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天皇賞 回顧 [競馬]

古豪マイネルキッツの勝利で、現6歳世代はメイショウサムソン、アドマイヤジュピタに次いで3頭目の天皇賞・春馬を輩出したことになる。これはテンポイント、グリーングラス、カシュウチカラの世代以来30年ぶりの快挙で、現6歳世代が近年稀に見る強い世代であることを証明したレースであったように思う。[soon]

        keiba_yosou27.gif          天候;[曇り]   馬場;良
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  [1]    マイネルキッツ     3:14.4   前半3F 36.4 - 4F 48.6
  [2] △ アルナスライン     クビ     上り4F 46.8 - 3F 35.1
  [3]    ドリームジャーニー   1 3/4
  [4]    サンライズマックス   クビ
  [5]    ジャガーメイル      1/2
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馬券  カスリもしません…[もうやだ~(悲しい顔)]

前半からテイエムプリキュア、ホクトスルタン、シルクフェーマスと先頭が入れ替わる厳しい流れになり、1000m通過が1分00秒2。シルクフェーマスのペースで一旦流れは落着いたが、アサクサキングス、スクリーンヒーローの有力馬が残り1000あたりから早めに動いたのでラップは緩まず澱みのない流れとなった。結局、アサクサ、スクリーンを目標に追いかけ4コーナーでは直後まで迫ったマイネルキッツ、アルナスラインが直線抜出しマッチレースとなった。

前後半のマイルが1分37秒0=1分37秒4と緩みの無い厳しい流れで、息の入れどころやスパートのタイミングが難しく、器用に立ち回れる馬に有利な競馬だったように思う。勝ちタイムはディープインパクト、メイショウサムソンに次ぐ歴代3位の好タイムで、歴代2位と3位を現6歳世代が記録したことも、この世代のレベルの高さを示していると思う。

重賞初勝利がGⅠとなったマイネルキッツは、近走二千~二千五百の重賞レースで堅実に掲示板に載る競馬をしていたが、決してバテていないが切れ味が足りないため勝ち負けが出来なった。このバテない脚を見抜いて天皇賞挑戦を進言したのは跨っているマサミらしいが、関東ではノリに次ぐ長距離巧者マサミならではの感覚が大金星を生んだということだろう。今日も馬をなだめて中団待機から、2周目の3コーナー手前から動き、直線は最内に入れてアルナスラインの外からの追撃を振り切った。BMSがサッカーボーイだから天皇賞向きの血統とも言えるが、父のDanzig系チーフベアハートもブリーダーズカップターフ(12F)を勝ち、10F~12Fで活躍した馬なので、勝たれて見れば納得できる血統でもあった。

2着のアルナスラインは大型馬で冬場は馬体が絞りにくく、温かくなってようやく本来の馬体に戻ってきたのが良かったように思う。直線入口でアサクサキングス、スクリーンヒーローの直後にいて、追出しが一瞬遅れたのでマイネルキッツを捉え切れなかったように見えた。5歳馬では母系にRibotの血が流れ、父アドマイヤベガも成長力のある産駒を輩出しているので、まだまだ強くなる奥のある馬のようにも思えるが、今後はGⅠでも人気になるだろうがコンスタントに上位に来る様なことは無く、忘れた頃に馬券に絡むようなタイプになるのではと見ているのだが…。

ピッチ走法なので京都の外回りは不向きと見ていたドリームジャーニーが3着に来た。陣営は当初は金鯱賞→宝塚記念を予定していたが、池添騎手が天皇賞挑戦を進言したことで出走を決めたようだ。直線では一瞬鋭い伸びを見せたが、最後は前の馬と同じ脚色になり3着が精一杯であったように思う。やはり、本質的には中距離馬のような気がする。

本命に押したモンテクリスエスは終始後方からの競馬で、4コーナー大外を回しての2.3差の12着では、単に参加しただけであったと言っていいだろう。それにしても後方から行って4コーナー大外を回す毎度のユタカの乗り方は何とかならないものかと思う。得意の長距離でこのザマは、ユタカもアラフォーになり着実に衰えていることを示しているようにも思う。

一番人気のアサクサキングスは3コーナー手前からロングスパートして直線入口では一旦先頭に立ったがそこまでであった。予想では危険な人気馬と見ていたが、0.9差の9着とここまで負けるとは予想外であった。やはり、不良の阪神大賞典の劇走で目に見えない疲労が残っていたのかも知れない。この馬もコンスタントにGⅠで活躍するようなタイプではないが、最も適性のあるこの距離、このコースでこの成績では、今後のGⅠで勝ち負けするのはほぼ無理だと思う。

二番人気のスクリーンヒーローは好位のインで流れに乗っていたように見えたが、直線はバッタリで2.7差の14着は負け過ぎである。この馬にとって2マイルは長すぎるということだろうし、阪神大賞典で59K背負っての泥んこ馬場でのレースの影響が残っていたようにも思う。今後は疲れを取るために春は休んで、秋に備えて立て直した方がいいように思うのだが…。

終ってみれば現5歳牡馬世代はまたしてもGⅠを勝てなかった。5歳牡馬世代が中長距離GⅠを勝てるチャンスはほとんど無くなったと見ていいのでは…。宝塚記念は4歳世代のディープスカイに勝たれると思うし、秋には歴代でも稀に見るレベルの高さを誇る現3歳世代が加わってくるので…。

 


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