中山金杯 回顧 [競馬]
コスモファントムの父Stephan Got EvenはSeattle Slew系。Seattle Slew系と言えばタイキブリザード、マチカネキンノホシ、シンボリインディ、カジノドライヴと藤沢調教師御用達のライン。そこにビッグレッドファームが絡んでくる構図は藤沢厩舎と岡田総帥のコラボレーションの前触れなのかも? それにコスモファントムはHalo、Mr.Prospectorの血脈とは無縁のラインなので種牡馬になれればサンデーサイレンス系やキングハメハメハ系との配合に引っ張りだこになりそうなので是が非でもG1タイトルが欲しいところだろう。
天候; 馬場;良
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▲ コスモファントム 1:59.8 前半3F 36.2 - 4F 48.3
キョウエイストーム 1/2 上り4F 46.7 - 3F 34.6
ナリタクリスタル ハナ
モエレビクトリー クビ
ケイアイドウソジン ハナ
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馬券 今年も“カンパイ”
下馬評通りモエレビクトリーの逃げでケイアイドウソジン、コスモファントムが続く。先行馬が揃っていた割にはペースが落ち着いて1000m通過が61.0とスローな流れになった。特に中盤の5f~7fのラップが36.9と最近では最もかかり、先行勢は余裕で脚を温存できたことで上りの速いレースとなった。上り3fは16頭全てが34秒台を記録し中山二千では異例中の異例なレースになったと言ってもいいのでは…。
前半=中盤=後半 1000m
2011 コスモファントム 良 1分59秒8 48.3=36.9=34.6 61.0
2010 アクシオン 良 2分00秒8 49.2=35.6=36.0 61.9
2009 アドマイヤフジ 良 1分58秒5 47.6=35.1=35.8 59.7
2008 アドマイヤフジ 良 2分00秒7 49.6=36.2=34.9 62.0
2007 シャドウゲイト 重 2分02秒4 47.6=36.8=38.0 59.8
2006 ヴィータローザ 良 1分59秒4 49.0=34.4=36.0 60.6
明け4歳で重賞初制覇となったコスモファントムは3番手のインで経済コースを通り、直線200過ぎでモエレとイケドラゴンの間に突っ込んで行き、坂を登り切った所からグイッと伸びてゴール。ヴィクトワールピサやトゥザグローリーと好勝負してきた底力を見せつけたレースだった。直線の短い小回りコースが脚質的にも合っているようだが、明け4歳で56Kを背負って勝ったのは1985年に56.5Kで勝ったスズパレード以来のことなので価値があると思う。スズパレードは同世代にシンボリルドルフがいたため6歳になってやっと宝塚記念を制したが無類の中山巧者でもあった。コスモファントムも中山記念から大阪杯、そして宝塚記念と全て直線の短い小回りコースのローテーションでマサミに久し振りのG1をもたらすかも?
キョウエイストームも内ピッタリ回り直線も最内を突いて伸びてきての2着。中山巧者だが父がSwept Overboardなので距離が長いと見て軽視したが、母系をたどれば2000をこなしても不思議のない血統ではある。とは言っても本質的にマイル前後が適性距離なので中山記念からダービー卿CTとなると思うがどちらも軽視できないかも? もしも府中の東京新聞杯を使ってきたら中山記念の叩き台と見ていいのでは。
新潟記念以来の競馬となったナリタクリスタルが3角過ぎから外をマクリ気味に上がっていき
直線でも一瞬先頭かとの場面もあったが、結局内で脚を溜めていた馬に掬われてしまった。ひと叩きした次は人気になると思うが、ローカルの平坦コースでこその馬だと見ているので狙いは新潟大賞典あたりか?
本命に推したミステリアスライトは大外枠で出が悪く先行できなかったのが最後まで響いて0.3差の8着。ヤネがヤネなのでESP的な感じも少しはあるが…。やはり広いコース向きの馬と思われるので府中、新潟に替われば再評価せざるを得ないでしょう。ナリタクリスタル以上に新潟大賞典向きかも?
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