スプリングＳ　回顧：K cube　Lab：SSブログ

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スプリングＳ　回顧　[競馬] [編集]

毎日杯を残しているがほぼ皐月賞のメンバーが固まってきた。若葉Ｓを勝ったペルーサはダービーに向うようなので、ヴィクトワールピサとヒルノダムールの争いと見ているが、割って入るのはきさらぎ賞組だと思う。毎日杯のリルダヴァルのレース内容次第では見直しが必要になるが…。

　　　　　　　天候；　　馬場；良
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　　◎　アリゼオ　　　　　　　　1:48.2　　前半3F 35.8 - 4F 48.0
　　△　ゲシュタルト　　　　　　１　　　　上り 4F 48.0 - 3F 35.6
　　〇　ローズキングダム　　　アタマ
　　　　サンライズプリンス　　１ 1/4
　　　　バシレウス　　　　　　　クビ
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ノリが絶妙なペース配分でアリゼオに初重賞をもたらした。前半を１１秒台後半、中盤を１２秒台前半のラップでマイペースの逃げに持ち込み後続にも脚を使わせる逃げで、さらに残り４００からスパートして後続を引離し、そのリードで短い直線を凌ぎ切る職人芸的な騎乗である。折合いの難しい馬を自分のリズムで走らせたことが勝因だが、本番の皐月賞ではエイシンアポロンなどが早めに絡んでくると思うのでこの戦法は通じないと思う。むしろユッタリと流れる府中のダービーの方が血統的にも向いているような気がする。

レースラップを比較すると過去３年の３ハロン毎のタイムは以下のようになる。

　　　　　　　　　　　　　勝ちタイム　　前　　中　　後
2010年　アリゼオ　　　　　１分４８秒２　35.8=36.8=35.6
2009年　アンライバルド　　１分５０秒８　36.6=39.0=35.2
2008年　スマイルジャック　１分４８秒９　36.3=37.0=35.6

今年のレースの流れは2008年と良く似ている。つまり中盤が緩まず持続的なスピードをもつ馬が瞬発力のある馬を封じたレースである。2008年の勝馬はタニノギムレット産駒スマイルジャック、今年の勝馬はシンボリクリスエス産駒アリゼオで、切味より長くいい脚を使える産駒を多く出しているロベルト系である。かたや、2009年は中盤が緩み後半の瞬発力勝負になり、サンデーサイレンス系ネオユニヴァース産駒アンライバルドが末脚を爆発させている。ロベルト系とサンデーサイレンス系の明暗が流れによってくっきりと分かれるのがこのレースの特徴であると言えるだろう。

また、レースの流れが違うのに過去３年３着にはミスプロ系が来ている。2008年はウォーエンブレム産駒ショウナンアルバ、2009年はキングカメハメハ産駒フィフスペトル、そして今年はやはりキングカメハメハ産駒ローズキングダムである。実は2007年も３着はフサイチペガサス産駒のエーシンピーシーでこれまたミスプロ系である。４年連続３着しているミスプロ系産駒だが今のところ共通点は見い出せていないが、このレースのアノマリーとして覚えておいたほうがいいかも？

２着のゲシュタルトは５番手あたりで折合いもつき、４角から勝馬を早めに追いかけて行って直線も渋太く粘り内から迫ってきたローズキングダムの末脚を押えた。こぶし賞が不利の連続で、まともなら勝っていたと見えたので１勝馬ながら素質が高いと見たがその通りのレースをしてくれた。レース毎に馬体が減っているのは少し気になるが、先行力は皐月賞でも侮れないかも？　距離は二千までかも知れないが…。

断然の一番人気ローズキングダムは前目の内で流れに乗っていたが、４角での反応が鈍く直線も思ったように弾けなかった。皐月へのステップレースとしてはそれほど悪い内容ではないが、休み明けなのにマイナス体重で出てきたのは小柄な馬体のこの馬にとって気になるとこである。確かにこの一族は小柄な馬が多いので心配無用との声もあるが、急坂のある中山だと非力な面がマイナスに働くような気がするのだが…。「朝日杯ＦＳ　回顧」でも書いたようにＮＨＫマイルに狙いを絞った方がいいような気がする。

４着に来た３戦目のサンライズプリンスも将来オープンでやれる馬だと思う。出遅れて中団後からの競馬となり、４角手前から仕掛けて上がっていったが直線で馬ゴミを捌くのに手間取りレースが終った後にいい脚を使って伸びてきた。スムーズなら皐月の権利を取れたかもしれない内容で素質は高いと思われる。ＢＭＳがWild Aginなので馬体から受ける胴長な印象ほど距離がもつとは思えないので二千前後の重賞でこその馬に成長するかも？