ラジオNIKKEI杯2歳S 回顧 [競馬]
西の2歳勢は粒揃いだ。ヴィクトワールピサも余力を持って重賞を勝つし、日曜日の新馬ではルーラーシップ(父キングカメハメハ、母エアグルーヴ)が楽勝した。来年も関東勢はクラシックで馬場を貸すだけになりそうだ…。
天候; 馬場;良
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△ ヴィクトワールピサ 2:01.3 前半3F 47.0 - 4F 34.8
コスモファントム クビ 上り4F 47.0 - 3F 34.8
ダノンシャンティ 1
ヒルノダムール ハナ
アドマイヤテンクウ クビ
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馬券 例によってパス...
逃げたのはエーシンウェズン、2番手にコスモファントム、続いてヘイダーリンで中団にダノンシャンティ、断然人気のヴィクトワールピサは中団のやや後ろ目、少し離れてアドマイヤプリンス。エーシンのラップは1000mが61.7とスローペースでハロン12秒台のラップを刻んで行った。4角大外を回したヴィクトワールピサが直線残り200から切れる脚を見せてキッチリと差し切ったレースであった。
勝ちタイムはアグネスタキオンに次ぐ歴代2位の時計だが、スローな流れを残り600から動いて自力でたたき出したタイムだから価値があると見ていいのでは...。ただ、全体的に時計の出る芝状態でのタイムで、古馬準オープンより1秒以上遅く、水準的には古馬を凌ぐ時計を出した昨年のロジユニヴァース勝ったレースと比較すると見劣りする。
上り 前半 後半
ラジオNIKKEI杯2歳S 2分1秒3 34.2 61.7 59.6
元町S(古馬1600万下) 2分0秒2 35.2 60.1 60.1
ゴールデンブーツT(古馬1000万下) 2分2秒2 34.7 61.9 60.3
ラジオNIKKEI杯2歳S(昨年) 2分1秒7 37.1 59.9 61.8
*上りは勝馬の推定3ハロンタイム
将来を見据えて中団に控える競馬を試したユタカだが、それに応えてヴィクトワールピサはキッチリ結果を出した。短い直線でも測ったように差し切る内容は着差以上に強さを感じさせられた。半兄にアサクサデンエン(父Singspiel)、スウィフトカレント(父サンデーサイレンス)がいる良血なので、距離は二千前後が最も適しているように思えるのでダービーと言うよりは皐月賞向きのような気がする。朝日杯のローズキングダムよりは器が大きく成長力もあると見たい。
2番手から流れ込んだコスモファントムは現時点での完成度の高さを示したが、スローペースで直線の短いレースを粘っただけの極ありふれた内容である。父はA.P. Indy 直仔のStephen Got Evenでダート9FのドンHを勝ったが、ケンタッキーダービーやプリークネスSではCharismaticに太刀打ちできなかった中級馬だが、BCJuvenile馬Stevie Wonderboyを輩出して注目された。 早熟で1本調子のレースをする典型的なアメリカ血統の馬なので産駒も日本の芝には向かないような気がする。
3着のダノンシャンティは4角でヴィクトワールと同じような位置にいたが瞬発力の差が出てしまった。ここが2戦目なので道中行きたがる様子を見せていたが、レース慣れし折合えるようになれば末脚にも鋭さが出てくると思うので将来を期待していい馬だと思う。
4、5着のヒルノダムール、アドマイヤテンクウも末脚には見所があり、順調に成長すればオープンでやれそうな馬で、うまくすればクラシック戦線でも掲示板に載って来るかも?
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