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有馬記念 回顧 [競馬]

外人ジョッキーが上位3着まで独占。この秋G111戦で外国人ジョッキーは6勝したことになる。横綱・大関になれるのは外国人だけの角界のように、そのうちG1を勝てるのは外国人ジョッキーだけの競馬界になりそうだ。日本の若手ジョッキーには奮起してもらいたいものだ。[soon]

      レース結果               天候;[晴れ]   馬場;良
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[1]    ヴィクトワールピサ  2:32.6  前半3F 36.5 - 4F 49.0
[2] ◎ ブエナビスタ      ハナ     上り4F 46.6 - 3F 34.6
[3]    トゥザグローリー    クビ
[4] ★ ペルーサ       3/4
[5]    トーセンジョーダン  1 1/2
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馬券 玉砕しました![ふらふら]

keiba_GⅠ_01.jpgドリームジャーニーが大きく出遅れ、エイシンフラッシュ、ルーラーシップも出遅れ。先頭に立ったのはコーセイのトーセンジョーダンで1000mが62.0とスローペースの縦長隊列だったが、4番手にいたヴィクトワールピサに残り1000標識手前で並ばれてラップが上り3角では後続を2、3馬身引離した。直線入口で先頭に立ったヴィクトワールピサは坂で後続を突き放したが、外からブエナビスタが強烈な末脚で伸びてきて並んだところがゴール。

道中中団やや後にいたブエナビスタ以外は、緩い流れを先行し残り1200あたりから早めに動いた先行馬が上位を占めたので、全体としてはスローの前残りのレースと言えるが、後半6ハロン70.4と過去最高タイムで単なる切れ味勝負ではなくいい脚を持続できるスタミナも要求されたとも言えるだろう。時計は遅いものの中身は意外と底力が要求されたレースで、結果としてJC上位組が順当に上位を占めることになったと思う。

7着までを3、4歳馬が占めたので中・長距離戦線は世代交代がハッキリした。ミスプロ系3頭は③⑥⑦で中山二千五百の適性は可もなく不可もなくといったところで、母系次第で来年以降有馬記念を勝つ馬が出てくる可能性もあるのでは…。

                               前半=中盤=後半  前6f 後6f
2010 ヴィクトワールピサ  良 2.32.6 55.3=50.7=46.6 75.5 70.4
2009 ドリームジャーニー 良 2.30.0 52.2=49.7=48.1 70.8 72.9
2008 ダイワスカーレット  良 2.31.5 53.1=50.1=48.3 72.2 72.2
2007 マツリダゴッホ    稍 2.33.6 53.8=51.0=48.8 73.2 73.2
2006 ディープインパクト  良 2.31.9 53.1=50.6=48.2 73.1 73.1

2001 マンハッタンカフェ  良 2.33.1 55.8=51.2=46.1 76.0 70.5

2cmの差でシンボリクリスエス以来の3歳馬による有馬記念馬となったヴィクトワールピサは向う正面の残り1200過ぎあたりから動き始める積極的な競馬で主導権を握り、3~4角では後続を引きつけ直線早めに引離すデムーロの絶妙な手綱捌きでブエナビスタを辛くも押さえこんだ。JCのゴール前の脚色や半兄のアサクサデンエン、スウィフトカレントから二千五百は一ハロン長いと見ていたが、前半の超スローペースでもかからなかったこととヤネの巧妙さで凌いだ感がする。ネオユニヴァース産駒なので古馬になっての成長力に疑問もあるので、重馬場などやや時計のかかるレースにならないとG1を勝つのは難しいとも思うので、これが最後のG1勝利になる可能性が高いかも?

天皇賞、JC、有馬記念の3連戦は歴戦の牡馬にとっても並大抵のことではないので、牝馬ブエナビスタにとっては相当過酷だったと思う。恐らく調子は下降気味で、そのためスッと好位が取れなかったのだと思う。やや後目の位置から道中は馬群の中でジッと息を潜めているようにも見えたが、改めてビデオを見ると勝負所での反応がイマイチのようにも見える。直線こそ外に持ち出して豪快に伸びてきたが、ここでもトップスピードに到るのは残り100位からで少し遅いようにも思う。このあたりに秋3戦の目に見えないダメージが感じられる。それでも上り3ハロン33.8はディープインパクトのそれと並んで過去最高タイの時計である。スミヨンも再三のラフプレイに対する周囲の厳しい目を意識して慎重に乗り過ぎた嫌いもあるのでは…。来年はまたドバイに遠征する予定のようだが、5歳で遠征したウオッカも前年の着順を落としたように前途は厳しいと見たい。ただ、国内では余程のことがない限り来年春シーズンも馬券対象から外れることはないような気がする。

終始3番手の好位置で競馬したトゥザグローリーは直線で先にスパートしたヴィクトワールに一旦差をつけられたが、坂を登りきってからその差を縮める渋太さも見せた。この秋5戦目で前走は小倉と厳しいローテーションながら、母トゥザヴィクトリーと同じ3着は予想を覆す好走だ。大型馬なので使い込んで良くなるタイプかも? ただ幾らなんでも使い過ぎだと思うので一旦放牧に出して来年4月の大阪杯あたりから盾を目指すのがいいと思うのだが…。テキの定年餞別で1、2月に使うなんてならないことを祈っている。

出遅れが心配されていたペルーサは好スタートから何と4、5番手の位置。4角も内を回り直線はヴィクトワールピサの後から追い込み態勢に入ったが、思ったほど切れずトゥザグローリーさえも捉まえることが出来なかった。出遅れなかっただけでも収穫だが、案外脚の使い所の難しい馬で中山コースも合っていないのかも? それにBMSがCandy Stripesなので二千五百は少し長いのかも? 春の盾に向うようだが少し危険な人気馬の匂いがする。

ジャングルポケット産駒は2頭とも逃げ・先行でトーセンジョーダンが0.3差の3着、オウケンブルースリは1.1差の11着とやはり中山のG1では馬券にならなかった。上がり目があるのは4歳のトーセンジョーダンだろうが、淀の日経新春杯に出てくればハンデは背負わされるだろうが恐らく勝てるのでは? 中山のAJCCだと勝つまではどうかと思うのだが…。

対抗に推したルーラーシップはゲートで出負けし後方からの競馬。終始外を回らされながらも徐々に前に進出しバックストレッチでは4番手にいたヴィクトワールピサに並びかける位置まで上がっていった。3角、4角も外々と回り直線に向いたがジリジリとしか伸びず0.4差の6着。二走ボケの可能性もあるが、かなり早めに動いていった割には最後までバテなかったことから距離延長もこなすかも? それに道中窮屈な走りに見えたので小回りの狭いコースは合わないのかも? 

アオッて出遅れたエイシンフラッシュは後方インから内ラチ沿いのロスのない競馬。直線入口ではブエナの直後まで上がってきたが、そこから一瞬鋭い脚を使ったが0.6差の7着。スローでも5ハロン以上速い脚が要求されるレースになると最後垂れるようだ。春の盾はどう見ても距離が長すぎるので宝塚記念でどこまでやれるかだが、秋以降思ったほど成長していないようにも見えるので能力のピークは過ぎた可能性もある。

レッドディザイアは終始離れた殿からの競馬で1.4差のブービー。距離が長すぎたことも事もあろうが、米国遠征の後遺症が残りマンハッタンカフェ産駒らしく4歳も秋になり能力の衰えが急速に進行しているようなので来年以降立て直すのは容易でなさそうだ。G1では終った馬と見ていいだろう。


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