ダービー卿C・T 回顧 [競馬]
毎年大波乱のレースにしては、今年は東風S上位組が順当に来て小波乱の結果となった。ここでも4歳勢は勝てず、やっと3~5着とは…
天候; 馬場;良
--------------------------------------------------------------------
ショウワモダン 1:34.3 前半3F 36.3 - 4F 48.3
△ マイネルファルケ 1 後半4F 46.0 - 3F 34.0
▲ サニーサンデー 1 1/2
△ フィフスペトル クビ
◎ セイクリッドバレー アタマ
--------------------------------------------------------------------
馬券 1分33秒前半決着の想定では1着馬は買えないゎ…
好スタートのショウワモダンだったが、外のマイネルファルケを先にやり、内のサニーサンデーを押し込めて2番手の追走から流れに乗り、直線残り200で先頭を捉えあっという間に交わしてゴールに飛び込んだ。勝因は時計が1分34秒台と遅くなったことに尽きるだろう。このレースは3年連続の出走であるが、昨年は1分34秒0で8着、一昨年は1分34秒5で6着であるから、きちんと持ち時計通り走ったら勝ってしまったと言うのが本音のところだろう。過去10年、良で行われた中では1998年のブラックホークと並んで最も遅いタイムである。
前半超スローで後半の上り勝負なり、先に行って馬場の内をロスなく回ってきた馬が上位を占める典型的な中山マイルのレースになった。過去5年の時計を比較すると以下のようになる。
前半 後半
2010年 ショウワモダン 1分34秒3 良 48.3 46.0
2009年 タケミカヅチ 1分33秒7 良 46.8 46.9
2008年 サイレントプライド 1分34秒2 良 47.8 46.4
2007年 ピカレスクコート 1分33秒1 良 46.2 46.9
2006年 グレイトジャーニー 1分32秒4 良 46.5 45.9
スンナリと逃げられたマイネルファルケが1000m60.3のスローのマイペースに持ち込んで2着に粘りこんだ。昨年もこのレース54Kで2着だったが、今年はハロン12秒台に落として楽に逃げていたので、本来なら逃げ切れるラップだったが、57Kを背負っていたので急坂で脚が鈍ったようだ。
テンに押して行ったが外の2頭に前に出られて3番手からの競馬になったサニーサンデーは直線もジワジワと伸びてはいたが、速い脚がないため逆に上位2頭に突き放されてしまった。それでも何とか外から並んできたフィフスペトルをクビ押えての3着を確保した。上り3ハロン33.9はこの馬にとっては限界とも思える脚で、もっと出していく競馬をしないとこれ以上の結果は得られないように思う。
4着のフィフスペトルは大外枠で好位を取る為に脚を使ったのが最後に響いたようだ。今日のところは運がなかったでいいと思う。マイルで堅実に走れるようになってきたので、そのうち重賞を勝てるチャンスが来るのでは?
中団からの競馬になったセイクリッドバレーも直線内ラチ沿いを伸びてきたが前残りの競馬では差を詰めるのがやっとで0.4差の5着。マイルは少し距離が足りないかとも思われたが、結構適性はありそうなので今後が楽しみな馬である。
スタートで出遅れたトライアンフマーチは後から2番手の競馬になった。緩い流れでこの位置では勝負にならないが、それにしても大外に出した直線も全然伸びなかった。昨秋から使い詰めなので調子が落ちてきているのかも?
元々GⅠ路線との関連の薄い重賞ではあるが、今日のレースでは安田記念を云々するような馬は見当たらなかった。内心ではトライアンフマーチに期待していたのだが…
コメント 0