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天皇賞 回顧 [競馬]

勝ったのは6歳のジャガーメイルで2着も7歳のマイネルキッツ。芝のGⅠ路線は高齢馬の活躍が目立つが、現4、5歳世代が勝った芝の古馬GⅠ戦は3歳時にエリザベス女王杯を制したリトルアマポーラだけという散々たる状況だ。これではGⅠ戦線も盛り上がらないわなぁ~。[soon]

      keiba_GⅠ_01.jpg           天候;[晴れ]   馬場;良
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[1] 〇 ジャガーメイル     3:15.7  前半4F 48.7 - 6F 72.3
[2] △ マイネルキッツ     3/4    上り4F 46.0 - 3F 34.2
[3]    メイショウドンタク      5
[4] ▲ ナムラクレセント    1 1/2
[5]    エアジパング      2 1/2
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馬券 馬連;辛うじて的中[手(チョキ)]3連単;コーシローにヤラレタ[ちっ(怒った顔)]結局はトリガミ[もうやだ~(悲しい顔)]

大方の予想通りミッキーペトラがハナに立った。逃げ馬ホクトスルタンを除外に追い込んだ負目からか1000mが60.7と予想以上のペースで通過した。が、頑張ったのもここまでで以後ガクンとペースは落ち2000mは2分4秒6とここ5年で最も遅いタイムであった。

中盤が極端に緩んだため早めに前に進出した馬が流れ込む中で、スローの瞬発力勝負に秀でているジャガーメイルが上り33.7の末脚を爆発させて、昨年のマイネルキッツ同様に初重賞制覇がGⅠとなった。後方からレースを進めた馬は勝負所の4角手前でトーセンクラウンが躓いて外に大きくよれた煽りで不利を蒙りほとんどレースにならなかった。

GⅠ馬がたった1頭と伝統ある盾としてはメンバーのレベルが低く、レース内容も時計もGⅠレベルではなかったと思う。掲示板に載った馬が宝塚記念や秋のGⅠで活躍が期待できるかとなると、ジャガーメイルは兎も角としてその他は掲示板さえ疑問であろう。そういう意味でも例年以上に特殊な盾となったわけで、年々衰退していく歴史と伝統の2マイル戦の行く末を思うと寂しい限りである。

                     タイム       前半=中前=中後=後半   1000‐2000
2010年ジャガーメイル   3分15秒7 良 48.7=49.6=51.4=46.0 60.7‐2:04.6
2009年マイネルキッツ   3分14秒4 良 48.6=48.4=50.6=46.8 60.2‐2:02.7
2008年アドマイヤジュピタ 3分15秒1 良 49.0=48.9=50.1=47.1 61.1‐2:03.0
2007年メイショウサムソン 3分14秒1 良 48.5=48.2=50.8=46.6 60.3‐2:02.0
2006年ディープインパクト 3分13秒4 良 48.1=49.6=50.9=44.8 60.3‐2:03.0

京都記念以来と少しレース間隔が開いたジャガーメイルは中間の強い調教にも関わらず-8Kは仕上り良好に見えた。レースは中団のやや前に位置し、3角過ぎから徐々に上がって行き4角では4,5番手の位置まで押上げてきた。直線は先に抜出したマイネルキッツを一完歩毎に差を詰めゴール直前でキッチリと差し切った。ユッタリした流れで上がりの瞬発力勝負になったレースを、テン乗りウィリアムズ騎手がソツなく運んだことが勝因だろう。秋は豪州遠征(メルボルン・カップか?)も視野にあるようだが、何としてももうひとつGⅠタイトルを獲得してジャングルポケットの後継種牡馬としての地位を不動のものにして貰いたいものだ。ジャングルポケットはこれで4頭目のGⅠ馬を輩出した。

2着のマイネルキッツは予想外の2番手からの競馬となった。外枠でスローペース見越して行こうと決めていたとマサミが言っているが、このあたりがノリに次ぐ長距離巧者所以だろう。逃げるミッキーペトラの後ろで手応え良く追走し、4角では先頭に躍り出て直線完全に抜出して勝ったかなと一瞬思えたが、ゴール直前でジャガーメイルの豪脚に屈した。昨年の勝利がフロックでないことを示した感じだが、同一世代が4年連続で盾を制するという快挙は惜しくもならなかった。レース前は蓄膿を患っていたようだが、新馬以来7歳の今まで大した故障もなく順調に使われてきて“無事是名馬”の見本みたいな馬だ。次は宝塚だろうが、昨年も7着と敗れているレースなので掲示板に載れば上出来かも?

3着はメイショウでもベルーガではなくドンタクであった。好位追走から3角で外に出して早めに上がって行き4角ではマイネルキッツに並びかけたものの、直線では突き放されたがそこから渋太く粘り大番狂わせを演じた。コーシローの思い切った騎乗が好結果につながったと言う事だろう。何時も後から行くイメージしかないコーシローも今日のように積極的な競馬をすればもっと成績が上がると思うのだが…。

本命に推したジャミールは最後方から行って、トーセンクラウンの斜行の影響を受けて1.7差の7着と期待外れであった。アンカツはイチかバチかで待機策を取ったと言っている様だが、この緩い流れでの判断としては騎乗ミスの部類に入るのでは? スムーズに運んでも掲示板と言っている位だから、アンカツは馬に盾を勝つだけの力が付いてないと見ていたのだろう。4歳馬なので先はあると思うが、GⅠを取るには何かが足りないような気がする。

1番人気のフォゲッタブルはスタートで出遅れたが、すぐに中団に取り付きスムーズに追走しているように見えた。しかし、勝負所の3角過ぎからの反応が悪く、直線も流れ込むだけで見せ場もなく1.6差の6着。昨年の菊以来強敵と競馬をしてきた疲労が重なり阪神大賞典を使えなかったのが誤算で、何とかやっと出走にこぎ付けたけれど、それで勝てるほどGⅠは甘くないと言う事だろう。ダンスインザダーク産駒が盾に勝てない記録を更新し、ディープインパクトの池江調教師の最後の天皇賞に花を添えることができなかった。


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