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菊花賞 回顧 [競馬]

1~4着馬にはRibotの血が流れている。勝馬のスリーロールスは父系、母系の両方からRibotの血を受け継ぐ5×5の配合である。菊花賞馬ダンスインザダーク産駒の1、2着とリアルシャダイ血脈をもつセイウンワンダーの3着も併せて、ステイヤー血統のロマン溢れる菊となったように思う。[soon]

    keiba_yosou27.gif             天候;[晴れ]   馬場;良
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 [1]    スリーロールス    3:03.5   前半3F 36.1 - 4F 48.0
 [2] ▲ フォーゲッタブル    ハナ      上り4F 47.5 - 3F 35.8
 [3] ◎ セイウンワンダー   1 1/4
 [4]    イコピコ          1
 [5] △ リーチザクラウン   クビ
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馬券  白い帽子は一瞬シェーンヴァルトで的中かと…アマカッタ…[わーい(嬉しい顔)]

アントニオバローズが一旦ハナに立ったが、かからないようにソローッと出していったユタカのリーチザクラウンが予想通りハナを奪い後続を引き離してレースを先導することになった。スリーロールスなどが続き、何とアンライバルド5番手の位置に。中団にセイウンワンダー、フォゲッタブル、ナカヤマフェスタでイコピコは後方3番手の並びとなった。

リーチザクラウンのラップは1000が59.9、2000が2分3秒1とややハイペースで後続を10馬身以上引き離し自らは中盤で息を入れようと少しペースを落とした。ところが2周目の3角を過ぎる辺りから後続が坂の下りを利してペースを上げてきた為、4角ではリードはほとんどなくなった。ユタカが後続を一旦引き付けて、直線で再度引き離す作戦かとも思ったが、粘ったのは直線中程までで、そこから一気に後続に飲み込まれていった。

前・中・終盤の1000m毎のラップは59.9=63.2=60.4と中盤が緩まなかった為、スタミナの要求されるレースとなった。勝ちタイムは歴代3位の好タイムで内容も濃くレベルの高いレースと言っていいだろう。皐月賞、ダービーの掲示板に載った馬がほとんど出走しているのに、皐月賞3着のセイウンワンダーが3着、ダービー2着のリーチザクラウンが5着と健闘しただけで、春のクラシック戦線に乗れなかった馬が上位を占め勢力図が一変した。3冠レースで勝馬ばかりでなく上位入線メンバーががらりと入れ替わるのは、現3歳勢のレベルが高く粒揃いだからだと思う。

抽選で出走が叶ったスリーロールスが先行して流れに乗り、直線もインに入りロスのない競馬で大金星をあげた。勝負所の3角~4角にかけて内で脚を溜められたのが勝因だと思うが、スタミナ勝負となり血統に裏付けされたステイヤーの血が開花したようだ。直線抜け出してから外にヨレてヒヤッとしたが幸い進路に馬がいなかったので事なきを得た。原因はターフヴィジョンを見たことのようだが、私には息が上がり苦しがっているように見えた。スタミナ色の濃い馬でも初めてのGⅠ長距離で厳しい流れに相当消耗して最後は一杯一杯だったのではないだろうか? 更に距離が延びる来春の盾では苦戦しそうな予感がする。

今春に予想した「クラシック三冠予想」で菊花賞のダークホースに指名したフォゲッタブルが惜しくも2着となった。中団の内で折合い徐々に進出していって4角では6、7番手の位置。直線はインに進路を取り、勝馬の内から並びかけ叩き合いに持ち込んだがハナ足りなかった。ダンスインザダーク産駒らしく長距離の上がりのかかるレースに適性がありそうだ。伸びシロはまだまだありそうなので、来年の長距離戦では楽しみになるが、コンスタントに走るタイプでもないようなので馬券での取捨は案外難しいかも…。

本命に推したセイウンワンダーは中団の位置で折り合いに苦労していたが、直線大外からジワジワと伸びてきて3着に食い込んだ。距離を不安視する声もある中で、底力の要求されるレースでも踏ん張ったことはこの馬の潜在能力の高さを証明したと言えるだろう。かかり癖を克服すれば血統的にもまだまだ成長できる馬と見たい。JCより有馬のほうに適性がありそうな気もするが、春の盾はさすがに距離面での不安がありそうだ。

イコピコは道中後方3番手で直線勝負に賭けた。上り34.8の最速タイムで追込んできたが0.4差の4着がやっとだった。脚を余したとの見方もあるようだが、かと言って前に出していくと垂れるタイプだろう。距離はマイル半前後が限度のような気もするし、母系がいささか弱いのでGⅠにはなかなか手が届かないと見る。

心配されていた馬体重も+8Kと何とか馬体を維持して出てきたリーチザクラウンは大逃げを打ったが、後続に早めに来られては如何ともしがたい。最後のひとハロンはバテバテで歩いているようだった。一本調子の逃げでは相当に恵まれないとGⅠでの逃げ切りは無理だと思うが、先行タイプが有利な有馬なら馬券の対象に粘りきる可能性はあると思う。

予想外の前に出したレースのアンライバルドは3角で躓いたのが影響して2.7差の15着と惨敗した。この距離は明らかに長すぎるようだ。やはり二千前後でこその馬だと思うが、兄弟を見ると3歳春にピークがくる血統色が強いので、余程のことがない限りこれ以上の成長は望めないような気がする。

対抗に抜擢したアドマイヤメジャーはやはりアグネスタキオン産駒らしく距離が長すぎたようだ。3角~4角にかけて上がって行ったときは一瞬期待したが直線はバッタリだった。二千前後なら重賞の一つや二つは十分狙える器だが、GⅠでは更なる成長がないと無理なような気がする。


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