産経大阪杯 回顧

ディープスカイが自らより外を回った後から来る馬に差されるとは…！　着差はクビであるが内容は２Ｋの斤量差があるにしても完敗と言ってもいいだろう。

              　　　　　　　天候；　　 馬場；良
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　　　　 ドリームジャーニー　　　1:59.7　　前半3F 36.0 - 4F 47.9
　　◎　ディープスカイ　　　　　  クビ　　　  上り4F 46.9 - 3F 34.8
　　　　 カワカミプリンセス　　　  ２
　　○　アドマイヤフジ　　　　　 ハナ
　　　　 ダイシングロウ　　　　　クビ
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馬券　　玉砕しました！

下馬評通りヴィクトリーの逃げで１０００ｍが60.0とこのクラスにしてはスローペースになった。後続を３馬身以上引離しての逃げで、２番手にアドマイヤフジ、４番手のインにマツリダゴッホで注目のディープスカイは中団の外目、その直後にドリームジャーニー。カワカミプリンセスは今日は押えて後方２番手からの競馬になった。中盤１２秒台のハロンラップが３ハロン続きよりペースダウンしたため、上がりの３ハロンの決めて勝負になった。上位に来た馬は切れ味のある馬でスタミナタイプの馬にはキツイレースであったと思う。

勝ったドリームジャーニーは終始ディープスカイをマークするような位置取りで、直線ディープスカイが抜出したところ外から襲い掛かって交わした。ゴール手前でディープスカイの差し返しにあったが何とかクビ凌いだ。ステイゴールド産駒らしく小回りのコーナー４つあるコースには滅法強いことを改めて示した。次は盾なのか安田記念なのかはわからないが、どちらにしても京都や府中では今日のようには行かないと思うので掲示板の下のほうに載れば上出来だと思うのだが…。

ジャパンカップ以来のディープスカイは小回りのスローペースを意識してか普段より前に出した競馬で、外を回って徐々に進出し直線中ほどで先頭に躍り出たアドマイヤフジを外から交わして先頭に立ったが、何とその外からきたドリームジャーニーにアッサリと交わされてしまった。そこからがさすがにＧⅠ馬らしく渋太く差し返したが、早めに脚を使った為か斤量が堪えたのか逆転する脚は残ってなかった。負けたとは云え後続には２馬身の差をつけていて、使いつつ調子を上げていくタイプなので、順調なスタートを切ったと見ていいと思う。次走は安田記念のようでウオッカと香港馬がライバルになると思うが、少なくとも能力に翳りが見えるウオッカに負けるようなことはないと思う。

内枠なので前に行くと見ていたカワカミプリンセスは予想外の後方からの競馬で、直線大外に持ち出して矢のように伸びてきた。上り３３秒８とメンバー中唯一の３３秒台の末脚で、ゴール前粘るアドマイヤフジをハナ差交わして３着に潜り込んだ。ノリの思い切った騎乗が嵌った感じの競馬だったように思うが、この競馬では善戦はしても勝てないのは明白であり、次のヴィクトリアマイルに向けては不安を残した一戦であった。

離れた２番手追走から直線一旦先頭に躍り出たアドマイヤフジは瞬発力勝負になった為、ディープとドリームに簡単に置き去りにされたが、最後まで渋太く粘っていた。ゴール前でカワカミにも差されての４着だが、相手を考えると良く頑張ったとも言えるだろう。時計のかかる中距離ではコンスタントに走るので、ＧⅡなら札幌記念あたりに出てくれば勝てるのでは…？

勝馬から0.7差の７着となったマツリダゴッホは４番手からの競馬でかかっている様にも見えたが、インの４番手の絶好の位置から直線は前が開いた最内を突き、行けるかなと思わせる場面もあったがそこまでであった。テン乗りのユタカはソツのない乗り方をしたと思うが、欲を言えば３コーナーから早めにスパートをする戦法を取って貰いたかった。それにしても負け過ぎだと思うが、初めての阪神コースのせいなのか、追い切りを延ばすことになった状態面のせいなのか、はたまた能力が衰えた為なのかは判断つき難いところだ。ただ、どう見ても全盛期は過ぎたように見えるのだが…。

ディープスカイは安田記念に向う前提で、今日のメンバーから天皇賞・春で期待できる馬はいないように思える。敢えて取上げるなら馬場が渋った際のアドマイヤフジくらいか？　何たって母が嵐山Ｓを勝ちステイヤーズＳ２着だからなァ～。

 

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