有馬記念 予想 [競馬]
GⅠ馬8頭と数は揃った。ただ、その年のGⅠ勝ち馬は例年なら3頭以上いるのだが、今年GⅠを勝っているのはスクリーンヒーローだけである。ジャパンカップや香港遠征を目標にする馬が多くなってきたためだろうが、国際的に評価の高いレースにいい馬が参戦するのは当然のことで、おそらく年々レベルは低下傾向を示していくのではないだろうかと思っている。
今年の有馬記念は指定席の目処もついたので現地で観戦する予定である。実にシンボリクリスエスが連覇した有馬記念以来の生観戦になる。中山競馬場に行くのは正月の金杯以来のことだ。中山開催の年初日と年終日だけ競馬場に行くなんて、究極のキセル観戦みたいなものだなァ~。
ダイワスカーレット、マツリダゴッホ、スクリーンヒーローの3強対決といわれ、どう見ても固く納まると大方が予想している今年のグランプリだが、果たしてそうスンナリと決着するだろうか?
芝の中・長距離路線を世代間比較で見た場合、春シーズンは5歳勢が主役だったが、秋以降は3歳と4歳が拮抗する中で主役の座を争っている状態だ。ジャパンカップ終了時点では4歳世代が少しリードしていたと思うが、3歳世代の成長力を加味すると現時点では互角と見ていいのでは
ないだろうか。
一方、春シーズンでは強さを見せ付けた5歳世代は相次ぐリタイアで今残っているGⅠ馬ははメイショウサムソンとマツリダゴッホの2頭だけである。4歳世代のクラシック組であるアルナスライン、アサクサキングス、ドリームジャーニーの3頭は5歳世代にコテンパンにやっつけられ、どうやっても5歳世代に勝てないことがはっきりしている。唯一、クラシック組でないスクリーンヒーローが成長し頭角をあらわして来て互角以上になった。4歳のアマゾネス2頭も5歳世代と互角に渡り合ってきた。
で、必然的に絞られてくる有力馬は秘めた成長が魅力の3歳フローテーション、4歳ではJC馬スクリーンヒーローとダイワスカーレットの2頭、5歳はマツリダゴッホ、メイショウサムソンの2頭と、都合5頭になる。この5頭はスクリーンヒーローを除いて中山コースでの実績もあるのでコース適性も問題ない。スクリーンヒーローも本格化する前に有馬記念とコース形態の似ているセントライト記念二千二百で3着の実績があるのでそれほど懸念する必要もないと思う。
展開はダイワスカーレットに有利なように見えるが、外枠に入ったのはマイナス材料な上に、マサミが「ハナを切るのが理想」と言っているコスモバルクが絡んでくるように思えるし、アサクサキングス陣営も「後続に脚を使わせる積極策」を取ると言っているので、ダイワスカーレットにとってそう楽な流れにはなりそうもないと見たい。更にユタカも「この馬らしい早めのスパートで先頭に立つ」競馬をしたいと言っているし、マツリダゴッホも3コーナー過ぎから捲り気味にスパートしてくるので、ダイワスカーレットに取って息を入れる余裕がないのではないかと思う。
一応、予想は今年GⅠタイトルを獲得しているスクリーンヒーローに敬意を表して本命にする。相手は昨年のこのレースの勝馬マツリダゴッホ、ダークホースは菊花賞2着から更に上昇が見込めるフローテーションとする。メイショウサムソンとダイワスカーレットは連下の押さえで考えたい。
少し気になるのは有馬男のペリエに乗り替わったアルナスラインである。ペリエがこの馬の新しい味を引き出す可能性もあるので当日の雰囲気をチェックしたい。寒くなって馬体を絞るのに苦労しているようなので、現地でパドックを見てから取捨を決めようと思っている。
まとめると
◎ スクリーンヒーロー
○ マツリダゴッホ
▲ フローテーション
△ メイショウサムソン
△ ダイワスカーレット
馬券は◎を軸にした馬連と3連単にする。
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