戦は見るだけ…but　冴えない予想だわ

ゲットフルマークスが先手を取ったが、向う正面でかかり気味のツルマルジャパンがハナに立った。ラップは１０００通過が58.8と、逃げ馬が揃った割にはペースが遅く、時計のかかる馬場状態をを考慮しても平均的な流れと言っていいだろう。とは言ってもスローの逃げで勝ってきた馬には少しキツイ流れとなり、直線は道中中団・後方に待機していた重賞好走の実力馬が台頭した。

勝ちタイムは平凡であった。当日の１０Ｒクリスマスカップ（古馬準オープン）と千まではほぼ同じラップだったが、上がりがかかったのはほとんどの馬が初経験となる中山の急坂が堪えたのかもしれない。前日のひいらぎ賞や古馬１０００万下のタイムと比較しても、ほとんど同じようなタイムなので、ＧⅠレースレベルとしてはお世辞にも褒められたものではない。過去の朝日杯と比較しても近年にない低レベルと見ている。

　　　　　　　　　　　　　　　　          前半　　　　　　　　　　　       上り
　　　　　　　　　　　　 タイム　　　 ３Ｆ　  ４Ｆ　  千　　 千二　　 ４Ｆ　   ３Ｆ
朝日杯ＦＳ　　　　 １分３５秒１　34.3　46.3　58.8　71.4　　48.8　36.3
クリスマスＣ　　　 １分３４秒４　35.5　46.8　58.7　70.7　　47.6　35.7
ひいらぎ賞　　　　 １分３５秒３　35.8　47.9　59.9　71.9　　47.4　35.4
古馬１０００万下　１分３５秒３　35.9　47.7　59.8　72.0　　47.6　35.5

勝ったセイウンワンダーは中団のインでレースを進め、４コーナーで少し外目に持ち出したが、直線はインに切れ込んで上り３ハロンメンバー中最高の35.0の脚を使って伸びてきた。新潟２歳Ｓは大外の追込み、そして今回はイン強襲と自在のレースが出来るセンスの良さがこの馬の持味かもしれない。この秋ブレイクしているグラスワンダー×ＳＳ産駒である。血統的にロベルトの３×４の配合なので距離延びても問題ないと思われるから、一応クラシック路線に乗るのではないだろうか…。

惜しかったのは２着のフィフスペトルだ。スタートから外目を追走し、３コーナー辺りで中団馬群の中にいれ、直線坂下から馬場の外目を猛然と追込んできた。アタマ届かなかったが、ゴール前の脚色は勝ち馬以上であった。勝ち馬との差はコース取りの差でしかない。ただ、距離延びてはどうだろうか？　体型的にもマイラーと見たが…。

ブリーダーズＣやドバイワールドＣを勝ったCurlinと似た血統のブレイクランアウトは、病み上がりのユタカが道中外を回す安全策の競馬で、捲り気味に直線一旦先頭に立ったが、意外と末脚に伸びがなかった。今日のようになし崩し的に脚を使うとゴール手前で止まってしまうのは、使える脚が短いからではないだろうか？　こう言うタイプは距離延びると大きく負ける例が多く、今後に赤信号が点ったような気がする。

４着だったが１５番ゲートから先行したホッコータキオンが一番強い競馬をしたように思う。直線も最後まで踏ん張っていたのは、母系に流れるリボーとマルゼンスキーの血筋を受継いでいるからのように思う。クラシックでも期待していいのでは…。

本命に押したミッキーパンプキンは、予想通りペリエが内ラチ沿い４番手から競馬になり、直線もインから伸びてくるかと思いきや、追出してからの反応の鈍いところを見ると距離が合わなかったような気がする。血統的にも馬体的にも距離が長くなればとの期待がある馬なので、もう少し追いかけてもいいだろう。

折り合いを欠いたシェーンヴァルトは位置取りが後ろ過ぎた。折角の２番枠を活かせなかったのは、騎手の腕の問題だろう。中山マイルが不得意なジャングルポケット産駒なので府中や京都ならの期待はあるが、ここまで負けると挽回は難しいのではないだろうか…。

 

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