京都大賞典 回顧

Deputy Minister系が1、3着で2着馬もBMSはDeputy Minister系なので良発表でもパワーが要求される馬場だったようだ。また、5歳勢が上位を占めたのは4歳勢が伸び悩んでいるからだと思うのだが…。

               　　　　　　　天候；　　 馬場；良
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　△　メイショウベルーガ　　2:25.0　　前半3F 34.1 - 4F 45.7
　▲　オウケンブルースリ　　１／２　　  上り4F 49.4 - 3F 36.8
　　　 プロヴィナージュ　　　  ３
　　　 ベストメンバー　　　　   ２ 1/2
　　　 ゴールデンメイン　　　  クビ
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馬券　小波乱と見たが固く決まっちゃった！

ドリームフライトの大逃げで1000mが57.7、中間点の1200が69.7と玉砕覚悟の暴走。2番手ゴールデンメインとは10馬身以上、3番手のプロヴィナージュとは更に10馬身以上あったが、坂の上りでスピードが鈍り、800を切った坂の下りでゴールデンメインに先頭を奪われた。

直線に入ると粘るゴールデンメインに並びかけたプロヴィナージュを外からメイショウベルーガとオウケンブルースリが一気に抜き去っていった。

このレースから良馬場に回復したとはいえ、やや時計のかかる緩い芝だったことを考えると時計的には昨年並みの価値はあると思うが、牝馬が1、3着なのでレースレベルは高くないし昨年より軽い58Kで牝馬に負けたオウケンブルースリも能力が戻ってないようだ。5歳牝馬世代はブエナビスタに代表される4歳牝馬世代に太刀打ちできないことは春の一連のレースで明らかなので、今日の結果がエリザベス女王杯や天皇賞、ＪＣに結びつくとは思えない。

　　　　　　　　　　　　　　　　          勝ち時計　  前半=中盤=後半　1200m
2010年　メイショウベルーガ　 良　2分25秒0　45.7=49.9=49.4　1分09秒7
2009年　オウケンブルースリ　良　2分24秒3　46.8=48.5=49.0　1分11秒2
2008年　トーホウアラン　　　  良　2分26秒9　48.5=51.8=46.6　1分14秒9
2007年　インティライミ　　　   良　2分24秒8　48.9=50.3=45.6　1分13秒8
2006年　スイープトウショウ　 良　2分31秒5　50.3=55.4=45.8　1分17秒8

勝ったメイショウベルーガは離れた3番手集団の中団インからの競馬で、3～4角での反応はイマイチながら、直線はシッカリ伸びてオウケンを押さえた。+10Kと余裕のあった造りの馬体からエリザベス女王杯への期待はあるが、ズブイ脚質なのでスピード溢れる3、4歳勢には切れ負けしそうで苦戦すると見たい。

10ヶ月の休養明けを+22Kで登場したオウケンブルースリは後方2番手からの競馬で、4角手前から外を回して上がって行き直線に向いた。そこからの伸び脚はさすがＧⅠ馬と思わせるものがあったが、最後脚色が鈍ったとこを見ると完調には一歩手前の状態だったのだろう。レース後脚部に不安が発生したとの情報もあるようで、もしかしたら最悪秋はダメかも…。軽傷ならＪＣに向うだろうが、それでも調整は難しそうだ。

大逃げの難しい展開でも3番手から直線で一度は先頭に立ち3着と踏ん張ったプロヴィナージュには価値あるレースだったと思う。牡馬との混合重賞で2、3着と着実に力をつけているので、エリザベス女王杯でもこの馬の先行力は侮れないだろうが、伸び盛りの3、4歳勢と比べると見劣ると思う反面、ブラックエンブレム、クイーンスプマンテで栗東滞在の淀の競馬に実績のある小島茂厩舎なのが不気味な感じがする。

フォゲッタブルは後方からの競馬で4角外を回して上がっていったが直線は見るべき脚もなく1.1差の6着。叩き良化タイプにしても府中のＧⅠ戦線に向く脚質でないため苦戦しそうなので、距離適性も考えるとアルゼンチン共和国杯→ステイヤーズＳに路線を変更した方が良さそうだ。

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