阪神カップ 回顧 [競馬]
関西の重賞で上位3頭を関東馬が独占したのはいつ以来のことだろう? 南半球産のキンシャサノキセキは来年実質6歳なので、スプリント路線でもまだまだやれるのでは…。それにしても現6歳世代はアクシオンといい、キンシャサノキセキといい渋太い馬が揃っているなぁ~
天候; 馬場;良
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△ キンシャサノキセキ 1:20.4 前半3F 33.7 - 4F 45.1
プレミアムボックス 1 上り4F 46.7 - 3F 35.3
△ サンカルロ 同
ドラゴンファング 3/4
ショウナンカザン クビ
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馬券 どうにもなりません…毎年のことですが…
キンシャサノキセキがアオッて大きく出遅れ。逃げると見ていたマイネルレーニアがスタートで挟まれたこともあり、ドラゴンファングが労せずハナに立った。エイシンタイガーが2番手で、ショウナンカザン、アーリーロブスト、マルカフェニックスが並んで続き、ストロングガルーダはその直後に付けた。中団にスズカコーズウェイ、後方にサンカルロ、控える競馬を試みたグッドキララ、プレミアムボックスと並び、殿からキンシャサノキセキとなった。
二の脚でスピードに乗ったドラゴンファングは3F33.7、1000が56.3とハイペースで飛ばしていく。出遅れたキンシャサノキセキは外を回り4角では中団の後に取り付いてきた。直線ではドラゴンファングが先頭で粘っていたが、大外からキンシャサノキセキが残り200を過ぎてから並んできた。
更にその外からサンカルロとプレミアムボックスが追込んできたが、デムーロのムチに応えてキンシャサノキセキが追いすがるサンカルロとプレミアムの2頭を1馬身程押えた。
前半が速く中間もラップが落ちなかった為先に行った馬には厳しい流れで、3角最後方にいた3頭が4角大外を回しても届く、完全に前崩れの競馬だった。
3歳勢が5頭いたが、サンカルロの2着同着が最高で他は全て10着以下と惨敗で、1、2着は6歳勢の2頭であった。本来、短距離のスピードレースは若い馬に有利なはずだが、こうもだらしない結果ではスプリント・マイル路線では3歳勢のレベルは言われているほど高くないと判断していいだろう。
2馬身以上の出遅れの不利、それも内枠ではキンシャサノキセキもさすがに終わりかなと思った人が大多数だと思う。しかし、デムーロは慌てず騒がず大外を回して馬群に取り付いていった。直線もシッカリと伸びて強い競馬を見せた。要するに、他の馬に関係なく単に自分の競馬を気分良くしただけで勝ってしまったような内容で底力を証明したのでは…。ハイペースになった事もあるが掛かる面を見せなかったのは、たまたまなのか、デムーロの腕なのか、それともこの馬の成長の証なのかはわからないが…。
2着には大外から併せ馬のように並んで追込んできたサンカルロとプレミアムボックスが鼻面を揃えた。サンカルロは土曜日の千四2鞍で勝っていたRoberto系なので、今の阪神千四が合っているのかも? プレミアムボックスは千四では実績がなく千二専用馬かと見ていたので、正直驚いた。展開が嵌った感はあるが、年齢を重ねて距離への融通性が出てきたのかも…。
右回りで4着に粘ったドラゴンファングは速いペースの逃げで後続に早めにこられる厳しい流れでの0.3差は内容のある競馬であった。千四のスペシャリストかもしれないが、血統的にはマイルまでなら守備範囲に見えるので、来年のマイル・スプリント路線では軽く扱えない1頭になってきたように思う。
本命にしたストロングガルーダは先行して直線入口ではいい位置にいたが全く伸びず1.0差の13着は能力の限界を示したように思う。平坦コースならとの思いは少しばかり残るものの終ったと見たい。
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