ジャパンカップ 予想

何とも興醒めするのは、菊花賞で上位に来たフォゲッタブルやイコピコが出走できず、ここ２年間重賞で連にも絡んだことのないコスモバルクやインティライミが出走できることだ。ＪＲＡは折角のいい商品に傷をつけて売りにだすような馬鹿なことをしていると思うのだが…。

リーチザクラウンとエイシンデピュティがハナを主張するだろうが、ジワッとリーチザクラウンが先頭に立つと見る。スローに落とすと掛かる可能性もあるリーチザクラウンは平均以上のペースでエイシンデピュティもこれを追うと思われるので、この２頭が後続を引離す形になるのでは…。全体として澱みのない流れとなり、最後はスピードの持続力が要求される底力の勝負になると見る。

日曜は天気も崩れるようなので馬場状態が微妙だが、現時点では降っても少量で馬場の悪化はほとんど無くやや時計がかかる程度の良馬場と見て、推定タイムは２分２３秒の後半あたりか…？

格からするとコンデュイットとウオッカが双璧だろう。サンタアニタのＢＣターフを２分２３秒台の時計で連覇してきたコンデュイットは如何にも欧州色の濃い重厚な血統であるが、府中の軽い芝にも適応できそうなタイプである。凱旋門賞、ＢＣターフ、そしてこの秋３戦目になるローテーションは一見無理のないように見えるが、カリフォルニアでのレースから中２週でしかも直行ではなく一旦本拠地のイギリスに戻っての来日では幾らなんでも臨戦過程が厳しいと言わざるを得ない。併せて、来年からビッグレッドファームで種牡馬になることも決まっているようなので、顔見せ的な雰囲気もあり本気度が足りないようにも感じられる。力と実績は認めるとしても、良くて３着くらいと見て連下の評価にしたい。

天皇賞・秋で衰えが感じられたウオッカにももう上がり目は無いと見たい。ヤネがルメールに替わったので前に出して行くと思うが、上手くインで脚を溜められれば直線一瞬は切れるので連下はあるかも…。

主力に取るのは天皇賞・秋でも本命にしたオウケンブルースリだ。その天皇賞・秋では距離不足の上出遅れの不利があり４着に敗れたが、叩き３戦目となり適距離のこここそ勝負だと思う。京都大賞典を５９Ｋ背負って勝った馬は後に必ずＧⅠを勝っているので、父ジャングルポケットが勝ったこのレースはおあつらえ向きである。母系に流れているRibotの血も底力の勝負となると見ているこのレースでは活きてくるようにも思う。

相手はレベルの高い３歳牝馬で５３Ｋが魅力のレッドディザイアにしたい。新馬戦以来の牡馬との戦いになるので楽ではないと思うが、いい脚を長く使えるタイプなので府中コースなら上手く立ち回ればあっと言わせる事が出来るかも…。ウオッカに替り新しい女帝になってもらいたいものだ。世界的にもRachel Alexandra、Zenyatta、Goldikovaなど牝馬が活躍している年なので、日本にもその勢いが波及するかも…。

一本調子で単調なレースしか出来ないが折り合い次第では逃げ粘る可能性があると見てリーチザクラウンをダークホースに取りたい。この秋のＧⅠはスローペース症候群が蔓延しているが、さすがにこれだけの外国馬と外国人騎手が居ればこのレースには伝染しないだろうと思われる。一見リーチザクラウンに不利なようにも思えるが、後の馬も道中脚を使い上がりの速い競馬にはならないので、むしろこの馬のスタミナが活きてくるように見ている。

他では絶好の１番枠で、恐らく前に出していくと思われるアサクサキングスに叩き２戦目の変わり身を期待し連の穴として押えておきたい。

天皇賞・秋で２着の昨年の勝馬スクリーンヒーローは軽い調教を見ると２走ボケの匂いがするので無印としたい。

　　まとめると

　　◎　　オウケンブルースリ
　　○　　レッドディザイア
　　▲　　リーチザクラウン
　　△　　ウオッカ　　コンデュイット
　　☆　　アサクサキングス

　　

　　馬券は◎から馬連と３連単をちょっとだけ買う。本来は見るレースだと思う。

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