日経新春杯 回顧

明け4歳勢が1～3着独占したが、5歳以上のメンバーが手薄だったので本来なら掲示板独占してもいいはずなのに、期待外れの結果になった。緩い流れのレースが多かった明け4歳馬の一部は、古馬の重賞で揉まれた馬が作り出すペースにまだ慣れていないのかも？

　　　　　　     　　　　　　　天候；　　 馬場；良
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　〇　ルーラーシップ　　　　2:24.6　　前半3F 34.2 - 4F 46.9
　　　 ヒルノダムール　　　　２　　　　   上り4F 46.4 - 3F 34.5
　◎　ローズキングダム　　　ハナ
　　　 ナムラクレセント　　　 １
　　　 ホワイトピルグリム　　５
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馬券　不調だねぇ～

ハナに立ったのは大外枠のビートブラックで1000mが60.1と予想外の平均ペースになったが、中盤の4f51.3と緩んだため1600通過は1分38秒2とＧ２にしてはやや遅めの流れで、3角の坂の下りからラップがハロン11秒台に上がり長くいい脚を使えるスピードの持続力が求められるレースになったと言えるだろう。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　             前半=中盤=後半　1200m
2011　ルーラーシップ　　　 良　2分24秒6　46.9=51.3=46.4　72.7
2010　メイショウベルーガ　 良　2分24秒4　46.4=50.1=47.9　71.3
2009　テイエムプリキュア　良　2分26秒6　48.4=50.6=48.2　73.7
2008　アドマイヤモナーク　良　2分27秒4　47.9=50.2=49.3　73.3
2007　トウカイワイルド　　  良　2分27秒4　47.7=52.4=47.3　73.5

スタートを決め先団好位からの競馬になったルーラーシップは馬群の外目をノビノビと走っていた。やはり広いコース向きの馬のようだ。残り800過ぎると外を回って早めに上がって行き直線入口では先頭に並び、そこからグイッと伸び残り200では追ってきたヒルノダムールに2馬身ほどの差をつけて勝負を決めた。大飛びなので見ていて速さは感じられないが、一旦加速すると中々スピードが落ちない末脚だ。それに自分からスパートする積極的な競馬が合っている馬のように見えるので、アグレッシブな外国人騎手とは手が合うのかも。今日のレースを見ると有馬でも出遅れなければ馬券に絡んだかもと思えてしまう。この後はドバイに向うようだが、メイダンの馬場も広く直線も長いのでヤネ次第では期待できると思う。

ヒルノダムールはローズキングダムと並び中団の位置で4角手前からスパートして4角は外を回す。直線では早めに抜出したルーラーシップを目標に末脚を伸ばしたが差は詰まらず、逆にゴール手前では突き放されてしまった。2K差あるローズキングダムの凡走に助けられた2着は、マンハッタンカフェ産駒らしく3歳春からそれほど成長していないことを示しているように思う。それに最後止り気味だった所を見るとマイル半は少し距離が長いのかも？　二千前後が適性距離と思えるので、春は盾を諦め宝塚を目標にしたほうがいいかも？

有馬記念を疝痛で断念したローズキングダムは冬場の割には仕上がりも悪くないように見えた。道中は中団のインと絶好の位置にいたが、3角過ぎからピッチが上がると反応が悪く置かれ気味に。4角内ラチ沿いの経済コースを回り直線に向くと、一旦外に持ち出そうとしたが、すぐに内に切換えて末脚を伸ばしてきたものの、ゴール手前で脚が鈍ったヒルノダムールに並ぶのがやっとであった。中間順調さを欠いた、ハンデが堪えた、瞬発力より持続力勝負になったなど敗因は色々あるだろうが、日刊競馬の柏木集保氏がコラムで“体の動きが悪くなっているように少しつらそうに映る武豊騎手”と書いているようにヤネの問題もあると思う。菊花賞も今日も仕掛けが遅れて直線差を詰めるだけと同じコースで同じ失敗を繰り返している。目立たないがＪＣも仕掛けが遅いから後ろから来たブエナに前に入られたとの見方も出来る。大半のマスコミは取材しにくくなるのを恐れて全て馬のせいにした記事しか書いてないが、昨秋以降のユタカの騎乗を見れば“ユタカ、衰えたり！”と見ているのは私だけでないと思うのだが…。まあ、母のローズバドも4歳になると伸び悩んでいた馬なのでローズキングダムの成長力もどうかとは思うのだが…。

逃げたビートブラックは道中メイショウクオリアに絡まれ、4角で早めに外から被せられと厳しい競馬になったのが堪えて1.7差の10着と惨敗。府中のダイヤモンドＳ、中山の日経賞に出てきたら見直したい馬である。

コスモヘレノスは出遅れて好位追走が出来なかったのとこの馬にとっては上りが速過ぎる流れも向かなかった。それに淀の競馬に慣れていないヤネでは致し方ないだろう。マサミをヤネにダイヤモンドＳに出てきて貰いたいものだ。

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