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天皇賞・秋 回顧 [競馬]

ブエナビスタが勝ち父スペシャルウィークとで天皇賞・秋を親子制覇した。これは秋の盾が二千に変更されてから初めてのことである。ブエナビスタはこれでG15勝となり牝馬ではメジロドーベルに並び、ウオッカの7勝も射程圏に入ってきたかも…?[soon]

                                       天候;[曇り]   馬場;稍重
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[1] ◎ ブエナビスタ    1:58.2  前半3F 35.3 - 4F 46.9
[2] ★ ペルーサ         2     上り4F 47.1 - 3F 34.9
[3] △ アーネストリー   1 1/2
[4]    オウケンサクラ   1 1/4
[5]    ネヴァブション     クビ
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馬券 馬連・3連単 的中!![わーい(嬉しい顔)]

keiba_GⅠ_01.jpg馬場は予想以上に早く乾き7Rから稍重に回復し、10R1600万下紅葉Sが1分33秒5で前週の富士S1分32秒8との比較から、レースの頃には良に近い稍重まで回復していたと思われる。

内からオウケンサクラが行く気を見せたので、シルポートが外からシゴいて先頭に立った。後続を2、3馬身引離して逃げるシルポートのラップは1000mが59.1で、稍重にしては平均ペースだろう。前後半の1000は「59.1=59.1」でウオッカが勝った2008年の「58.7=58.5」と同様に前後半タイム差がほとんどないスピードとスタミナの両方が必要なレースになり、その意味でも馬の底力が問われたように思う。ただ、もう少し掘り下げてみると前半がやや速く、中盤が緩み、後半が平均的なので、前に出して行った馬で2番手以降につけた馬には案外楽な流れだったと想定される。 直線坂上で2,3番手にいた馬(アーネストリー、オウケンサクラ)をペルーサだけしか差せなかったのがそれを示しているように思う。

                                   前半=中盤=後半
2010年 ブエナビスタ     1分58秒2 稍 46.9=36.4=34.9
2009年 カンパニー      1分57秒2 良 47.6=35.9=33.7
2008年 ウオッカ        1分57秒2 良 47.1=34.9=35.2
2007年 メイショウサムソン 1分58秒4 稍 47.7=35.7=35.0
2006年 ダイワメジャー    1分58秒8 良 46.8=36.4=35.6
2005年 ヘヴンリーロマンス 2分00秒1 良 49.5=37.0=33.6
2004年 ゼンノロブロイ    1分58秒9 稍 48.0=35.8=35.1
2003年 シンボリクリスエス 1分58秒0 良 45.0=35.9=37.1

1999年 スペシャルウィーク 1分58秒0 良 46.5=35.2=36.3

ブエナビスタは道中中団のやや後目のインに位置し、直線坂下でやや外目に出して、坂上からあっという間に馬群を抜出してきて、残り200で後続を2、3馬身置き去りにした。残り50からはスミヨンが何度も後を振り返る余裕で、結局一度もムチを使うことなく完勝と言っていいだろう。それにしても、いくら相手に恵まれたとはいえ強い勝ち方だったが、今思うと苦戦した春のG1ではドバイ遠征の疲労等後遺症が残っていたように思われる。この後はJC→有馬記念のようだが、距離延びるJCでは今日以上の強豪馬が相手になるので楽ではないが良馬場ならいい勝負をするのでは? 牡馬でも秋のG13連戦は厳しいローテーションなので昨年2着の有馬では少し疑って見た方がいいかも?

スミヨンは日本で初めてG1を取り余程嬉しかったのかウィニングランから引上げてきた時ムチをスタンドに投げ込んだ。マイルCSで昨年3着のサプレブに騎乗するため、またやってくるようだが、JCのブエナビスタを始め有力馬への騎乗依頼が殺到しそうなので、円高のおり強くなった円をタップリ稼いでフランスに持ち帰りそうだ。まあ、上手いからしょうがないかも…。

ゲート内で立ち上がり危ないと思っていたら、案の定あおる様なスタートで出遅れたペルーサは後方2番手からの競馬になった。直線入口ではとても届きそうにない位置にいたが、坂上からは脚は素晴らしく上り33.6、後半の2ハロン推定「11.0-11.0」の末脚を駆使して2着に突っ込んできた。潜在能力の高さを示したが、それ以上にゲートの悪さが悔やまれる。“ゲート内でごそごそやるのは、頭が良くてわざとやっている”とアンカツは言っているようだが、“ヤンチャ”な性格の馬なのかも? そう言えば若かりし頃のマラドーナも相当“ヤンチャ”だったので似ているのかも…。この悪癖は簡単に矯正できそうにないと思われるので、馬券的には今後も難しい馬になりそうだ。

5、6番手からの競馬になったアーネストリーは、直線の坂でブエナビスタに内からあっという間に交わされた。坂上から渋太い末脚で何とか3着を確保したが内容的には完敗である。この馬の特徴は小脚が使えコーナーでスピードが落ちないことで、そこで相手との差を広げたり脚を使わせたりして優位にたち、直線で後続の瞬発力を封じることができる。当然小回りコース向きでコーナーが6つある有馬記念では期待できると思うが、弱い世代なので勝ち負けまではどうだろう。

期待したアリゼオは大外枠で終始外を回された上に、馬場が予想以上に回復し速い時計の決着になったのも良くなかったようだ。それに懸念したように2000は距離も少し長いような気がする。

直線でエイシンアポロンを妨害し18着降着となったジャガーメイルは後方からの競馬だったが、直線入口ではブエナビスタの直後まで上がってきていた。そこから内に切れ込み一瞬鋭い脚を使ったが、前にいたシルポートが壁になり追えず脚を余した。ホワイト騎手が立ち上がり追っていなかったので、すわ故障かと思ったがそうではなかったようだ。+12Kと余裕のある造りだったので、叩いた次のJCでは見直したほうがいい馬だと思う。

昨年は8歳馬のカンパニーが勝ったが、今年は6歳以上の馬では5着のネヴァブションが最高であった。この馬は今年G1、G2を6戦したが全て掲示板に載り堅実である。府中より中山向きの馬なので有馬では穴人気になりそうだ。


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コメント 2

ドリームCB750

お見事でした。
強い馬が勝つのは、馬券を外しても納得出来ます。
by ドリームCB750 (2010-11-04 23:57) 

miharukoma

>ドリームCB750 さん

ありがとうございます。
強かったですね、ブエナビスタ。
今までのどのレースよりも強い勝ち方だったと思います。
by miharukoma (2010-11-06 20:25) 

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