エリザベス女王杯 予想 [競馬]
Santa Anita ParkのBC Classicでは5歳牝馬のZenyattaが勝ち無傷の14連勝を飾った。26回を数えるこのレースで牝馬が勝利したのは初めてであり、まさに快挙といっていいだろう。昨年の凱旋門賞馬Zarkavaも7連勝と負け知らずであった。米国も欧州も強い牝馬が並居る牡馬を蹴散らしているが、わが日本もウオッカ、ダイワスカーレットに継ぐ強い牝馬の出現を待ちたいところだ。
土曜日の淀の芝は不良で始まり重まで回復した。日曜日は終日晴れ予報なのでレースが行われる頃には良になっていると思うが、この時期なので乾きは表面だけの柔らかめな馬場になり少し時計を要し高速決着にはならないと思う。
テイエムプリキュア、クィーンスプマンテの2頭が京都大賞典の再現のような逃げを打つと見たい。恐らく1000mを60秒切るようなハイペースになるのではと想定している。全体として緩みのない流れとなり、上がりもかかりスピードの持続力が試されるレースになるのでは…? 推定タイムは2分12秒台前半か。
前売りダントツの1番人気のブエナビスタには京都の外回り、外枠、流れはハイペースと勝つための条件が揃ったような気もするが、“好事魔多し”とは言ったもので事はそう簡単でないような気がする。まずこの秋の流れが悪すぎるし、前走の降着で“アヤ”がついてしまったのは、勝負事の世界では一番嫌がられることである。今回引退レースになるカワカミプリンセスが3年前のこのレースまで破竹の勢いで勝ってきたが、このレースで1着降着となった以降勝てていないことも事実としてある。さらに、ブエナの母系は早熟がハッキリしている血統なので夏以降の成長を疑って見る向きも多い。そのあたりを一番わかっているのは松田博調教師ではないだろうか? 札幌記念で思うような成長が無いと見て凱旋門賞を断念したと想像しているのだが…。とは言ってもレベルの高い現在の3歳牝馬の中でトップクラスなのは間違いないので、秋に成長している何かにやられるにしてもダークホース以下には落とせないような気がする。
主力に推したいのはフランスから遠征してきたAga Khan殿下所有のシャラナヤ(Shalanaya)だ。ロンシャンのオペラ賞を大外から突き抜けた脚を“プチ・ロンシャン”といわれる淀なら再現を期待してもいいと思う。オペラ賞で下したMiddayは先週のBC F&M Turfを制しているので、欧州の強いGⅠ馬が初めてこのレースに参加したと見たい。雨で柔らかめになった馬場も味方しそうだし、ヤネもここ2年のこのレースで2着、1着のルメールなのも心強い。
相手は折合いに進境をみせてハイペースな流れが向きそうなユタカのミクロコスモスにする。ブエナとの対戦成績では分が悪いし、出遅れ癖もあるので成績が安定しないが、距離延びて上がりがかかるようなレースならこの馬の末脚は魅力である。
藤原厩舎のアグネスタキオン産駒2頭、ブロードストリートとジェルミナルは連下に取りたい。ブロードストリートはBMSがコジーンなので距離は少し長いような気もする。ジェルミナルはこの秋の内容が物足りなく意外と成長していないのは気になる。
他では強い5歳世代の生き残りでウオッカに先着したこともあるレインダンスの大駆けに期待して連下で押えたい。
まとめると
◎ シャラナヤ
○ ミクロコスモス
▲ ブエナビスタ
△ ブロードストリート
△ ジェルミナル
△ レインダンス
馬券は◎○を軸にした馬単、3連単にする。
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