有馬記念 回顧 [競馬]
ゼンノロブロイの2分29秒5に次ぐ歴代2位の時計でハイレベルの厳しいレースだった。この秋のGⅠ戦線に蔓延していた“スローペース症候群”が最後の最後で治癒されたようだ。
天候; 馬場;良
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☆ ドリームジャーニー 2:30.0 前半3F 34.7 - 4F 46.3
ブエナビスタ 1/2 上り4F 48.1 - 3F 36.0
エアシェイディ 4
フォゲッタブル アタマ
△ マイネルキッツ 2 1/2
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馬券 今年一年を象徴するような結果でした!
玉砕的に飛ばしたのはテイエムプリキュアじゃなくてリーチザクラウンだった。34.7→46.3で1000m通過が58.4と行き出したら押さえが利かないような逃げとなった。ポイントの1角から2角にかけてのハロンラップは12.3 - 12.6と昨年のダイワスカーレットが13秒台が2ハロン続いたことと比較すると、明らかに息の入らない厳しい流れだ。向う正面で後続に5馬身ほどの差をつけてはいたが、3角でシャドーゲイト、マツリダゴッホに外からこられると一気に馬群に飲み込まれてしまった。
勝ったドリームジャーニーは出遅れて最後方からの競馬になった。3角過ぎからフォゲッタブルの後をジワーッと進出して早めに先頭に躍り出たブエナビスタに並びかけ、残り200からはマッチレースになり、何とか半馬身ほど前に出たところがゴール。宝塚記念と有馬記念を連覇したわけだが、何故か強さが感じられない馬だ。古馬の一線級がグランプリを前にして続々とリタイアして行き、ライバル不在の幸運に助けられたからだと思う。“無事こそ是名馬なり”の典型かも…。来年は今年3着の天皇賞で雪辱を期すようだが、オウケンブルースリにはどうやっても勝てないように思う。
どういう位置取りになるか注目されていたブエナビスタは前に出して内の5番手につけた。リーチザクラウンが速いラップで引っ張ったこともあり、流れに上手く乗っていた。直線入口で先頭に踊り出たマツリダゴッホの外からすんなりと早めに抜け出してゴールを目指したが、ドリームジャーニーに並ばれ最後は牡馬と牝馬の差が出たようだ。先行勢の中でこの馬だけが上位に残ったのは底力の証だろうが、オークスと同じ馬体重で究極の仕上げだったように見えるので反動が心配になる。
今年も3着になったエアシェイディはスタートで挟まれて最後方からの競馬になったが、勝ったドリームジャーニーを追いかけて上がって行き4角大外回して直線に向いた時にはドリームに大きく水をあけられていた。そこから渋太く末を伸ばして粘るフォゲッタブルを交わしたが上位2頭からは4馬身も遅れていた。8歳馬の3着は有馬記念史上初めてのことなので立派の一言に尽きるが、展開に恵まれたと言うことだろう。来年も現役を続けるみたいだが、明けて9歳の重賞馬が誕生するほど中・長距離路線がレベル低下しているとは思えないのだが…。
フォゲッタブルはルメールの腕をもってしても馬券圏内にこれなかったのは、やはりダンスインザダーク産駒の中山二千五百への適性の問題だろう。直線の坂で一旦3番手に上がったが、そこから踏ん張りきれずエアシェイディに差されたとこを見ると中山の急坂を2回上るのが堪えているのかも…。ダンスインザダーク産駒が不得意とする京都三千二百の天皇賞でも厳しい試練が待ち構えているような気がする。順調であれば阪神大賞典で悪くとも2着で、天皇賞で1番人気に支持されずっこける様なシーンが目に浮かぶようだ。
セイウンワンダーは後方からの競馬となり、終始フォゲッタブルと並んでいたが、3角過ぎから捲っていったマツリダゴッホを追うようにフォゲッタブルとともに進出していき、4角で上手く内に潜り込んだ。直線では使える脚の長さの差がモロに出てフォゲッタブルに突き放されてしまった。現時点では力不足と言うことだろう。
私と違って的確なコメントですね。参考になります!
by kenz (2009-12-30 01:24)
>kenzさん
自称“能書きは一流”ですが馬券は三流で、毎年JRAに大金を預金しております。
by miharukoma (2009-12-30 01:43)