アルゼンチン共和国杯 回顧 [競馬]
府中は天皇賞もこのレースもスローペース症候群に取り付かれているようだ。ダラダラした競馬で昨年のスクリーンヒーローのような馬はこのレースでは出てこなかったと言ってもいいだろう。
天候; 馬場;良
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ミヤビランベリ 2:30.9 前半3F 37.0 - 4F 49.5
△ アーネストリー 1 上り4F 47.0 - 3F 34.7
○ ヒカルカザブエ 1 1/2
△ サンライズマックス ハナ
▲ ジャガーメイル クビ
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馬券 印を付けた5頭のうち◎以外全て掲示板に載っているんだが…
消極的な木刀ゴトーを尻目に、ミヤビランべリがジワッとハナに立った。2番手にアーネストリー、続いてハイアーゲーム、モンテクリスエス。スマートギアも前目の位置でサンライズマックスがその後ろに、後方にはジャガーメイル、ヒカルカザブエ。
マイペースに持込んだミヤビランべリは1000m通過が62.0と超スローな流れで、コンスタントにハロン12秒台を刻みながら3角手前でピッチを上げ後続を6馬身近く引き離した。スローペースなのに馬群は縦長になり、ミヤビランべりは後続が追い上げた3角から4角にかけて余裕を持って引き付けて直線に向いた。残り400過ぎでアーネストリーが一旦ミヤビランべリを交わして先頭に踊り出たが、そこからミヤビランべリが差し返して1馬身の差をつけてゴールした。
先行した2頭が1、2着になり、後ろからの競馬となった有力馬は離された3着以下がやっとであった。典型的なスローの前残り競馬で、次のレースに繋がるような競馬ではなかったように思う。それにしてもここに来て秋競馬の中心となるべき4歳勢が重賞を勝てない。近来稀に見る低レベルの世代なのかも…?
春の目黒記念に続いて府中の二千五百の重賞を勝ったミヤビランベリは6歳馬ながら4歳までに5戦しかしていないため、今日でまだ21戦目と馬体は若く活力が残っているようだ。今年2月、小倉大賞典のレース回顧でレースレベルは高く上位馬はこれからも重賞で活躍するだろうと書いたが、現時点では3着のミヤビランべリが最も活躍している。トップハンデの57.5Kで勝った意味は大きいが、次の有馬で強い6歳世代の新たなGⅠ馬になれるかとなると相当な幸運がないと難しいのでは…。
2着のアーネストリーは母系がトニービンらしく府中コースに向いているようだ。2番手から直線一旦先頭に立ったが、そこから踏ん張れなかったのは少し距離が長かったのかもしれない。賞金を加算し今後のレース選択にも余裕ができたので、じっくり構えて次のレースで必勝を期し来年の宝塚記念を目指して貰いたいものだ。
春の天皇賞以来のヒカルカザブエが後方待機から直線馬群を割るように伸びてきて、3ハロン33.5の上り最速の脚で3着に食い込んだ。休み明けで前残りの競馬だったことを考えるとマズマズの結果だが、ひと叩きしたことで次のレース(ステイヤーズSか?)でキチッリと結果を出して賞金を加算したいものだ。
小倉大賞典馬サンライズマックスもトップハンデで流れも向かず僅差の4着だったが、小柄な馬体で57.5Kが微妙に堪えたようだ。上位馬の中では唯一外から伸びてきた馬で、持続力のある末脚には見るべき所があった。前で競馬していればもっと違った結果になったと思うが、脚質は意外と中山の二千五百に向いているような気がする。
期待して本命に推したモンテクリスエスは先行して5番手からの競馬で、流れに乗り直線もインを突いて伸びそうな雰囲気だったが、追出してからサッパリだった。府中まで輸送して-6Kではまだ重目が取れていないような気がするし、能力面でも頭打ちになっているような気もする。もう、大きな望みを抱くのは無理なのかも…。
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