スプリンターズS 回顧 [競馬]
なが~い写真判定の末ローレルゲレイロが2つ目のGⅠタイトルを獲得した。フラワーパーク、トロットスター、ビリーヴに続き4頭目の高松宮記念、スプリンタースSの両スプリントGⅠ制覇である。
天候; 馬場;良
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ローレルゲレイロ 1:07.5 前半3F 32.9
▲ ビービーガルダン ハナ 上り4F 45.4 - 3F 34.6
◎ カノヤザクラ 1 1/4
アイルラヴァゲイン クビ
△ アルティマトゥーレ アタマ
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馬券 不調…絶不調…緊急?補正予算が必要になってきたワ
ローレルゲレイロが好スタートで、内からアルティマトゥーレが並んでくると、押して先頭に立ち3馬身ほど引き離して逃げた。ビービーガルダン、アーバニティが続き中団にグランプリエンゼル、シーニックブラストでやや出負け気味のカノヤザクラは後方2番手の並びとなった。
3ハロン32.9のハイラップで逃げるローレルゲレイロは直線入口でも2馬身ほどのリードを取り逃げ込みを図るが、ビービーガルダンが追いかけてきたのを引き付けてから二枚腰を使うローレルに並んだところがゴール。勢いはビービーガルダンだったが、わずか1cmの差でローレルゲレイロが凌いだ。
自分の得意な形に持ち込みハイペースを逃げ粘ったローレルゲレイロは強かったが、最後のひとハロン11.9かかっているとこを見ると、さすがに一杯一杯だったようだ。強気な競馬をしたシンジの気迫に他の騎手たちが圧倒されたような感じだ。次は昨年8着に敗れた香港スプリントに再挑戦するようだが、レベルの高い香港馬相手にどこまでやれるか、楽しみと不安が相前後する。正直なところ、今日の様な楽な逃げをさせては貰えないとは思うが…。
速い時計にも適応したビービーガルダンの2着は価値があるが、ローレルゲレイロに一端並んですぐにでも交わせるように見えたのに交わせなかったのは切れる脚が無い為だろう。上りが少しかかっていたのもこの馬には幸いしたと思う。上りが速くなる直線平坦の淀では用がないようにも思うが、いい脚を長く使えるチーフベアハート産駒らしさがある馬なので、オーバーシードとなる暮れの阪神カップでは期待していいのでは…。
スタートで後手にまわり後方待機策をを余儀なくされたカノヤザクラは、直線大外からメンバー中唯一の33秒台の末脚で伸びて来たが、離された3着がやっとであった。小牧騎手は「惜しかった」と言っているようだが、本当に勝つ気があって乗っているのか疑いたくなる。後ろから行って4コーナー大外を回してGⅠ勝てるような強い馬だと思っているのだろうか? 着拾いに徹した乗り方で満足しているような気がしてならないのだが…。一方、気温の低下とともに調子も落ちてくる馬のようなので、その当たりを考慮した思い切った騎乗だったのかも? サクラバクシンオー産駒は3頭いたが、時計の速くなる馬場でも勝てなかったとこを見ると、本質的に中山の千二は合わないのかも…。
5着のアルティマトゥーレは内枠で外から被されてスムーズな競馬ができなかったようだが、テンがスピードがあるのでもっと積極的にローレルゲレイロに絡んで行けば良かったかも。何となく中途半端で不完全燃焼なレースだったように思える。
GⅠ3勝馬シーニックブラストは3、4コーナー中間で躓いてバランスを崩したのが影響して殿負けだった。遠征で馬も騎手も初コースの上にテン乗りではよほど恵まれないと…だわな。
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