小倉大賞典 回顧 [競馬]
勝馬は父系にトニービン、2、4着馬の父はトニービン直仔ジャングルポケット。小倉大賞典にしては特異的な血統バイアスを示したレースであった。
天候; 馬場;良
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〇 サンライズベガ 1:45.3 前半3F 35.0 - 4F 46.7
△ バトルバニヤン ハナ 上り4F 46.9 - 3F 35.2
◎ リルダヴァル クビ
スマートステージ 1 1/2
サンライズマックス ハナ
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馬券 惜しかったなァ~
松山騎手とベリー騎手のハナ争いは松山の気迫が上回りシゲルタックが1角で単騎先頭に立った。ラップは4f46.7、1000mが58.4だから平均ペースで、3角過ぎると抑えが利かなかったのかクレバートウショウが早めに動いてシゲルタック、コスモセンサーに並びかけたので、全体として澱みのない流れとなった。結局、好位追走馬や早めに好位に取り付いた馬がスピードの持続力で上位を占めた。
勝ちタイムはこのレースの歴代2位の好時計だが、10R500万下2000mで1分58秒4が出ているので時計の出る馬場だったようで、字面ほど優秀とは言えないのでは? この春のG1で通用する馬はいないように見えた。
前半=中盤=後半 1000m
2011 サンライズベガ 良 1分45秒3 35.0=35.1=35.2 58.4
2009 サンライズマックス 良 1分44秒9 35.0=35.0=34.9 58.4
2008 アサカディフィート 良 1分47秒7 35.8=36.0=35.9 59.8
2007 アサカディフィート 良 1分46秒8 35.5=35.3=36.0 58.9
2006 メジロマイヤー 良 1分47秒2 36.0=36.0=35.2 60.3
サンライズベガは好位の外目から直線入口で先行馬に並びかけ残り200で先頭に立ち、外から来たリルダヴァル、バトルバニヤンの急襲を凌ぎ切った。叩き2戦目で一度使った効果もあり、本来切れ味勝負だと分が悪いが、シゲルタック以下が引っ張ってくれたためスピードの持続力勝負になったのが嵌ったと言えるのでは…。7歳にして重賞初制覇となったが、調子を維持できれば3月の中京記念、5月の新潟大賞典、7月の七夕賞あたりでも相手次第ではそこそこやれるのでは…。
出脚がつかず後からの競馬になったバトルバニヤンは1角で内に潜り込み徐々に進出し4角で好位グループの外まで上がっていった。直線はリルダヴァルと併せ馬のような形で伸びてきたが僅かに届かなかった。小倉巧者振りを発揮したが、齢を重ねてズブさが出始めているようで前に行けなくなっているのは気懸かりだ。後からスムーズに上がって行けて直線の切れ味勝負にならない条件で無いと好走できないので、馬券になるチャンスは少ないように思うが、昨年好走した福島の七夕賞で大外マクリが決まれば…だが、どうだろうか?
本命に推したリルダヴァルは好位追走から直線入口で閉じ込められて前が開かず仕掛けが遅れたのが最後まで響いたようだ。追い出しが遅れたなら普通は脚が溜まった分末脚が伸びてもいいはずだが、BMSがサンダーガルチなので芝向きの切れがないのかも? 一言で言うと決め手のないタイプなので少し上りのかかる洋芝の函館、札幌向きかも…。
ナリタクリスタルは中団からの競馬だったが勝負所の3~4角で今回もズブさを見せて置かれ気味。ここでのロスが響いて0.4差の7着。2走ボケの可能性もあるが、時計が速くなったのが敗因のような気がする。この馬の小倉での持ち時計以上のタイムで走っているのだから…。
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