阪神大賞典 回顧 [競馬]
手薄な長距離陣のレースだった。長距離路線は今の所フォゲッタブルだけが抜けているように見えるが、日経賞、大阪杯の結果次第では混戦度合が増し天皇賞の馬券は面白くなりそうだ。
天候; 馬場;良
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▲ トウカイトリック 3:07.3 前半3F 37.2 - 6F 74.2
ジャミール クビ 上り4F 49.2 - 3F 37.4
メイショウベルーガ ハナ
◎ アサクサキングス 1 1/4
★ ホクトスルタン 1
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馬券 馬体重を見てイコピコからの馬券に切替えたのだが…
ホクトスルタンがマイペースの逃げに持ち込んだ。平均ペースで持味の後続になし崩し的に脚を使わせる展開に持ち込んだように見えるがラップを分析すると少し違うようだ。
1000m毎のラップ 「61.8=64.0=61.5」
3ハロン毎のラップ 「37.2=37.0=39.2=36.5=37.4」
1000m毎のラップでは中盤が極端に緩くなっている。更に詳しく見る為に3ハロン毎のラップを見ると3番目(1200~1800m)が遅く、4番目(1800~2400m)が速くなっている。つまり、ユタカは道中息を入れようとペースをハロン13秒台に落とし、残り1200からまたピッチを上げ、残り800から後続を引離そうとハロン11秒台にピッチを上げている。意外にも緩急のあるラップなのである。
緩急をつけた事でホクトスルタンの持味を殺したように思う。ノリが乗った時のようにハロン12秒台後半のラップを持続的に刻んでいき引き付け逃げに持ち込めば、直線残り200からもっと渋太く粘れたように思う。このあたりが長距離におけるノリとユタカの腕の差かもしれない。
いつものように後方からの競馬になったトウカイトリックは向う正面でムチが入るほど追走に苦労していた。追い通しで直線に入ってきたものの一瞬進路が塞がり内に切れ込んで鋭く伸びて差し切った。7歳のアイポッパー越える8歳での制覇は阪神大賞典の歴史上初めてであるが、相手に恵まれたと見ていいのでは…。盾で通用するとは思えないのだが…。
ジャミールは道中折合いに専念して後方からで4角大外を回して上がってきた。直線は直前にいたメイショウベルーガと併せ馬の形になり一緒に伸びてきてハナズラを揃えてゴールしたがハナ前に出ていた。ステイゴールドにSadler's Wellsなので平均ペースの長距離はピッタリのようだ。2100以上の長距離では(3、2、1、0)と馬券を外していないのと4歳馬なのでまだまだ成長しそうなので盾では伏兵になりそうだ。
1番人気になったのは驚いたが牝馬のメイショウベルーガは牡馬相手で3着は善戦と言っていいだろう。日経新春杯ほど末脚が切れなかったのは距離が少し長いのと坂が堪えているからだろう。淀の2マイルで牡馬相手では幾らなんでも無理筋と思うのだが…。
昨秋のJC以来のアサクサキングスは+28Kと明らかに重め残りで仕上げ途上なのだろう。3番手から競馬で、残り200からホクトスルタンに迫り交わして一旦先頭に立ったがそこまでであった。GⅠ馬の底力を示し、ひと叩きしたことで次に期待を抱かせる内容であったが過去③⑨着の盾で巻き返せる可能性は小さいと思う。
道中勝馬と同じ位置にいたイコピコは4角で手応えがなくなり直線はバタバタだった。平均ペースの長距離では距離がもたないのだろう。スローで残り1000mの勝負になるような長距離なら可能性は無きにしも有らずだろうが…。
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