府中牝馬S 回顧 [競馬]
強いウオッカ世代の6歳牝馬が2、5着。14番人気、13番人気と2頭とも人気薄だったが、牝馬戦線で番狂わせを演じるのは今後もこの世代の馬になるような気がする。
天候; 馬場;良
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〇 テイエムオーロラ 1:46.4 前半3F 35.6 - 4F 48.1
セラフィックロンプ 1/2 上り4F 45.6 - 3F 34.0
スマートシルエット 1/2
リビアーモ 1/2
ウェディングフジコ 3/4
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馬券 話になりませんなぁ~
テイエムオーロラが楽にハナに立ち自分のペースに持ち込んだ。1000mが60.8と予想されたスローな流れで、2番手以下は内にセラフィックロンプ、中にブラボーデイジー、外にスマートシルエット、中団のインにブロードストリート、その直後にニシノブルームーンとシングライクバード。先団の馬群は塊り、離れた殿にムードインディゴ。
前々で競馬した馬が前半、中盤とも楽をしたことにより終いの脚も確りで“行った行った”のレースになった。時計、内容とも低レベルだったが、上位は4歳、6歳、3歳でやはり5歳世代のレベルが低いことを証明したようなレースと言えるかも…。
勝ち時計 前半=中盤=後半 1000m
2010年 テイエムオーロラ 良 1分46秒4 35.6=36.8=34.0 60.8
2009年 ムードインディゴ 良 1分44秒6 34.6=35.4=34.6 58.1
2008年 ブルーメンブラット 良 1分45秒5 34.8=36.7=34.0 59.2
2007年 デアリングハート 良 1分45秒4 35.1=36.0=34.3 59.3
2006年 デアリングハート 良 1分47秒5 36.0=37.3=34.2 60.9
マイペースで逃げたテイエムオーロラは3~4角で後続を引き付け外から捲ってきたブライティアパルスに一端並ばれたが、直線坂下から早めにスパートしてリードを広げ、ゴール直前で後続に迫られたものの凌ぎ切った。相手関係と展開に恵まれた感もあるが、4歳になってから6戦5勝と本格化したと言っていいだろう。マンハッタンカフェにBMSトニービンなので奥がまだありそうな血統と思われ、距離融通性もありそうなのでエリザベス女王杯でも勝ち負けは兎も角としてそこそこいい勝負をになるかも?
セラフィックロンプは2番手から一端下げたが内ラチ沿いの経済コースを通り流れに乗っていた。直線もインから伸びてきてテイエムオーロラに迫ったが半馬身届かず。平坦コース専用のハンデキャップホースと見ていたが、マーメイドSに続いて2着を確保したことは地力が強化されたと言う事か?
とは言っても牝馬限定のGⅠで云々できるとこまでは行っていないと思う。
逃げると見ていたスマートシルエットは2番手からの競馬となり、直線は馬場の真ん中から追い出されたが反応は鈍く、残り200過ぎてからようやく末脚に加速がつき伸びてきたものの3着がやっとであった。3歳馬なのでまだ脚質を確かめているような段階かもしれないが、それ程切味があるタイプではないようなので、やはり先手を取って自分でレースを作るのがいいようだ。芝を使うようになって3戦とも内容のあるレースをしているので素質は高く将来性もありそうだ。追いかけても損のない馬かも…。
本命に推したニシノブルームーンは中団で流れにも乗っているように見えたが、直線は全くいい所がなく0.5差の9着。スローな流れが合わなかったとしても、もう少し差を詰める脚を使える馬なのに、それがカラッキシと言うことは春先にしか走らないタイプなのかも?
ヴィクトリアマイル以来のブロードストリートは中団のインでややかかり気味。直線も内の窮屈な所に入り、坂を上がってからそこそこ伸びて0.4差の6着。4歳になってから伸び悩んでいるが、今回は休み明けでヤネも若手だったことを考えると、次のレースへのひと叩きが目的だったようにも思える。主戦のシンジが乗ってくる次は変わり身が見込めると見ていいのでは…。
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