京成杯 回顧 [競馬]
コーナー4つある直線の短いコースに適性を示すステイゴールド産駒が1、4、5着。1、2着馬の母系は流れが厳しくなると台頭してくるスタミナ色の濃い血統で、シェイク・モハメド殿下が馬主のデボネアは底力のあるクラッシク向きの血脈を持っているので、今後の成長が楽しみな馬だろう。
天候; 馬場;良
--------------------------------------------------------------------
フェイトフルウォー 2:00.9 前半3F 36.0 - 4F 48.0
◎ デボネア ハナ 上り4F 48.7 - 3F 36.6
▲ プレイ 2 1/2
マイネルメダリスト アタマ
メイショウトチワカ 1/2
--------------------------------------------------------------------
馬券 パス
予想通りジャービスがハナに立ち同じ勝負服のヌーベルバーグが2番手。1000mが60.3だから平均ペースだが、その後もペースは緩まず中盤3fが36.3とここ5年で最も速い流れになった。結局上りがかかる消耗戦になりスタミナ色濃い馬が上位を占めることになった。タイムは2004年のフォーカルポイント(1分59秒2)、2002年のヤマニンセラフィム(2分00秒4)に次ぐ歴代3位と速かったが、前日のオープンマイル戦で1分32秒9と時計の出やすい馬場だったことを考慮すると、取り立てて優秀とも言えず例年より少し上のレベル位に見ていいのでは…。同じ距離の皐月賞では緩みない流れでも良なら上り3ハロン35秒台が求められるので、今日の上位馬は瞬発力に磨きをかけないとチョイ厳しいかも?
前半=中盤=後半 1000m
2011 フェイトフルウォー 良 2分00秒9 48.0=36.3=36.6 60.3
2010 エイシンフラッシュ 良 2分03秒6 49.9=38.5=35.2 63.2
2009 アーリーロブスト 良 2分02秒7 48.8=38.4=35.5 62.0
2008 マイネルチャールズ 良 2分02秒9 47.8=38.5=36.6 60.8
2007 サンツェッペリン 良 2分01秒6 49.8=36.8=35.0 62.3
好スタートからイン3番手と絶好の位置取りとなったフェイトフルウォーは、4角も内ラチ沿いを回るコースロスのない競馬で、坂下でバテた先行2頭が壁になりそうな場面もあったが、残り200を切ってから2頭の間を割って一気に抜出し外から差し返したデボネアに最後並ばれたところがゴール。馬群を抜出す時の切れる脚は皐月賞向きかも? 父ステイゴールドにBMSメジロマックイーンはドリームジャーニーと同配合だが、こちらは先行力もあるのでドリームジャーニー以上に安定した競馬が出来そうだ。
バックストレッチで2つの馬群に分かれた後方馬群の先団にいたデボネアは4角で上手く馬群を捌いて外に出した。そこからジワッと伸びて残り200では横一線の先頭グループに。抜出したフェイトフルウォーに一旦は置かれたが、坂を上がってから一完歩ごと追いつめゴールではクビの上げ下げの勝負。長くいい脚を使えるが切れ味には欠けるようだ。皐月賞でも前崩れになれば台頭してきそうな馬だが、血統からも距離が延びるダービー向きかも?
控える競馬を示唆していたプレイは4番手から。3、4角中間から動いて4角で先頭に並び、直線も渋太く粘っていたが前の2頭とは残り100の脚色が違い0.4差の3着。アドマイヤムーンの半弟らしい素質を感じるものの、時計の速い馬場では今日の上位馬を逆転するのは難しそうで、雨で渋った皐月賞になった時の馬のような気がする。
デボネアとほぼ同じ位置からの競馬になったマイネルメダリストは内ラチ沿いを通り、直線坂下でデボネアと並んだところから内に切れ込んでいい脚を使ったがプレイを交せずの4着。今日が7戦目とレース慣れして上手であるが、これからの成長力は?だと思うのだが…。
1番人気のスマートロビンは出遅れて最後方から。向う正面で動いて進出していき、ムチを入れ通しで4角外を回ったが、ここまでだった。ぬるい競馬で勝ち上がってきたディープインパクト産駒は余程の大物感がない限り重賞では少し割引いた評価にしたほうがいいようだ。
ジャービスは息が入らない厳しい展開だった事もあるが坂下からバッタリと止まってしまった所を見ると、やはり距離がひとハロン長そうだ。
コメント 0