マイラーズC 回顧 [競馬]
ようやく4歳牡馬勢がGⅡを勝った。これでようやくマイル戦線も新陳代謝が始まり世代交代の息吹が感じられるようになった。
天候; 馬場;良
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リーチザクラウン 1:32.9 前半3F 34.8 - 4F 46.8
◎ トライアンフマーチ クビ 上り4F 46.1 - 3F 34.3
△ キャプテントゥーレ 1 1/4
〇 セイウンワンダー 3/4
△ スマイルジャック アタマ
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馬券 アタマが無印では…
押して押して先頭に立ったのがシルポートで3ハロンこそ34.8と速かったが中盤少し緩み1000mが58.6の平均ペースとなり後続を3馬身ほど引離しての逃げとなった。3、4角中間あたりから後続が動き流れが速くなり直線入口では2番手以下が一団となり横に広がった。前後半4ハロンは「46.8=46.1」と、全体に澱みなくどちらかと言うと前に行って長く脚を使える馬に向いた流れとなり、結果として実力馬が上位を占めた。過去4年のタイムを比較すると2007年のコンゴウリキシオーが勝った時の流れに近く、マイラーとしての底力が問われる一戦だったと言えるのでは…。
タイム 前半=中盤=後半
2010年 リーチザクラウン 良 1分32秒9 34.8=23.8=34.3
2009年 スーパーホーネット 良 1分33秒9 36.2=24.0=33.7
2008年 カンパニー 良 1分33秒6 35.5=23.3=34.8
2007年 コンゴウリキシオー 良 1分32秒2 34.9=23.3=34.0
アンカツに乗り替わったリーチザクラウンはソロッと出て、外をジワッと上がって行き1角では3番手の外で流れに乗った。直線では追い出されてもエンジンのかかりが遅く、残り200過ぎてからグッと伸びてきて最内を掬ったトライアンフマーチをクビ退けた。折り合いの難しい馬を上手くなだめて脚を溜める競馬をさせたアンカツの手綱捌きが光ったレースでもあった。こういう競馬が出来るようになれば元々素質は一級品なので更なる飛躍が期待できGⅠも取れるのでは?
ダービー卿の凡走で人気を落としていたトライアンフマーチも何とか皐月賞2着の面目を発揮した。道中は後方のインからコースロスなく内々を回り、直線もポッカリ開いた内ラチ沿いを伸びてきての2着は少し物足りなさも感じたが、取合えず賞金を加算できたことは今後にプラスだ。
3ヶ月の休み明けで+12Kで登場したキャプテントゥーレはゲートの出は良かったが控えて3、4番手からの競馬になった。直線で一旦外に進路をとろうととしたが詰まり立て直して内に切替えた分遅れを取ってしまった。58Kを背負って0.2差の3着なら安田記念に向けてマズマズの内容と言っていいのでは…。
有馬記念以来のセイウンワンダーは+6Kで仕上がり十分のように見えた。中団のやや後目の馬群の中で追走し、直線では外から被され已む無く内の馬群に突っ込む厳しい競馬だった。それでもスペースが開くといい脚で伸びてきたが0.3差の4着までだった。ひと叩きした次は期待できそうな雰囲気はあるが、安田記念は賞金面をクリアできるか心配だ。
馬場が渋り時計がかかると見てスマイルジャックを連下に取ったが、馬場の回復が早く時計勝負になると分が悪い。中団のインを追走し、直線は外に出し前は開いていたが、追い出しても反応が鈍く残り100あたりからやっと伸びたという感じで、今日の馬場ではこれが一杯一杯だった。
フェブラリーSで減っていた馬体重が戻ったスーパーホーネットは中団に位置したが、早めに上がって行き4角ではリーチザクラウンの直後4番手まで上がってきた。直線は追われても全然伸びず馬群に飲み込まれて行き0.8差の9着は昨年の勝馬として負け過ぎだろう。イマイチ調子が戻っていないのかも?
安田記念を展望すると今日の上位馬にはチャンスがありそうだ。特に4歳馬3頭にはまだまだ伸びシロもあるので期待は膨らむ。
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