マイルCS 回顧 [競馬]
スローペース症候群はマイル路線にも伝染し、折からの雨もあってカンパニーの偉大な業績に水を差したと言っていいだろう。後世、レベルの低かったマイルCSを勝った馬と言われなければ良いが…。
天候; 馬場;良
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△ カンパニー 1:33.2 前半3F 34.8 - 4F 47.2
マイネルファルケ 1 1/4 上り4F 46.0 - 3F 34.5
サプレザ クビ
△ キャプテントゥーレ ハナ
アブソリュート 3/4
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馬券 “カンパイ”だぁ~ つまんねぇ~
ハナがマイネルファルケ、2番手にキャプテントゥーレと下馬評通りの並びで、ヒカルオオゾラ、エヴァズリクエスト、サプレザが続いた。カンパニーは中団のインで並んで外にストロングガルーダ、後方にはアブソリュート、スズカコーズウェイ、殿から例によって出遅れたマルカシェンクとなった。
マイネルファルケの1000m通過は58.7とスローに落とし後続を2馬身ほど引離した楽な逃げで、3角過ぎの下り坂を利してピッチ上げ直線に入った。残り200を過ぎてもマイネルファルケが粘り腰を見せていたが、そこからカンパニーが鋭く伸びてアッサリと交わしてゴールでは1馬身以上の差をつけていた。直線外に持ち出したキャプテントゥーレの内をペリエのサプレザがジワジワと伸びて3着に上がった。
前後半の4ハロンが47.2=46.0とスローで前残りのレースであったが、コースロス無く最内を通ったカンパニーが力の違いを見せ付けGⅠ馬の貫禄を示したレースでもあった。8歳にしてGⅠを連覇し有終の美を飾りターフに別れをつげる事が出来たのはご同慶の至りだが、手薄なメンバーに恵まれた勝利と言うのが正直のところだろう。何はともあれ日本競馬の歴史を変えた老雄に拍手を送ると共に、年度代表馬に選出されることも期待したい。
2着に逃げ粘ったマイネルファルケはキャプテントゥーレが積極的に追ってこなかったため絡まれることも無くマイペースになったのが幸いした。父はこのレースに相性の悪いRoberto系Silver Hawkの直仔ムターファウェク(アラビア語でalways the bestのような意味らしい?)で、英ダービー馬Montjeuと同世代である。今日のとこは楽に逃がして貰え恵まれた2着で、次走で人気になれば軽視するのが妥当かも…。
スローペースが幸いして前に付けることができたサプレザがゴール直前ペリエのムチに答えてミスプロ系産駒の指定席とも言える3着に食い込んだ。例年より時計が遅くなったことで上位にこれたが、32秒台だったら恐らく馬群に沈んでいたと思われる。
皐月賞馬キャプテントゥーレは2番手の最高の位置取りだったが、直線ではマイネルファルケに並ぶことも出来ず、最後は自分の方が甘くなりサプレザに差されてしまった。GⅠ馬としては物足りないレースであり、能力的にも頭打ち感が見えたような気がする。先々は決して明るくないだろう。
期待した3歳勢は0.5差8着のフィフスペトルが最高で全く勝負にならなかった。春からの成長が見られず消極的なレース運びで古馬の壁に跳ね返された感じである。成長が遅れているのか、はたまた成長が止まってしまったのか判然としないが、重賞を勝っている馬たちがこの体たらくでは3歳馬のレベルに疑念が湧きつつある。
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