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ジャパンカップ 回顧 [競馬]

府中の古馬GⅠレースである安田記念、天皇賞・秋、JCを全て勝った歴史上初めての馬はウオッカだった。ヴィクトリアマイルを含めると府中芝の古馬GⅠを総なめした事になる。欧州のZarkava、米国のZenyattaに続いて日本にも歴史的名牝が誕生したと言ってもいいだろう。GⅠ7勝のうち府中GⅠで6勝しており、まさしく“東京だぜ、ウオッカさん!”だわな…。古いか?…(笑)[soon]

        keiba_yosou27.gif            天候;[曇り]   馬場;良
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 [1] △ ウオッカ        2:22.4    前半3F 47.1 - 4F 35.1
 [2] ◎ オウケンブルースリ   ハナ    上り 4F 47.1 - 3F 35.1
 [3] ○ レッドディザイア    1 1/2
 [4] △ コンデュイット      1 1/4
 [5]    エアシェイディ     1 1/4
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馬券  馬連 的中![手(チョキ)] 3連単 “ハナ”差で紙屑…[ふらふら]

リーチザクラウンが予想通りハナに立ったが、アサクサキングスが積極策に出た為、楽には先頭に立てなかった。エイシンデピュティが3番手、4番手には早々とウオッカで直後にエアシェイディ、中団にレッドディザイア、出が悪かったコンデュイットは後方4、5番手の位置でその後にオウケンブルースリの並びとなった。

リーチザクラウンのラップは1000通過が59.0とアルカセットがレコードで走った時の58.3には及ばないが、それでも近年にはないハイペース。ハロン12秒のラップを刻みながら後続を2馬身ほど引離して逃げるリーチザクラウンンは途中で息の入れられない苦しい展開となり、坂を上がったところで一杯になった。代わってウオッカが早めに先頭に躍り出て粘りこみを図るが、大外からオウケンブルースリが急襲してきて鼻面を合わせた所がゴールだった。残り200からいい脚を使って伸びてきたレッドディザイアが粘るコンデュイットを交わして3着でゴールした。

タイムも2分22秒4とレコードに0.3差と優秀でJC歴代3位の好タイム。前後半の千二が「71.2=71.2」と澱みのない流れで底力が要求されるタフなレースであった。スローペース症候群にウンザリしていたが、外国馬と外国人騎手が多数入ったため久し振りに見応えのあるレースとなった。

勝ったウオッカはレース後鼻出血が判明した。それ程心肺機能に負担がかかった厳しいレースだったのかも知れない。4番手追走から直線坂上で早めに抜出す横綱相撲で押し切った内容は素晴らしいの一言だ。予想では“衰えが見える”などと書いてしまったが、彼女に対する非礼を深くお詫びしたい。それにしてもテン乗りのルメールがこの難しい馬をいとも簡単に折合いをつけたのを見せつけられると、馬主も調教師も益々外国人ジョッキーに騎乗依頼したくなるだろうと思う。限界に近い走りをした彼女には次の“使命”ために北の大地に戻してあげるのが最善の選択だと思うのだが…。

僅か2cmの差で2着となったオウケンブルースリはウチパクの下手な乗り方の犠牲になった。4角で最後方まで位置を下げて大外を回した時は掲示板も無理かと思ったが、そこから馬の力で最速の上り34.1を繰り出し際どい勝負に持ち込んだ。確かに天皇賞・秋で前の馬が壁になって追出しが遅れた思いがあったかもしれないが、世界の強豪を相手にしてこの極端な乗り方で勝てるほど競馬は甘くない。音無調教師も不満の弁をプレスに語っていたが、普通に乗っていればアッサリと勝った可能性が高いと思われるので、調教師の厳しい発言は当然だろう。外国人ジョッキーは大外を回すなんて事は絶対しないのに、ユタカにしろウチパクにしろ何でこうも大外を回す乗り方をするのだろうか? サンスポで柴田政人が“この馬の時代が来る”と言っているが、むしろここで勝てなかったことでレベルの高い3歳勢と本格的な対決となる有馬や来年のGⅠでは苦戦するような気がしてならない。オウケンブルースリにとっては一生一代のチャンスを掴めなかったと後々言われなければよいのだが…。

中団のインで流れに乗っていたレッドディザイアは直線内が開かず外に持ち出して追込んできたのは残り200を過ぎてからだった。スムーズだったらと悔やまれるが、それでも3歳牝馬でこのメンバーを相手にしての3着は合格点だろう。ブエナビスタに成長の限界が見え始めた今、牝馬路線の先頭を走っているのはこの馬だろう。有馬に出てくれば人気になるだろうが、中山の外回りと直線の急坂は牝馬には厳しいような気がするのだが…。

国際GⅠ4勝で外国馬のエースだったコンデュイットは後方から徐々に位置を上げて、直線もジワジワと伸びたが0.4差の4着だった。やはりフランス→カリフォルニア→イギリス→日本の強行軍が影響して疲労が残っていたため最後のひと伸びを欠いたと考えるしかない。カリフォルニアから日本へ直行していれば、また違った結果になったかもしれないので陣営のマネジメントに疑問を呈したい。

逃げたリーチザクラウンは残り400までは頑張っていたが、そこまでで1.0差の9着と最後は失速していた。この馬もヤネを替えて新境地を切り開かないと今後のGⅠでの活躍は無理なような気がする。

昨年の勝馬スクリーンヒーローはデムーロによれば他の馬にぶっつけられてヤル気をなくしたようだが、2.1差の13着は負け過ぎだろう。やはり予想でも言及したように“二走ボケ”が原因ではないだろうか?

有馬記念は混沌としてきた。今日のレースで1.0差以内の馬にもチャンスがあるようにも思えるし、別路線から来る3歳勢にもチャンスがあるようにも思える。 個人的には別路線組に魅力を感じているのだが…。


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