京都大賞典 回顧 [競馬]
菊花賞馬オウケンブルースリは今日の勝利によって超一流馬の仲間入りを果たしたかもしれない。というのも、このレースを59Kで勝った馬は、古くはスーパークリーク、メジロマックイーン、最近ではテイエムオペラオー、ナリタトップロードと錚々たる顔ぶれである。中でも4歳で59Kの勝馬はこの後にGⅠを2勝以上していることから、オウケンブルースリも秋GⅠの中心になると見ていいだろう。
天候; 馬場;良
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◎ オウケンブルースリ 2:24.3 前半3F 34.6 - 4F 46.8
○ スマートギア 3/4 上り4F 49.0 - 3F 37.1
トーセンキャプテン 1 3/4
△ ジャガーメイル クビ
▲ モンテクリスエス 1 1/4
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馬券 馬連 本線で的中!!
クィーンスプマンテが先頭を伺うも、外からテイエムプリキュアが気合をつけてハナに立ち後続を大きく離して逃げ、クィースプマンが続き、更に離れてコスモプラチナ、更に離れた後ろに有力馬が位置する縦長の隊列となった。
ラップは1000通過が59.1と平均よりやや速いペースで、ハロン12秒台の時計を刻み緩みのない流れとなった。3、4角中間辺りから後続も動き直線に入ってきたが、先頭2頭と後続の馬群との差はまだ5馬身以上あった。4角後方2,3番手で大外を回ったオウケンブルースリが直線残り200過ぎてからグイッと伸びてきて、内から先頭に立っていたトーセンキャプテンをあっさり交わしてゴールした。
前後半の千二は「1分11秒2=1分13秒1」で前が引っ張ったため、スピードの持続力とスタミナが要求される底力の問われる高いレベルのレースになったと言っていいだろう。
半年振りのオーケンブルーリは+6Kのスッキリと仕上がった馬体で登場した。レースは後方2番手でじっくりと運び、4角大外を周り直線も外を伸びて来たが、直線中ほどからエンジンがかかったようで一気に先頭に立った。59Kで上り34.1は評価できる内容で、タイム、着差以上に強い競馬だと見たい。ジャングルポケットの代表産駒に成長すると思うが、後継種牡馬としても期待が膨らむ。春は重の阪神大賞典でダメージを負ったが、すぐに休養に入りキッチリと建て直してきた厩舎のスタッフは本当に“いい仕事”をしているなぁ~。
最後方から自分の競馬に徹したスマートギアが、直線勝負に賭けて大外から上り33.8の決め手でで伸びて来て2着に突っ込んだ。ただ、相手が59Kを背負っていたことを考えると着差以上の力差を感じざるを得ない。それでも賞金を加算できたのでローテーションに幅ができるのは大きい。
トーセンキャプテンは出遅れたが中団からスムーズな競馬で、直線は馬群を割って一旦先頭に踊り出たが、いかんせん切れる脚がないのでジリジリ伸びるだけであった。野芝の速い馬場より洋芝の力の要る馬場が向きそうなタイプなんだろうが、となると使えるレースが中々なさそうだ。
一番人気に押し出されたジャガーメイルは後方からの競馬だったが、切れ味が身上の馬にしては直線思うように伸びなかった。ペースも展開も理想的なレースだったことを考えると、やはり右回りが良くないのかもしれない。府中ではGⅠレベルの実力を示しているので、盾やJCに出られるようなら期待できると思う。
予想通りいつもより前の位置で競馬をしたモンテクリスエスは直線で決め手の無さをさらけ出して0.6差の5着がやっとだった。今日も+6Kと増えていたが、幾らなんでも芝では重すぎだと思う。まだまだ良くなる余地はあると思うが、少しダイエットしないと単なるデブ馬で終りそうな気もする。
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