平安S 回顧 [競馬]
明け4歳に強い馬がいないこともあるが、5,6歳馬中心のダート戦線は5歳世代が強いと言ってもその世代のG1馬がトランセンドだけでは華がなさ過ぎるので盛上りに欠ける嫌いがある。恐らくフェブラリーSも低調なメンバーになり馬券の売上げも前年比でガクンと落ちそうな気がする。
天候; 馬場;良
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◎ ダイシンオレンジ 1:51.5 前半3F 35.8 - 4F 48.1
インバルコ ハナ 上り4F 50.7 - 3F 38.3
サクラロミオ クビ
△ ピイラニハイウェイ 1 1/2
▲ マチカネニホンバレ 3
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馬券 ダートは苦手ですヮ…
トーホウオルビスが飛ばしていく予想通りの流れ。1000m通過が60.8とハイペースで縦長の隊列になった。道中離れた3番手にいたダイシンオレンジが直線早めに先頭に立ち粘りこむところに、外枠不利をはねのけ追い通しのインバルコとサクラロミオが併せ馬で伸びて来て並んだところがゴール。淀のダート千八を得意とする馬が力通り上位にきたレースであったが、どちらかと言うとスピードよりスタミナが要求されたレースでもあり、本質的にスピードが要求されるフェブラリーSの参考にはしづらい内容となった。
前半=中盤=後半 1000m
2011 ダイシンオレンジ 良 1分51秒5 35.8=37.4=38.3 60.8
2010 ロールオブザダイス 良 1分51秒1 35.5=38.2=37.4 61.1
2009 ワンダースピード 稍 1分50秒4 35.9=38.5=36.0 61.7
2008 クワイエットデイ 稍 1分51秒0 36.1=37.5=37.4 61.3
2007 メイショウトウコン 良 1分51秒0 50.1=37.2=36.6 62.2
飛ばす2頭を前にやり離れた3番手からの競馬になったダイシンオレンジは4角手前で前の馬がバテて下がってきたので直線入口では持ったままで先頭に立った。追い出されると後続を4,5馬身置き去りにして楽勝かと思わせたが、さすがに最後は一杯一杯で外からインバルコとサクラロミオの急襲にあい何とか辛うじて凌いだ。ハイペースを追走し直線早め先頭で押し切ったのだから、なかなか強いレースをしたと言えるだろう。これで淀の千八重賞は2勝、2着1回と休み明けのみやこS以外は全て勝ち負けに絡んでいるのだから“京砂王”と命名したいくらいだ。フェブラリーSに出てくると思うが、スピードが要求される府中のダートマイルで長い直線となると、条件的に厳しすぎるような気がするのだが…。
淀の千八ダートでは致命的とも言える15番枠からの発走になったインバルコは道中外々を回らされ押しっ放しで勝負所の3、4角ではリスポリの腕が激しく動いていた。4角大外を回り中団まで進出し、直線は内のサクラロミオと併走しムチを入れ通しで脚を伸ばしてきてダイシンオレンジと並んだところがゴール。枠順の不利や通ったコースの違いを考慮するとこの馬が一番強い競馬をしたと言えるだろう。ダートに強豪が揃う5歳世代にまた新たな強い馬が仲間入りしたと見ていいだろう。この馬もスタミナ色が濃く府中マイル向きとは言えず、出られたとしてもフェブラリーSでは軽視して良さそうだ。
道中インバルコの内を並ぶように追走したサクラロミオは馬群が固まった4角を上手く捌いて直線に出てきた。直線はインバルコと併せ馬で伸びて来たが競り負けてハナクビの差で3着。賞金的にG1出走は無理だが、淀のダートでこその馬のようなのでアンタレスSで狙えるかも?
1番人気のマチカネニホンバレは4,5番手のインからの競馬で、直線も内に入り伸びずバテずで0.7差の5着。内で包まれて外に持ち出せなかったのが敗因だろうが、“フットワークが大きく乾いたダートだと上滑りしてスピードが乗らない”とアンカツが言っていることからも淀のダートはこの馬に合わないのかも?スピード決着になり易い府中のダートなら見直したい馬のように思う。
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