ＡＪＣＣ 回顧

ネヴァブションが連覇したが、３、４着も昨年と全く同じ馬。更に１０着のドットコムまで昨年と同じ着順。昨年、今年と続けて出走した馬４頭は全て前年と同じ着順と偶然にしても出来すぎだ。

               　　　　　天候；　　 馬場；良
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　　　　 ネヴァブション　　　　　2:12.6　　前半3F 36.3 - 4F 48.5
　　　　 シャドウゲイト　　　　　 クビ　　　  上り4F 47.3 - 3F 35.1
　　　　 トウショウシロッコ　　　３ 1/2
　　△　マイネルキッツ　　　　 １／２
　　○　ゴールデンダリア　　　１ 1/4
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馬券　　惨敗…　予想の歯車が噛み合っていません

レースを予想するに当たって、中山の二千二百は特殊なコース形態なので、乗り慣れていない関西の騎手にはハンデがあるということを忘れていた。二千二百の重賞であるＡＪＣＣ、オールカマー、セントライト記念のいずれかを勝った関西所属の騎手はこの１０年間で見てもシンジだけであり、ユタカでさえもこの距離の重賞ではたった１回しか勝っていないのである。関西の若手騎手が騎乗するデルフォイは本来なら対抗以下の評価にしなくちゃならないのだが、何を血迷ったか◎を付けてしまった。それに加えて有馬記念で◎を打ったネヴァブションを無印にしたのだから、俺の予想脳はとんでもなく暴走状態にあったわけだ。ここは一度予想脳をリセットし散乱している不良クラスターを整頓せねばならないだろう。

キャプテントゥーレ、ベルモントルパン、ネヴァブション、シャドウゲイトがスタンド前で先行争いをしたが、やっとのことでベルモントルパンが１角手前でハナに立った。１０００ｍ通過が60.5と平均ペースで流れていたが、２角で早々とシャドウゲイトが仕掛けて先頭に躍り出た。ハロン１２秒台のラップで緩みのない流れとなり、残り６００あたりからジワーッとペースを上げて４角を回った。直線はシャドウゲイトが２馬身ほど差をつけ、内々を回ったトウショウシロッコとネヴァブションが追ってきて、残り１００からはネヴァブションとシャドウゲイトのマッチレースとなった。

全体的に澱みのない流れとなり勝ちタイムはレース歴代３位と速く、先行して持続的な脚を使える馬が上位を占めて、中・長距離馬としての底力を問われたレースであったと言う事だろう。

昨年に続いて勝ったネヴァブションは終始インの３、４番手で流れに乗り、４角からスパートして直線逃げ粘るシャドウゲイトを力で捻じ伏せた感じのレースであった。馬も騎手も中山巧者らしさを遺憾なく発揮した結果だと思う。５８Ｋの斤量と有馬での大差負けで評価は下がっていたが、さすがにこの程度のメンバーだと力が一枚上であることを示したということか…。次は日経賞だと思うが、天皇賞に向う馬が参戦してくるので今日のような楽な競馬はさせてもらいないと見ている。

２着のシャドウゲイトは早めに動くことはレース前から予想されていたが、まさか２角で先頭に立つとは予想もしなかった。結果的に、早めに動いて自分のペースに持ち込んだことがゴール前までの粘りにつながった。典型的な冬型の馬のような気もするが…。カツハルも今日のように積極的・攻撃的な乗り方をすれば、もっともっと活躍できるのだが…。

３着のトウショウシロッコは何とも乗り方の難しい馬のようだ。今日のように前に行くと一瞬伸びかかるが末が甘くなり、かと言って後ろから行くといい末脚を使うが今一歩及ばずと、中々先頭でゴールできない。勝つには何か他力本願がないと無理なようだ。

本命にしたデルフォイはスタートが悪く好位が取れなかったのが最後まで響いたようだ。それにしても明け４歳馬は今年になっても重賞を勝てないようでは、この世代が２、３歳時に言われたような高いレベルではないのかもしれない。

一番人気のキャプテントゥーレは－１２Ｋの馬体減の影響もさることながら、1.9差の１１着はやはり距離が長すぎるようだ。予想でも述べたように次の中山記念では見直したい。

 

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