SSブログ

皐月賞 回顧 [競馬]

ネオユニヴァース産駒が昨年に続いて皐月賞を勝った。そして直前のレースで落馬したイワタも2年連続で皐月賞ジョッキーとなった。さらにサンデーサイレンス系種牡馬の産駒が3年連続で1、2着となった。[soon]

        keiba_GⅠ_01.jpg           天候;[晴れ]   馬場;稍重
--------------------------------------------------------------------
[1] ◎ ヴィクトワールピサ   2:00.8  前半3F 35.4 - 4F 47.5
[2] 〇 ヒルノダムール     1 1/2    上り4F 48.2 - 3F 35.9
[3] ☆ エイシンフラッシュ    ハナ
[4] ☆ ローズキングダム    ハナ
[5] ★ アリゼオ          3/4
--------------------------------------------------------------------
馬券 馬連:的中! 3連単:大的中! 完璧!!![手(チョキ)]

ゲシュタルトとバーディバーディがハナを争ったが、マサミのバーディバーディが積極果敢に先頭に立ちレースを引っ張った。ラップは4ハロン47.5、1000m通過が60.1と馬場を考慮すれば平均ペースか…。過去のレースと比較すると、馬場差が1秒ほどあったことを補正すると中盤が緩い流れになり、後続が3、4角で容易に差を詰める事ができ、残り3ハロンで瞬発力の切味勝負になったように思う。前後半の千は「60.1=60.7」で馬場補正すると「59.6=60.2」となり、時計的には例年の水準にあると思う。

                            タイム   前半=中盤=後半
 2010年 ヴィクトワールピサ 稍 2分00秒8 47.5=37.4=35.9
 2009年 アンライバルド   良 1分58秒7 46.9=36.2=35.6
 2008年 キャプテントゥーレ 良 2分01秒7 48.8=37.7=35.2
 2007年 ヴィクトリー      良 1分59秒9 47.1=36.9=35.9
 2006年 メイショウサムソン 良 1分59秒9 47.7=36.5=35.7

1番人気のヴィクトワールピサはスタートしてすぐに控え1角ではインに潜り込んだ。バックストレッチで内ラチ沿いを徐々に上がって行き4角では先行集団を完全に射程内に捉えた。直線も最内に切れ込み残り200で先頭に躍り出る勢いであっという間に抜出してきて後続に1馬身半差をつけてまさに完勝と言うレースだった。5連勝でクラシックの一冠を取り、父ネオユニヴァース同様ダービーもとの夢も膨らむ。ただ、今日はコースロスのない内ピッタリを回ったので見えなかったが、半兄のアサクサデンエン、スウィフトカレントはGⅠではマイルから二千までの馬だったことを思い出すと、必ずしも府中のマイル半がベストではないような気がする。それに勝鞍は全て小回りコースで抜出す時の切味で勝負するタイプの馬のようにも見える。現に新馬戦の京都外回りではローズキングダムに差されている。距離延長と脚質からダービーでは少し疑ってかかりたいが、勝てないまでもよもや大きく負けるようなことはないと思うので馬券から外すのは危険かも?

2着に突っ込んできたヒルノダムールは後方からの競馬で3角から外々を通り4角も外を回り直線に向いた。そこから凄い脚で伸びて来てエイシンフラッシュ、ローズキングダムと並んでゴールに飛び込んできた。脚色は断然ヒルノダムールだったが3着との着差は僅かハナだった。皐月賞で実績のあるBMSニジンスキー系で瞬発力の活きる流れとなったことも幸いした。ダービーでは勝馬以上に期待できるレース内容だったが、今日-10Kと減っていた馬体重は少し気になる。

3着にはミスプロ系を父にもつエイシンフラッシュが入ったが、皐月賞の歴史を書き換えるまでにはハナ足りなかった。中団の馬群の中で折り合いをつけてジッとして直線の末脚に賭けたのが嵌ったとも言えるが、少し時計のかかる馬場になったこともプラスしたと思う。距離延びても問題のない血統なのでダービーも馬場が渋るようであれば連下には取っておきたい馬である。

輸送による馬体細化が心配されたローズキングダムは-6Kの438Kとデビュー以来最低体重でギリギリの状態に思われた。スタンド前では前に位置していたが、2角あたりから控えて中団の馬群の中で流れに乗っていたように見えた。直線は馬場の真ん中から伸びかけたが、坂を上がってから後ろからきたエイシンフラッシュに際どく交されたところを見ると急坂が堪えていたと思われる。やはりガサのないやや非力な馬にとって坂を2度上る中山二千は厳しかったようだ。血統からもマイル半に距離延びるのは何ら問題なく、広いコースでのびのびと走れる府中なら、直線坂を上がってからも脚は鈍らないかも? 今日の敗戦でもそれほど人気は落ちないと思うが、それでも府中なら変わり身が最も見込める馬なので馬券から外すわけにはいくまい。

大外枠アリゼオは内枠の馬が押してハナを主張したので控えたが、終始外を回らされる苦しいレースであった。それでも直線では一瞬先頭の場面もあったが、坂を上がった所で脚が残っていず0.3差の5着。どちらかと言うと上がりの瞬発力勝負になった為、いい脚を長く使うこの馬には向いていなかったとも言える。ノリはこれでここGⅠ3戦全て5着だ。ダービーでは流れも今日ほど厳しくなく、大外枠でもない限りハナを取れると思うので、この馬の持味であるスタミナのある末脚は威力を発揮するように思うのだが…。

期待したネオヴァンドームレーヴドリアンのきさらぎ賞1、2着馬は各々1.9差17着と0.6差9着であった。出遅れて最後方から行き、4角も大外をぶん回して伸びたレーヴドリアンに直線の長い府中ならとの見方もあると思うが、こういう不器用なタイプはクラッシクで人気先行になる場合が多いので馬券はあまり買いたくないタイプである。一方、ネオヴァンドームは現時点では力不足で夏を無事に越せば成長力もある血統なので秋に期待したい。

ダービーを展望すると今日の上位組で不安があるのはヴィクトワールピサとエイシンフラッシュの2頭で他はむしろ条件が好転すると見ている。トライアルを使って臨む若葉Sの勝馬ペルーサ、NHKマイルをステップにするサンライズプリンスと今日の掲示板組との争いになりそうだ。掲示板を外した馬ではリルダヴァルだろうが、BMSがサンダーガルチでは少し底力に欠ける様な気がする。

 


nice!(5)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:競馬

nice! 5

コメント 2

f1wgp

こんちわ。
なんとなくですがハクタイセイ的な存在(毛色も一緒なので・・)と期待していたレーヴドリアンですが皐月こそと思っていたので、ダービーでは来そうなイメージが全く沸かないですね。
書かれているようにローズキングダムが変わり身大きそうな感じがします。今回は完敗というイメージもあり、少しは人気も落ちるでしょうし、おもしろいかも。
by f1wgp (2010-04-22 10:52) 

miharukoma

>f1wgp さん

ハクタイセイですか? 懐かしいですね。
ハクタイセイよりもシービークロスかも?
ローズキングダムはダービーでは4番人気くらいかな? いづれにしても人気が落ちたら狙い目でしょう。
by miharukoma (2010-04-23 19:43) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。