神戸新聞杯 回顧

菊に向けて新星が誕生した。一方でクラシック組が期待ほど成長していないようだ。勝馬から１秒以内８着までの馬にも菊のチャンスがあるのでは…？

　　　　　     　　　天候；　　 馬場；良
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　　　　 イコピコ　　　　　　　2:24.2R　　前半3F 35.5 - 4F 48.0
　　　　 リーチザクラウン　　　２　　　　   上り4F 46.6 - 3F 34.5
　　◎　セイウンワンダー　　３／４
　　○　アンライバルド　　　 １ 3/4
　　　　 トップカミング　　　　１／２
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馬券　　　ワシャモノタリン…だな！…　

好スタートはセイウンワンダーだったが、トモロポケット、トップカミングがハナを伺うもリーチザクラウンが外からインにジワーッと切れ込みながら先頭に立ち、２コーナー手前では後続を３馬身ほど引離して単騎の逃げとなった。

中団の前目に押えたセイウンワンダー、アプレザンレーヴでその後にアンライバルド、アントニオバローズと有力馬が続き、離れた位置にイコピコ、後方２番手からシェーンヴァルトの並びとなった。

リーチザクラウンのラップは１０００が60.3でハロン１２秒台のラップを刻み２０００は２分１秒０とスローな流れとなった。残り６００からラップが１１秒台に上り、上がりの決め手勝負になったが、馬場がいいため前に行った馬も中々止まらなかった。その中でイコピコが33.7の切れる脚で直線前を行く馬をゴボウ抜きにして後続に２馬身の差をつけてゴールした。時計はレコードだったが、今の阪神の馬場を考えるとそれ程価値のあるタイムではないと思う。

中団のインでピタリと折り合い脚を溜めていたイコピコだったが、直線外に持ち出して強烈な末脚で菊のトライアルを制した。元々末脚には定評のあった馬だが、これほどスパッと切れるとは…。血統表を改めてみると曾祖母にカッティングエッジがいるではないか…。新馬から３連勝してクラシックは確実と見られていたが故障で棒に振り、その後復帰するも重賞は勝てず繁殖に上がったが、活躍馬は出していなかったのですっかり忘れていた。イコピコの切れる脚はカッティングエッジ譲りかもしれない。菊の有力馬となったイコピコだが、血統面ではＢＭＳのジエイドロバリーが気になる。ダート血統で底力に欠ける嫌いがあるのでＧⅠでは何か足りないような気もする。菊で人気になるようであれば軽視したいと現時点では思っている。

－１８Ｋで登場したリーチザクラウンは見て落胆したが、レースでは先手を取り心配された掛かる面も見せずマイペースの逃げを見せた。４ハロンラップは前・中・後半が「48.0=49.6=46.6」なので、前・中盤で楽をした分長い直線でも二の脚を使えた。折り合えたことに気性面での進境は見られるが、馬体が寂しく映り成長度合いは疑問である。菊までに立て直してくると思うが、今日のレースが一杯一杯で上がり目は無いような気がする。

スタートが良かったので前に出したレースをしたセイウンワンダーは、直線で前にいたリーチザクラウンを捉まえられると思ったが、休み明けの分最後のひと踏ん張りが利かなかった。距離が心配されていたがRoberto３×４の血統通り全く心配ないようである。むしろ距離延びる菊ではRobertoの血が不気味になってきた。

仕上がり上々に見えたが、レースでは掛かり気味に前に行ったアンライバルドは、直線一瞬いい脚を使い抜出すかに見えたがそこまでであった。血統的にも春先に完成するタイプらしく、更にパワーアップしているような雰囲気はなかった。距離延長も疑問なので菊は厳しいと見たい。むしろ府中の盾に向った方がいいような気がする。

アプレザンレーヴは＋２４Ｋの５５４Ｋでは幾らなんでも太め残りだろう。先行して直線入口でもいい位置にいたが、追ってサッパリだった。これを使ってどこまで良化するすかだが、菊には間に合わ無いのでは…。先々には期待したいが、本格化するのは来年かも知れない。

人気していたアントニオバローズは道中行きたがっているように見えた。早めに仕掛けて上がっていったが直線はバッタリと止まってしまった。ダービー３着でもＢＭＳが府中の重・不良のキングマンボなので恵まれたとの評価でいいような気がする。菊での巻き返しもほぼ無いと思う。

 

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