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有馬記念 回顧 [競馬]

30年以上競馬を見てきたが、牝馬の有馬記念馬をこの目で生で見られるとは…!。1980年の秋の天皇賞3200mを大逃げで制したプリティキャストの時も府中のスタンドで見ていたが、あの若かりし頃に感じた何とも言えようのない虚脱感と同じような感覚に陥り、ダイワスカーレットを目で追いながら無意識に立ち上がったまま、ゴールした後も呆然と立ち尽くす自分がいた。それにしてもこの秋はスリープレスナイト(スプリンターズS)、ウオッカ(天皇賞・秋)、ブルーメンブラット(マイルCS)、そしてダイワスカーレットと私の競馬人生でもこれ程牝馬が活躍した年は初めてである。まぁ、それだけ牡馬陣がだらしなかったということなのだが…。[soon]

レース結果                  天候;[晴れ]   馬場;良
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 [1] △ ダイワスカーレット   2:31.5  前半3F 35.6 - 4F 47.1
 [2]     アドマイヤモナーク   1 3/4   上り4F 48.3 - 3F 36.4
 [3]    エアシェイディ       3/4
 [4]    ドリームジャーニー   ハナ
 [5] ◎ スクリーンヒーロー   クビ
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馬券  懺悔して悔い改めます…[犬]

スタートに注目していたがダイワスカーレットが絶好のスタートでポンと出て先頭に立ったとき、この馬に勝たれると瞬間的に感じた。ハロン11秒台のラップを刻んで後続を2,3馬身引離し、1コーナーから2コーナーにかけてはハロン13秒台に落とし息を入れて、残り1000から再びハロン11秒台にラップを上げていく自在性に後続の馬は翻弄された。

4コーナーで馬群が一塊になり直線に出てきたが、3コーナー手前から仕掛けた馬は直線坂下で既にダイワに突き放されていた。残り二百から坂を上ると、道中マイペースで後方からレースをした余力のある馬が上がってきたが、バテた馬を交わしただけでダイワの影さえ踏めなかった。

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37年ぶりの牝馬の有馬記念馬となったダイワスカーレットはこれでGⅠ4勝となったが、牡馬との混合GⅠは初勝利であった。来年は海外に行くみたいだが、ドバイや凱旋門賞が視野に入っているのだろう。私個人としては春はドバイ、宝塚記念、秋は凱旋門賞、ブリーダーズカップターフ、有馬記念と行って貰いたいと思っているが、5歳になる来年に今年以上に進化したダイワスカーレットが見れるかとなると、今が絶頂なんではないだろうかとハタと考えてしまう。大体、5歳での海外遠征はほとんど失敗している。救いは牝馬のトゥザヴィクトリーが5歳でドバイWC2着になっていることだけだ。

アドマイヤモナークは終始最後方からマイペースの競馬で、4コーナーも大外を回り直線だけで2着に来たが、前崩れの展開に恵まれた印象は拭えない。漁夫の利と云うやつだ。騎乗停止のイワタから乗り替わった川田騎手の無欲の騎乗が嵌っただけと見ているが、それにしてもこのジョッキーは今年皐月賞も制しているので今後目が離せない。アドマイヤモナークは来年も現役を続けるみたいで今日の成績から次は人気になるだろうが、8歳になるのでそう多くは望めないと思う。

ドリームジャーニーのゴール前の強襲をハナ差凌いで3着のエアシェイディは中山2200~2500へのコース適性を活かした競馬だった。7歳にして本格化したとの見方もあるが、これまた展開に恵まれたと見ていいのでは…。8歳の来年も春先はそこそこ来るかもしれないが、GⅠでは掲示板に載れば上出来だろう。

勝ちに行って坂で突き放され後続に差されたスクリーンヒーローは0.5差の5着とJC馬としては不完全燃焼だった。デムーロは馬が坂を嫌ったようだと言っているところ見ると、いつもより前目の競馬でダイワの緩急をつけたペースに翻弄され余力が無かったのだろうと思う。この馬にとって初めて経験する厳しい流れだったのだろうが、来年の春の天皇賞ではこの経験が生きてくるのではないだろうか。

惨敗したマツリダゴッホはスタートから100mが全てだった。終始後方で外を回され、3コーナーから捲って4コーナーまでで直線は馬群に沈む通称“ESP”と言われるやつだ。エビショーは肝心なときにこれではどうしようもない。はっきり言って今回は騎手の責任だ。馬も調教師も馬主もかわいそうに思えてくる。

ユタカのメイショウサムソンは3番手と積極的な競馬だったが、如何せん馬が以前の力が無く、冬場で調子も落ちていた。これは已むを得ないと思うが、昨年のJCと有馬で今日のような競馬を何故しなかったのかユタカに問いたい。この馬をダメにした責任の一端はユタカの乗り方にあると思っているのだが…。現役に別れを告げ北へ旅立つこの馬に幸多かれと祈りたい。

このレースではっきりしたのは世代交代だ。展開に恵まれた7歳世代が好走したが、GⅠの主役が4歳世代に移ったということだ。後は今回は不振だったが、3歳世代がどこまで伸びてくるかだ。春の天皇賞では血統的にもコース適性からもフローテーションの成長に期待しているのだが…。


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