天皇賞・秋 展望 勝つのは桜拳だ… [競馬]
GⅠ馬が9頭出走する天皇賞の枠順が決まりましたね。1番人気確実なウオッカは4枠7番と絶好の位置です。昨年はダイワスカーレットとゴール前で死闘を演じた末に栄冠を勝ち取りましたが今年はどうでしょう? いささか危険な人気馬の匂いが漂っているような気もするのですが…。
と言うのも今年は競馬の歴史が後押しする馬がいるからです。その馬は京都大賞典で鮮やかな復活を見せたオウケンブルースリです。えっ?“次のJCが狙い目の馬じゃない”と思っている方が大多数だと思いますが、それはこの馬が長めの距離を使われれて距離二千では未勝利勝ちしかなく、しかも父ジャングルポケットが府中でダービー、JCを勝っているからだと思います。
しかしながら切り口を変えますと全く別な面が見えてきます。「京都大賞典 回顧」でも書いたようにオウケンブルースリには間違いなく超一流馬に育つ歴史的背景があるのです。
京都大賞典を59Kの斤量を背負って勝った馬は全て超一流馬になっています。しかも4歳と言う条件がつくと更に凄いことになります。秋の天皇賞が2000mになった1984年以降の京都大賞典で59Kで勝った馬と次走の成績を見てみましょう。
勝 馬 馬齢 次走 着順
1984年 スズカコバン 6歳 天皇賞 7着
1989年 スーパークリーク 4歳 天皇賞 1着
1990年 スーパークリーク 5歳 -----
1991年 メジロマックイーン 4歳 天皇賞 18着(1着降着)
1993年 メジロマックイーン 6歳 -----
2000年 テイエムオペラオー 4歳 天皇賞 1着
2001年 テイエムオペラオー 5歳 天皇賞 2着
2002年 ナリタトップロード 6歳 天皇賞 2着
2009年 オウケンブルースリ 4歳 天皇賞 ?
注:----- 出走なし
どうです。どれも素晴らしい馬ばかりでしょう。特に4歳で勝った馬は全て秋の天皇賞を先頭でゴールしています。(メジロマックイーンは確か1コーナーの進路妨害で失格になり最下位に降着したが…)
近年、京都大賞典と秋の盾との関連は薄くなっていることもあり、馬券の盲点になっているような気がしますが、データからはオウケンブルースリに既に錦の御旗が立っていると言ってもいいのでは…。毎日王冠で衰えの見えたウオッカを軸にするよりこちらの方が馬券的妙味はあるので、私はこの馬を軸に勝負するつもりです。後は…
ちなみに1984年以前の京都大賞典で59K以上の斤量で勝った馬はテンポイント1頭だけです。4歳で63Kを背負って勝っていますので化け物と言ってもいいでしょう。そのレースで次に背負っていたのが56Kのホクトボーイ(6着)ですからその差何と7Kです。テンポイントはその年の春の天皇賞を勝っていたので、当時の勝ち抜け制では秋の天皇賞には出走できませんでしたが、次走でオープンを勝った後暮れの有馬記念も勝っています。56Kで敗れたホクトボーイの次の次のレースは秋の天皇賞(3200m)で鬼の居ぬ間にシッカリと勝っています。
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