中山記念 回顧 [競馬]
日曜の午前中は朝から雨で途中雪も混じっていたようだ。道悪巧者が波乱を演出したが、勝馬の調教師菅原の“ヤッサン”が重賞初制覇とは…! 騎手時代はカブラヤオー、テスコガビーで1975年の春のクラシックを総ナメにしたが、個人的には菊をミナガワマンナとホリスキーで連覇した方が印象に残っている。そう言えばミナガワマンナの菊も稍重で二桁人気だったなァ~。
天候;
馬場;不良
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トーセンクラウン 1:51.7 前半3F 36.6 - 4F 48.8
テイエムアンコール 5 上り4F 50.8 - 3F 38.2
☆ ショウワモダン クビ
◎ セイクリッドバレー ハナ
ドリームサンデー 1/2
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馬券 西も東も◎が4着とは…
下馬評通りモエレビクトリーがハナに立ちドリームサンデー、サニーサンデー、マイネルグラシューなどが続いた。キングストリートは5番手辺りのインでセイクリッドバレーは中団のやや後に。少し離れて後方グループはテイエムアンコールとトーセンクラウン、出遅れたショウワモダンとアブソリュート、さらに間を置いてスタート直後躓いたシャドウゲイトが殿からとなった。
ラップは4ハロン48.8、1000mが60.9と馬場差が4~5秒ほどあった事を考慮すると相当なハイペース。ちなみに昨年が稍重で1000mは61.9であった。
飛ばすモエレは4角手前で一杯になり替わってドリームサンデーが先頭に立ち、3角から捲ってきたショウワモダンが4番手まで上がってきた。直線は内ラチ沿いをスルスルと抜出してきたトーセンクラウンが突き抜けて後続を5馬身引離してゴール。粘るショウワモダンを外からテイエムアンコールが交し内からセイクリッドバレーが迫り鼻ズラを揃えて入線した。
ハイペースで先行馬は総崩れだったがタフな馬場は二千で勝鞍のあるスタミナ型の馬に味方したようだ。1、2着はオペラハウス産駒で渋馬場で実績を残している種牡馬、3着のショウワモダンも重で3勝している重の鬼。渋った馬場の巧拙が明暗を分けたレースでGⅠの参考になるようなものではなかった。
後方からの競馬になったトーセンクラウンだが道中インを徐々に前に進出し、直線は内ラチ沿いをグイッと伸びてきた。オペラハウス×ダンシングブレーヴで時計のかかる馬場でこその血統通りの好走だが、それにしても道悪の適性がこれほどあるとは予想外であった。田んぼのような馬場ならGⅠでもと思わせる内容で、冗談だが脚元に水カキがついているのだろう。
テイエムアンコールも後方からの競馬でゴチャついた4角は大外に。追出しを少し遅らせた分、直線ではスパッと切れた。こちらもオペラハウス×ブライアンズタイムで予想通り道悪適性は抜群である。
出遅れて後方から競馬になったショウワモダンは3角から仕掛けて外を上がってきて、直線では一旦先頭に躍り出るかとも思われたが、如何せん切れる脚がないのでジワーッとしか伸びず。実績が示すように道悪は鬼だが、出遅れず持ち前の先行力を発揮できたなら首位争いも可能だったのでは思うのだが…。
菊以来の登場で+8Kは仕上がっていたと思われるセイクリッドバレーだが、道中は中団の後目から反応が悪いのか徐々に位置取りを下げていった。直線は勝馬が通ったコースを遅れて伸びてきてゴール前の脚は目立った。前半置かれなければともっと際どい勝負に持ち込めたのでは思わせる内容だったが、久し振りを考えると叩いた次こそはと期待が持てるレースだった。
1番人気のキングストリートは4、5番手のインからの競馬で流れにも乗っていたように見えたが、直線では前のドリームサンデーも交わせなかった。道悪も敗因だろうが人気ほど力が付いていないことも露呈したように思う。次も人気するだろうが、現時点では良馬場でも重賞では少し足りないのでは?
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